今やスマートフォンアプリの数は250万以上に上り、スマートフォンユーザーの暮らしを支える上で欠かせないものになっている。
しかし、KDDIの調査によれば、スマートフォン利用者の平均アプリダウンロード数は38個で、そのうち日常的に利用している平均アプリ数は8個にとどまるという。同調査からは、ユーザーがアプリをダウンロードしたにもかかわらず、自身のニーズと合わずにサービスを使いこなせていないという実態が浮き彫りになった。
そうした何とももどかしい状況の打開策として期待されているのが、KDDIをはじめとする全12会社の連合体「Syn.alliance (シンドットアライアンス)」がリリースした、すべてのサービスが入り口となる「Syn. (シンドット)」だ。
「Syn.」は、スマートフォン向けサイト・アプリに搭載される共通のサイドメニューの形態を取り、ビューティー、天気、音楽などのカテゴリーが一覧できる。各カテゴリーには、「@cosme」や「ウェザーニュース」、「音楽ナタリー」などの人気コンテンツが名を連ね、その合計月間利用者数は、実に4,100万に上るという。
「Syn.」は、複数のアプリ、webサービス間をサイドメニューで違和感なくつなぐことで、いくつもサービスをまたぐ手間を減らし、新たなサービスとの出合いをもたらす。分断されたサービスを集約し、ユーザーへの橋渡しの役割を担ってくれるというわけだ。
さらに、サービス同士の良い部分が合わさり、新たな利便性を生み出すことにも力を発揮する。例えば、カレンダーアプリに行き先を入力すると、地図アプリにもオススメのルートが自動的に表示されるといった具合だ。ユーザーのスマホライフがより豊かなものに変わっていくことになるだろう。
これまで、ユーザーをインターネットサイトやサービスに誘導してきたのは、いわゆるポータルサイトだった。しかし、スマートフォンが普及しアプリが台頭した今、おのおのの連携が取れていないのが現状ではないだろうか。「Syn.alliance」は、そこに「Syn.」で風穴を開けようとしている。
今後も提携サービス数を拡大し、ユーザーが新たなサービスを発見しやすい仕組み作りを行っていくという同連合体。今回紹介した機能は、サービス第1弾に過ぎないということから、「Syn.」の動向はしばらく目が離せないトピックになりそうだ。
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新しいモバイルインターネット体験を創出する「Syn. (シンドット)」構想始動
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