ボーカロイドの登場以来、かなり身近になったDTM(デスクトップミュージック/パソコンと電子機器をMIDIなどで接続して”卓上で”作曲、演奏すること)。最近ではフリーソフトを使ってDJ活動をする人も目立つようになっているが、楽譜が読めない場合や、そもそも知識がないとどうしようもない……。
そう諦めている人でも、簡単にオリジナル曲が作れてしまうというのが、カシオが提供しているiOS8用アプリ「Chordana Composer(コーダナコンポーザー)」だ。
このアプリ、鍵盤をタッチすることで音符を入力するだけでなく、口笛や声を録音すると自動的に楽譜に起こしてくれる。これをマスターすれば、ゴーストライターデビューも夢ではないかも……? なんて期待を胸に抱きつつ、早速試してみることに。
鼻歌で録音して自動で楽譜に!
作曲と聞くと、鍵盤の使用や楽譜への入力をイメージすることが多いが、それだけではない。右は2小節分の楽譜と鍵盤が配置されている「Chordana Composer」の画面。音楽の知識ゼロの身では、すでに心が折れそうになるが、まだ我慢。画面左側にある「INPUT」ボタンをタップして「マイク入力モード」に切り替えると、「口笛」「女声」「男声」のいずれかを選ぶことができる。そして画面上部の録音ボタンを押すと、カウントダウンがはじまり、録音開始! あとは自動的に楽譜に音符を振りつけてくれるのだ。
最初はスタートのタイミングがつかめずに、うまく歌い出せないこともあるので、納得行くまで何度もレコーディングしてみよう。大声でなく、お風呂で口ずさむ鼻歌レベルでも十分に音程を拾ってくれる。勝手に楽譜が並ぶところを見ると、気分が上がっていくハズ。
ジャンル・曲調を選ぶだけで曲が壮大に!
ただ、調子はずれな鼻歌だけで再生されても、自分がオンチであると自覚できるだけで面白くもなんともない。そんな人のために、Chordana Composerには、イメージにあった各種の設定を選ぶだけで伴奏アレンジを自動で作ってくれる機能もある。
「ポップス」「ダンス系」「ロック」「ジャズ」「ラテン他」の5つのジャンルと、「楽しげな」「バラード調」「ノリの良い」とざっくりとした3つの曲調を組み合わせるだけで、録音した曲を本格的な雰囲気に仕上げてくれる。
試しに、「ロック」「楽しげな」を選択して自動作曲してみると……なんだか壮大なイントロから、先ほど録音した鼻歌につなげてくれた。鼻歌では音程が不安定だっただけなのに、なんだかテクニカルなメロディーっぽく聞こえる…!
その上で、聞いてみて違和感のある箇所があった場合には、楽譜上で修正することも可能。ヒント機能があり、音階やコードに合わせるだけでなく、テンションを上げたい時の候補も示してくれる。完成度にこだわりたい時には活用したいところだ。
1曲を作るのにかかるのは、せいぜい5分程度。ちょっとしたスキマ時間に出来てしまうわけで、誰もいない洗面所でもササっと録れてしまう手軽さが魅力。完成した音源はMIDI出力も可能だから、より本格的な機材で聴くこともできる。自分で編集した動画に、せっかくかくなら自分で作った曲をのせてみる、なんてのも結構ハマるかも!? 手軽にクリエイター気分が味わいたい人にオススメだ。
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