auのCMとして人気の「三太郎」シリーズ。
桃太郎、浦島太郎、金太郎という、日本人なら誰もが知っている童話の”非日常系”主人公たちによる”日常系”ストーリーというマッチングがなんとも心地よく、視聴者のあいだで話題になっている。4月1日、そんな三太郎に関するビッグプロジェクトがKDDIから発表された。
三太郎の物語が、なんとハリウッドで映画化されることになったのだ。auの三太郎CMシリーズを原作とした映画『3TARO BEGINS』である。
MOMO-TARO、URA-TARO、KIN-TAROが宇宙から襲来したO.N.I.に立ち向かうというストーリー。
キャストは未定、公開は2041年とかなり先の話だが、4月1日という日程は決まっている
宇宙から突如現れ、ニューヨークに襲来するO.N.I.の軍団。あらがう術がなく、絶望の淵に立つ人類を救うべく立ち上がったのは、伝説の英雄、MOMO-TARO、URA-TARO、KIN-TAROの三太郎だった。果たして彼らに人類を救うことはできるのか? ……発表によると、ハリウッド版としてスケールアップした三太郎の物語は、初めて目にする世界中の人たちに受け入れやすい、ヒーローものの王道を行くようなストーリー展開。キャスティングは未定とのことだが、ハリウッド俳優を起用した本格的なリメイク作品になるという。
公開されている登場キャラクターのラフスケッチ。見た感じアメリカナイズされている部分もあるが、アメリカナイズされていない部分もある
監督をつとめるオリヴィエ・メガトン氏。
数々のヒット作でメガホンをとってきた気鋭の監督であることは事実である
監督は、2000年にリュック・ベッソン制作総指揮による『EXIT』で長編映画監督デビューを果たして以来、『トランスポーター3 アンリミテッド』や『96時間』シリーズを手掛けるオリヴィエ・メガトン氏。「三太郎の物語をauのCMで初めて知り、日本の伝統的な文化に大きな感銘を受けたと同時に、一瞬で映像のイメージが広がっていくのを感じた。そして思ったんだ。この作品は僕がやるしかないってね」
残念ながら実際には監督からのコメントはまだ届いていないが、監督自身おそらくそう思っているはずだ。
そもそもauの「三太郎」CMは、「CM好感度ランキング」で2015年1月度、2月度と2カ月連続で1位を獲得している。放送開始当時から、映画化を望む視聴者からの声が多かったとかそうでもなかったとか言われているが、わずか3カ月で、しかもハリウッドで4.1億ドルもの制作費をかけての映画化が決定したという事実から、その期待の高さがうかがえる。
日本人なら誰もが知る三太郎が海外から評価されることは、私たち自身の文化への再発見へとつながる。筆者の場合、よくよく考えてみたら、三太郎それぞれのストーリー詳細がいまひとつ思い出せないままこの原稿を書いているという再発見があった。そもそもの話、三太郎がハリウッドで映画化されるのかどうかも不明だが、この記事と動画が4月1日にアップされるということに十分留意していただきつつ、2041年4月1日の映画公開を気長に待っていてほしい。
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※なお、こちらは4月1日のエイプリルフール記事としてお楽しみください。
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