ICTとは、Information and Communication Technologyの略。日本語に直訳すると「情報通信技術」。
1990年代後半から2000年代初頭のインターネット普及に合わせて、IT(Information Technology、情報技術)という言葉が流通するようになった。ただ、情報を伝えるためには通信(Communication)の存在が不可欠であり、欧米各国や国際機関がICTをITに代わる言葉として使うようになった。これを受け、日本の総務省も2004年に「IT政策大綱」を「ICT政策大綱」に変更。次第に、ICTという単語が浸透してきた。
総務省のオフィシャルサイトに設けられた「情報通信(ICT政策)」のページを確認すると、その言葉が示す範囲はとても広いことを実感できる。インターネットプロトコルの新たな規格であるIPv6の導入など、コンピューターやインターネットに関する事柄はもちろん、電波の周波数割り当てや放送なども、ICT政策の内容として挙げられている。
日本国内は、公衆無線LANの普及が未だ不十分であり、こうした点の改善が今後の課題となりそうだ。また、スマートシティ・スマートグリッドのような地域・エネルギーに関する分野でのICT活用が期待されるほか、政府は「ASEANスマートネットワーク構想」に参加し、アジア各国のICT普及に協力している。
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