9月12日、ミャンマー最大の通信事業者であるMPT(ミャンマー国営通信事業者)の新体制発足と、新たなCIが発表された。
2011年の民政移管以後、民主化の進展と歩調を合わせて急速な経済発展を始めているミャンマー。固定電話、携帯電話、インターネットサービスと、すべての通信サービスを提供するMPTは、7月16日にKDDIおよび住友商事と共同事業運営契約を結び、通信サービスを改善して、ミャンマーの発展を支える大きな力になろうとしている。
新体制発足イベントでは、KDDIと住友商事がミャンマーに設立したKSGM(KDDI Summit Global Myanmar)の長島孝志CEOが、MPTとKSGMの共同運営体制や今後の事業戦略について発表。既にMPTのネットワークの最適化により、携帯電話がつながりやすくなっていることを紹介した上で、通信サービス全体の品質向上、通信容量とサービス提供エリアの拡大、バックボーン回線の光ファイバー化、国際回線の強化を開始していることを説明した。また、これまで抽選で販売していたMPTの携帯電話用SIMカードを、ミャンマー全土の7万を超える小売店で一般販売開始しており、年内に500万枚を販売することを表明した。
MPTとKSGMの共同運営体制や今後の事業戦略について発表するKSGMの長島孝志CEO
MPTの新しいロゴ
続いて、MPTのU Khin Mang Tun CEOが、新生MPTのビジョン「Moving Myanmar Forward」と新ロゴ、新しいプランドコンセプトを発表した。ロゴに用いられた金色は、豊かな資源を持つことから「黄金の国」と呼ばれるミャンマーとその輝かしい未来を象徴し、青色はMPTの伝統の継承を表しており、それに前へ進む矢印をあしらった。そしてロゴ全体でミャンマーの国土の形を表わすと同時に、”吹き出し”の形にすることで、すべての人に声を届けたいという思いを表している。
新生MPTの広告。TV CM、公式ウエブサイト、Facebookなどを開始し、新たに生まれ変わろうとしている
そして最初のブランドコンセプトとして発表された「Open the Door」には、より良い未来への扉を開き、信頼できるパートナーとして新しいチャンスをもたらす「最高の通信事業者」を目指す強い意志が込められている。
このコンセプトを表現したTV CMも発表され、さらにラジオや新聞広告、店頭演出などにより、新生MPTを広く知ってもらう活動も始まった。また、公式ウエブサイトやFacebookページも新たに開設され、国民とのコミュニケーションを拡大し、顧客満足度の向上も目指している。
新生MPTは、今までの体制から生まれ変わり、ミャンマーの人々を結びつけ、ミャンマーを前進させるNo.1通信事業者として、力強い一歩を刻んだといえるだろう。
関連リンク(外部サイト)
MPT公式ウェブサイト
MPT公式Facebookページ(ミャンマー語)
KDDIニュースリリース「ミャンマー連邦共和国における通信事業への参入について」
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