USBとは、Universal Serial Bus(ユニバーサル・シリアル・バス)の略で、コンピューターと周辺機器を接続する規格の1つ。単に「USB」と呼ぶ場合、USBメモリーやパソコンに備えられた差込口のことを指す人もいるが、正確には規格名称だ。「USBメモリー」であれば、「USB規格でコンピューターと接続できる記憶媒体」を意味している。
USBの歴史は比較的長く、最初に制定された「USB1.0」は1996年に仕様書が発表された。同仕様は、転送速度が毎秒12Mbpsと遅いため普及が見られなかったものの、USB2.0では毎秒480Mbpsにスピードアップ。この頃から取り扱いの容易さも注目され、記憶媒体や外付けハードディスクなど、USBを用いた接続が一般的となった。
なお、最新のUSB規格は2009年10月に発表された「USB3.0」。転送速度は毎秒5Gbpsと、メガクラスからギガクラスへ大幅なスピードアップが実現されている。最新機器にはUSB3.0規格の端子を実装している場合が多く、また端子内部のプラスチックが青くなっていることが3.0の特徴なので、パソコン、周辺機器を買い換える際には、この点にも注目していただきたい。
かつてUSB規格は、コンパック、ヒューレット・パッカード(後に、コンパックを吸収合併)、NEC、ルーセント・テクノロジー、マイクロソフト、フィリップスといったパソコン、ソフトウェア、半導体のメーカーが協議し、仕様書が作られていた。しかし、USB3.0からは、各メーカーが共同して立ち上げたNPO「USB-IF」によって、策定されている。
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