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世界が注視する、「歩きスマホ」「ながらスマホ」を防ぐスマートなアイデア

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昨今ますます問題視される “歩きスマホ”の事故を防止しようと、世界中でさまざまなアイデアが考えられている。スマホ画面を見ずとも目的地までガイドしてくれるスニーカーやベルト、さらにポケモンGOと連動するスニーカーというアイデアも登場している。

イギリスの格安航空会社「easyJet」は、目的地に向かってどの方向へ進めばいいかを靴の振動で案内してくれるスニーカー「Sneakairs」を開発した。スペインのバルセロナ市が、より観光を楽しくするためのアイデアを募集する「The Barcelona Street Project」で好評だったアイデアのひとつで、左右の靴底に仕込んだデバイスとスマホアプリをBluetoothでリンクさせるだけという簡単な仕組みで、製品化もしやすい。

Sneakairsがあれば、周囲の風景を楽しみながら移動できるうえに、地図が読めない人でも道に迷わずに済む。最近、海外の観光地では、歩きスマホをしている人を狙った犯罪が増えているという報告もあるだけに、実用化が急がれる。

スマホと連動するスマートシューズのアイデアは以前からいろいろあり、方向だけでなく、メールや電話の着信や、歩きスマホを警告してくれる機能を取り入れるアイデアもある。また、最近では、電子ディスプレイ付きスニーカーを開発する「VIXOL」が、ナイアンティックが発売するポケモンGO用のリストバンド「Pokemon GO Plus」と同じ、振動や電子表示で近くにポケモンがいることを知らせる機能を持ったスニーカーを開発すると発表するなど、安全にプレイするためのアイテムの開発が進んでいる。

デンマークのスタートアップ「feelSpace」が長年かけて開発をしているナビゲーションベルトはさらに簡単だ。カラダに巻き付けるだけで進行方向を振動でしらせてくれるというもので、現在クラウドファンディングで出資者を募集している。スマートシューズもそうだが、ハンズフリーで方向を知らせてくれるデバイスは、視覚障がい者にとっても役立つことから製品化が進みやすいといえる。

歩きスマホの問題解決に向けては、国を挙げての対策も進んでいる。韓国政府は今年6月に歩きスマホを禁止する標識を発表。スウェーデンをはじめ、ヨーロッパでも同じような動きが始まっており、罰金刑を科す計画も進んでいる。

韓国政府が発表した「歩きスマホ禁止」の標識

これからもポケモンGOのような新しいアイデアのゲームが登場し、スマートフォンのニーズはますます高まるのは間違いないだけに、安全のための新しいアイデアや技術がこれからもっと登場してくれることに期待したい。

関連リンク

Sneakairs
VIXOLE
feelSpace
ソウル市役所 スマートフォンユーザー向けの新しい交通標識

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