インターネットを使った教育システムは十数年前から注目されており、最近では教育に関連したアプリやSNSが次々と登場している。そんな中、2008年にアメリカでサービスが開始された教育系SNS「Edmodo(エドモード)」の登録者数が、今年に入り4,300万人を超えた。
同サービスは、授業の内容や学校の行事などを生徒、親、教師間で共有することができるクローズドなSNSサイト。管理者である教師が、授業ごとに”グループ”を作成して暗証コードを設定。生徒にその暗証コードを教えて”グループ”に参加させ、コメント欄などで、生徒が教師に質問したり、生徒同士でディスカッションすることができる。また、教師は授業で使う資料や映像などをアップロードすることも可能だ。なお、グループには生徒の両親を招待することもでき、まさに”現代版連絡帳”"現代版交換日記”ともいえる。
また、同サービスでは、授業運営や学習活動に役立つアプリを提供しており、教材コンテンツとの連携をはじめ、授業の出欠席の管理ができたり、ボランティア活動への寄付もできる。
「Edmodo」は、生徒の学習環境の改善にも資するが、教師間の情報共有ツールとしても大変に役立つ。例えば、他校の教師ともコミュニケーションが取れるので、生徒へのアドバイスの仕方や授業の進め方などを他校の教師等と共有し、より良い教育方法を取り入れることができる。
なお、アメリカでは運営会社が主催する、教師だけを集めた会議を毎年開催している。今後、同サービスが普及すれば、日本でも教師をつなげる取り組みが開催されるかもしれない。
KDDIは、コーポレートベンチャーファンドを通じた出資と具体的な教育現場への導入を通して、日本国内での普及、拡大を支援しており、日本では、福岡市と一緒に組んで、今年の9月からICT教育の実証研究を始めたばかり。福岡市立賀茂小学校をモデル校として、タブレット端末を100台配備し、授業での活用やインターネットでの情報収集、校外学習など、ICTの利便性を生かした学習にEdmodoが活用される。
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