コンピューターにおけるプロセッサーとは、演算やプログラムの実行・処理を行うパーツのこと。日本語では「中央演算装置」と呼ばれる。Central Processing Unitの略で「CPU」と呼ぶ場合もある。
コンピューターは、入力装置、記憶装置、制御装置、演算装置、出力装置という5つの装置から構成される。このうち、プロセッサーが担うのは、制御と演算の2つ。かつてコンピューターは、「電子計算機」と呼ばれていたことからも分かるように、基幹的な役割は演算にある。演算、処理を行うプロセッサーは、まさに「コンピューターの心臓部」といえるだろう。
プロセッサーの土台となるのは、半導体のシリコンで、高純度のシリコンウエハーを切断して作られる。プロセッサーは、人間の目では見ることができないほどの微粒子、ちりでさえも、混ざり込めば不良品となってしまう。そのため、製造工程の多くはクリーンルームの中で行われる。
半導体を用いたプロセッサーが一般化する前の電子機器では、真空管、トランジスタを複数つなぎ合わせたものが、演算・処理の役割を担っていた。しかし、この方式では大きなスペースが必要となってしまう。1970年代に、現在と近い形のプロセッサーが誕生すると、小さくても多数の演算処理ができるコンピューターを作ることが可能になった。今では、パソコンやスマートフォンなどのIT機器はもちろん、白物家電にもプロセッサーは搭載されている。
こうしたプロセッサーの進化を象徴的に表すのが、「ムーアの法則」だ。「半導体の集積密度は18~24カ月サイクルで倍増するため、処理速度が倍増してもより小型化が進んでいく」という、ゴードン・ムーア(インテル創業者)による経験則である。
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