ユーザーインターフェース(UI)とは、コンピューターと人との間を媒介する仕組み。インターフェースは、異なるものの境界面、共通領域を意味する単語で、人がコンピューターを利用するにあたって、コンピューターとの境目となる入出力を行うシステム・デバイスが、UIに関する部分といえる。具体例としては、入力装置ではキーボード、マウスなど、出力装置ではディスプレイ、プリンターなどが挙げられる。
デバイスやシステムの設計者にとって、UIは最も配慮が必要となるところの一つだ。というのも、UIを無視したデザインであると、ユーザーが「使いづらい」「分かりにくい」と感じてしまい、そのデバイス、システムを使わなくなってしまう。つまり、客離れにつながってしまうことになる。
以上の点から、コンピューター、スマートフォンを動かすOSは、特にUIが重要となる。かつては、ディスプレイ上に出力された文字によって、何ができるか、行われているかを認識できるキャラクターユーザーインターフェース(CUI)が主流だった。UNIXは、CUIを採用したOSの代表例といえるだろう。しかし、WindowsやMac OSが、アイコンやポインターなどをディスプレイ上に映し出す、グラフィカルユーザーインターフェース(GUI)を採用するようになると、こちらが主流に。その後登場したスマートフォンも、GUIを意識したものが主となっている。
また、UIに関連する概念として、ユーザーエクスペリエンス(UX)がある。直訳すると、「利用者体験」となるが、そのデバイス、システムを心地良く使える感覚のものが、優れたUXといえる。例えば、スマホのフリックや、スワイプといった動作はUXの真骨頂で、設計者がUI・UXを配慮したものでなかったら、その普及は遅れていたかもしれない。
個人で、ウェブサイトやアプリを製作する場合も、UIに配慮することが必要だ。何ができるかを直感的にイメージできるアイコンやメニューの並びなど、ちょっとした工夫から始めれば、ページビュー数、ダウンロード数の増加にもつながってくるだろう。
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