増加の一途をたどる振り込め詐欺の実態
「もしもし、俺だけど、あ、番号が違う? うん、ケータイ落としたから友達に借りてかけてるんだ。それで、ケータイ落とした時に、一緒に会社のお金を落としちゃって……。このままじゃ俺クビになっちゃうよ。どうしても今日の夕方までに300万円必要なんだ。母さん、今から言う口座番号に、すぐに振り込んでくれないかな……」
困っている我が子を助けたい親心に付け込む「母さん助けて詐欺」、利用した覚えのないサービスを利用したとして高額な利用料を請求する「架空請求詐欺」、税金の還付金が戻ると騙してATMを操作させ、お金を振り込ませる「還付金詐欺」などの「振り込め詐欺」の被害が増えています。
警視庁によると、振り込め詐欺を含む特殊詐欺による2014年の被害総額は565.5億円と初めて500億円を超え、過去最悪を更新しました。認知件数は13,392件、既遂率(騙されてしまった率)は93%と非常に高くなっています。2015年1月から4月までの振り込め詐欺の被害総額はすでに123億円を超えており、認知件数は前年同期と比べて約4割増と、さらに被害の増加は加速しています。
特殊詐欺の被害総額と認知件数 出典:警察庁
警視庁では、「振り込め詐欺」ホームページ上でさまざまな注意喚起を図っており、疑わしい電話を受けた時のチェックポイントを電話の前に貼りだしておくための「振り込み詐欺撃退カード」を提供しています。ホームページ上では実際の詐欺時の電話のやりとりを再現した音声も聞くことができます。息子役だけではなく上司や駅員役まで登場して話をつくり上げていく演技など、手口は非常に巧妙です。「離れて暮らす両親は騙されないだろうか?」と心配になる人もいるのではないでしょうか。
振り込め詐欺の予防に効果的な「迷惑電話 光ってお知らせ」サービス
「迷惑電話 光ってお知らせ」サービス専用機器
「怪しい電話」には出ないことが、詐欺防止にはいちばん効果的。KDDIが5月26日から提供している「迷惑電話 光ってお知らせ」サービスは、現在使用している電話に専用機器を接続するだけで、怪しい電話を自動で判別するサービスです。
振り込め詐欺に使われる電話番号は、過去にも迷惑電話に使われている場合が多いもの。「迷惑電話 光ってお知らせ」サービスは、自治体や警察からそのような番号を集めて登録した「迷惑電話ブラックリスト」に掲載されている番号からの着信や、番号非通知の着信を「迷惑電話」と判定します。
迷惑電話は赤い光だけで着信を知らせ、音を鳴らさないので、「迷惑電話である」ことが一目瞭然でうっかり出てしまう心配がありません。迷惑電話ブラックリストの情報はクラウド上の迷惑電話ブラックリストの情報と照合して常に最新情報に更新されています。
また、ブラックリストになくても、迷惑電話の可能性がある電話番号からの着信があった場合は、着信音と同時に黄色い光の点滅で知らせます。「この通話は怪しいかもしれない」とあらかじめ心構えをしていれば、「電話番号が変わったんだ」と言われても、声や話し方の特徴が我が子とは違うことに気付ける可能性はぐんと高まるはず。家族や友人知人など、安全な番号であることが確実な通話については、終了後に「許可」ボタンを押せば、次回からは安全な通話として警告無しで着信します。
シンプルな設計で、ひと目で迷惑電話であることが分かる
「迷惑電話 光ってお知らせ」サービスは、契約者がau IDを持っていれば、固定通話の回線については電話会社を問わず利用することが可能。設定は簡単ですし、機械が苦手な方には訪問設置サポートも提供されています。離れて暮らす故郷の家族が詐欺に巻き込まれる前に、ぜひ活用をご検討ください。
関連リンク
振り込め詐欺:警視庁
振り込め詐欺撃退カード:警視庁
大切な人を振り込め詐欺等の迷惑電話から守る「迷惑電話 光ってお知らせ」サービスの開始について
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