沖縄本島から東へ約360km――。
沖縄最東端の北大東島は、大海にポツリと浮かぶ、全長およそ14kmの小さな島です。
人口わずか700人ほど。そんな島にもただひとつだけ、学校があります。
島の名を冠した北大東小中学校には、あわせて60名ほどの子どもたちが通います。
そんな小さな離島の小さな学校で、驚きのICT教育が行なわれています。
学校には10台のiPadがあり、国語、算数、理科、社会、体育や図工にいたるまで、
さまざまな授業で子どもたちみずからiPadを使う授業が日常の風景になっています。
漢字の読み書き、算数の計算、理科の自然観察、社会科の地理クイズ、
体育でのフォームの確認……。
きわめつけは、プレゼンテーションソフトのKeynoteを使った発表の授業です。
子どもたちは、写真とテキストでスライドをつくり、スピーチ原稿を考え、
皆の前でiPadを操りながらプレゼンテーションを行ないます。
子どもたちはKeynoteを見事に使いこなし、プレゼン資料を作成する
この島で、iPadを活用したICT教育が始まったのは2014年5月のこと。
そのきっかけとなったのが、「沖縄離島”15の春”旅立ち応援プロジェクト」です。
北大東島には、高校がありません。
そのため、高校進学を目指す生徒は、
15歳の春の訪れ同時に慣れ親しんだふるさとの島を離れ、
沖縄本島に移り住み、学校生活を送らなければなりません。
実は、沖縄の23の離島が、同じ境遇に置かれています。
そのうち、北大東島と南大東島、多良間島の3島の教育委員会と小中学校が連携し、
立ち上げたのが、このプロジェクトです。
在校生が海に飛び込み、卒業生を乗せた船を見送るのが毎年の恒例だ(写真:KDDI資料)
島を離れた子どもたちが、慣れない環境に萎縮することなく、
自信を持って青春の高校生活を歩んでほしい――。
その思いを形にするため、全国でもいち早く、iPadを授業に導入することを決めました。
KDDIとグループ会社の沖縄セルラー電話は、
この「沖縄離島”15の春”旅立ち応援プロジェクト」を支援し、
各島にiPadを10台ずつ、LTEの通信環境とともに寄贈させていただきました。
日本中のどこであれ、子どもたちがいきいきと学び続けられるように、
公共性の高いサービスを提供する通信企業として、
これからも、”15の春”の旅立ちを応援していきます。
プロジェクトの概要や学校での授業の様子、
離島でのICT教育に情熱を注いだひとりの先生の声を、短い動画にまとめました。
小さな島で進む、子どもたちの笑顔を育む画期的な取り組みをご覧ください。
沖縄の離島にiPadがやってきたよ!
〜沖縄離島”15の春”旅立ち応援プロジェクト〜
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