社会人になると、友人たちと休日が合わなくなってしぶしぶ一人旅になってしまったり、旅行計画自体が自然消滅してしまったり……。旅にまつわるそんな”苦い経験”に覚えがある人もいるかもしれない。
旅に出る相手がいない――。そんな旅行好きにとって頭を抱える悩みを解決してくれるのが、みんなで旅をつくるWebサービス trippiece(トリッピース)だ。サイト上でユーザーが旅の企画を立て、行きたい人が集まって参加メンバーが決まるので、そんな心配は無用。しかも企画に共感したユーザー同士が話し合って練った旅のプランは、実際に旅行代理店がツアー化してフライトの手配等まで代行してくれるのだという。トリッピースでは、旅行におけるすべてのプロセス(仲間・日程・宿泊先・訪問スポットなど)を同じ趣味・価値観を持った人達でシェアし、共に作り上げ、共に過ごす、というこのサービスのモデルを”シェアトリップ”という新しい旅のスタイルとして掲げているという。
旅への一歩は、興味のある企画ページを見つけて「行きたい!」ボタンを押し、旅に行きたいことを企画者に伝えることから。企画ページでは、賛同者がコメントしたり投票することで、参加者同士で話し合って旅の細かなプランを立てていく。それは、まるでひとつのツアーを作り上げる一大プロジェクトだ。
そんなトリッピースは、2013年には観光庁長官賞を受賞。日本経済新聞をはじめ、さまざまなメディアで紹介されるなど広く浸透しつつあり、いま押さえておきたいサービスのひとつだ。いったいどんな経緯で生まれ、ユーザーの反響はいかなるものなのか? 同サービスを運営する株式会社trippiece 執行役員の吉田祐輔さんに話を聞いた。
「代表取締役の石田がNPO法人を運営していた大学時代、ソーシャルビジネスを学びたいという思いからtwitterでバングラデシュに行きたいとツイートしたところ、同行したいというフォロワーが何人もいたので、ツアーを企画して旅行会社の協力を得て催行したのがきっかけです。サービス開始から4年目に入った今では、ユーザー様が旅で同じ時間を共有して仲間となり、旅以外の場でも交流を深めるようなコミュニティができています。また、一度企画に参加すればリピーターになる方も多く、以前同じ企画に参加した方が、別の企画で顔を合わせることも少なくないと聞いています」(吉田さん)
もちろん、自分の行きたい旅を企画し、参加することが本来のサービスの主旨だが、次々と生まれてくる旅の企画を見ているだけで楽しめてしまうのが「トリッピース」の魅力でもあると話してくれた吉田さん。サイトを眺めることで開かれた旅への扉の先には、いつもの日常とは違うワクワクとドキドキが広がっている。あなたもきっと、次の休みには旅に出掛けたくなるはずだ。
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