好きな人にとっては、たまらなく楽しい麻雀。緑色の牌だけで上がる「緑一色(リュウイーソー)」や、同じ牌を7組集める「七対子(チートイツ)」はアメリカ発祥の役であることが示すとおり、ファンは世界中に存在する。そのため、オンライン麻雀が普及したことで、海外の人とも麻雀を楽しめる時代になった。
一方、オンライン麻雀「Maru-Jan(マルジャン)」を運営する株式会社シグナルトークが、興味深いデータを発表している。同社は、オンラインで脳の認知機能を測定するサイト「脳測」も運営しており、Maru-Janを日常的にプレイする男女484人の脳機能を脳測でチェック。すると、年齢が高くなるほど、一部のテスト結果が良いという傾向が表れたのだ。
その傾向が出たのは、「視覚性注意力」「短期記憶」「エピソード記憶」の3項目。それぞれ「物事を処理する際に、視覚情報に注意する能力」「短時間(約20秒間)保持される記憶力」「イベント(事象)についての記憶」を数値化したものだ。今のところ相関関係が判明しただけで、なぜそうなるかといった因果関係は検証前の段階だが、麻雀で必要とされる記憶力や素早い判断力などは、これらの数値に影響しても不思議ではないと感じる人もいるだろう。
タバコを吸いながら、お酒を飲みながら、そして賭けをする麻雀を否定し、健康的な頭脳スポーツとしての普及を目指す「健康麻将(マージャン)」を推進する人々や団体は、1980年代から存在する。ただ、働き方や趣味趣向の変化によって、プレイヤー4人を集めることは難しい一面もある。そんなときは、オンライン麻雀を楽しみ、そして脳の活性化を図るのも1つの方法といえそうだ。
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