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広報担当者に聞く! au 2016年春モデルは、どんな人にオススメ?

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先日発表されたauの2016年春モデルには、スマートフォンからフィーチャーフォンまで、機能や装いを新たにした4機種がラインナップ。それぞれの特徴について、auの広報担当・堀内優里に聞いた。

ユーザー像や利用シーンを見据えた4つのタイプをラインナップ

――まず、今季モデル全般に通じる傾向はありますか?

「auの最近の傾向としては、利用していただく方を具体的にイメージした商品をご提供している点が挙げられます。たとえば昨年末に発表した『DIGNO rafre』は、家事や育児に取り組むママに向けた、世界初のハンドソープで洗えるスマートフォン。年代や性別といった属性だけではなく、”あなたに届けたい”という想いを明確にしています」

――新しく発表された4機種は、それぞれどんな方に使っていただくことを想定されているんでしょう? 機種ごとの特徴とあわせてお聞かせください。

Qua phone(KYOCERA/2月上旬発売予定)

Qua Tab 02(HUAWEI/2月中旬発売)

~2台持ちで真価を発揮! コスパに秀でたスマホ&タブレットの入門モデル~

――auオリジナルのQuaシリーズからは、スマートフォンとタブレットが出ていますね。

「Quaシリーズはauオリジナルプロダクトブランドのベーシックライン。auが企画した商品だから”安心”、auの各種サービスが使いやすくて”心地いい”、今までより”ちょっと未来”を感じられ、より便利で楽しい生活になるように。そんな思いが込められたブランドです。

『Qua phone』は、Quaシリーズ初のスマートフォン。基本機能がしっかりと押さえてありながら、お求めやすい価格帯になっています。スペックがいいものを選びたいけれど、同時に価格も抑えたい。安くていいものを賢く選び、スマホをバリバリと使いこなしている若手のビジネスパーソンに使っていただくことを想定しています。

ボディの薄さはわずか7.9mm。スーツの胸ポケットに入れても気にならないくらいスリムなんですが、発色が美しい金属素材を採用しているのに加えて、安心の防水・防塵・耐衝撃性を備えています。通話時の音質面でも、高音質の『au VoLTE』と、音と振動で相手の声を伝える『スマートソニックレシーバー』を搭載。騒がしい場所でも相手の声をはっきりと聞き取ることができます」

――価格帯も手頃ということで、スマホとタブレットの2台持ちにもよさそうです。

「そうなんです。同じく今季に発売される『Qua Tab 02』とは、壁紙やホーム画面のアプリなどを統一し、端末を持ち替えても違和感なく操作できるようになっています。また、『auシェアリンク』という機能を搭載していて、スマホの画面をタブレット上に表示して操作することができるんです。たとえば電車のなかでタブレットを使って動画を観ているとき、スマホにLINEやメールの着信があったら、わざわざスマホを取り出さなくても通知を確認できるので便利です。

auシェアリンクは、今回4G LTEケータイ(ガラホ)にも対応しました。タブレットとガラホの2台持ちの方にも、ますます便利にお使いいただけますね」

――「Qua Tab 02」は、昨年の夏に発売された「Qua Tab 01」の後継モデルですよね。この機種のポイントは?

「一番の特徴は、高画質と高音質にこだわっていること。10.1インチの高精細ディスプレイは広い角度からコンテンツの画質を最大限に楽しむことができ、映像コンテンツの見やすさを追求しています。また、端末の両サイドにステレオスピーカーを装備し、HUAWEI社が独自に開発したサラウンドシステムを搭載。音が左右から回り込んでくるような聴き心地が得られるんです。動画やゲームなどのコンテンツを堪能できるようにつくられています。

こちらもQuaシリーズとしてお手頃な価格で発売されるので、PCやスマートフォンで動画や映像コンテンツを視聴される方や、タブレットを使いこなしたいと思っている方の入門機種として最適だと思います」

AQUOS SERIE mini(SHARP/1月下旬発売予定)

~女性の手にもすっぽり収まる、プレミアムなコンパクトスマホ~

「この『AQUOS SERIE mini』は、スマホの機能にはこだわりを持っているけれど、大画面サイズのスマートフォンには携帯性の不便さを感じていらっしゃる方。とくに、手の小さな女性にお持ちいただきたい機種ですね。ディスプレイが約4.7インチとコンパクトで、女性の手でもしっかり握れる形になっています。

今回のAQUOS SERIE miniは『高画質ハイスピードIGZO液晶ディスプレイ』を搭載したことで、従来の2倍のコマ数を描画できます。SNSやウェブサイトを見るときは画面をスクロールすることが多いですが、スクロール中でも映像が乱れず、くっきりと表示ができ、快適なレスポンスを実現しました」

――カメラもかなりハイスペックみたいですね。

「そうなんです。このカメラはリコーのGRシリーズに準拠した画質認証プログラム『GR certified』を取得しています。性能について、GRブランドのお墨付きをいただいた形ですね。インカメラには約500万画素のCMOSセンサーを搭載し、高精細画質での撮影が可能です。画角約83度の広角レンズにより、写せる範囲が広く、風景を含めた自分撮り(セルフィー)が自分撮り器具なしでも手軽にお楽しみいただけます」

――ほかにバージョンアップした機能は?

「端末が感情豊かに話しかけてくる『エモパー』という機能がございまして……」

エモパー”おはようございます。1月12日火曜日、6時30分です。今日は雨が降るようですよ。二度寝しないでくださいね”

「こんなふうに、まるで感情があるかのように話しかけてくれるんです。このエモパーもバージョンアップして、画面をトントンとタップして話しかけるだけでメモやリマインドをしてくれる『エモパーメモ』の機能を搭載しています。日頃のちょっとしたことを覚えていてくれてお客さまに合ったタイミングで思い出させてくれるんです」

GRATINA 4G(KYOCERA/2月下旬発売予定)

~家族とのLINEにも対応! ケータイの使いやすさとスマートさを併せ持つガラホ~

――では最後に、GRATINAシリーズの新機種について。

「こちらの機種は、話題の”4G LTEケータイ(ガラホ)”です。携帯電話に求められる操作性と、スマートフォン並みのスペックを両立された商品になっています。

ユーザー層としてはシニア層、40代~60代のフィーチャーフォンを便利に使いたいという男女を想定しています。GRATINAは当社でロングセラーになっているフィーチャーフォンのシリーズなんですが、これまでフィーチャーフォンで慣れ親しんだボタンの押しやすさや、よく使う機能を素早く起動できる『カスタマイズキー』、京セラオリジナル『すぐ文字』『時短検索』に対応したほか、高速データ通信4G LTE、高音質通話VoLTE、クアッドコアCPUを搭載したことで、携帯電話に求められる操作性とスマートフォン並みのスペックを両立させた新しい4G LTEケータイ(ガラホ)です。

また、メッセージや写真のやり取りが簡単に楽しめる『LINE』に対応しています。是非、ご家族や友人とメッセージのやり取りをしていただきたいですね」

――この機種は、先ほどお話しのあったauシェアリンクにも対応しているんですよね。

「ええ。それに、テザリングにも対応していますから、タブレットと2台持ちされるビジネスパーソンにもオススメです。耐衝撃性能も優れていますし、フィーチャーフォンでは最大クラスとなる1,500mAhのバッテリーを使っていて、安心してお持ちいただけます」

――なるほど。年齢層だけでなく、スマホやケータイに何を求めるかによって、人それぞれ選ぶ機種が変わりそうです。使い方をイメージしながら、それぞれの機種情報を確認してみます。本日はありがとうございました!

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au2016春モデル NEW SELECTION
auの学割
最新のauケータイ(スマホ)
最新のauケータイ(ガラケー)

※掲載されたKDDIの商品・サービスに関する情報は、掲載日現在のものです。商品・サービスの料金、サービスの内容・仕様などの情報は予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。

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サインやハンコがデジタル書類で使えちゃう「電子サイン」時代へ

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やっと紙からオサラバできるかもしれない

デジタル社会といわれて久しいのに、いまだに各種手続きがネットだけでは終わらないことが腹立たしいという人は少なくないだろう。いちばんの元凶は、サインとハンコだ。

請求書も契約書も、せっかくPCで作成してもいちいちプリントアウト、サイン捺印して郵送しないといけない。ところがなんと、このサインとハンコのデジタル化がすごい勢いで進んでいるのである。「ペーパーレスだなんだといっていたけど、重要書類はやっぱり紙だよね」的な風習が、ついに終わるのか!?

筆圧やペンのスピードを記録して模倣を防止


電子サインの専用機として使われているワコムのSTUシリーズのサインタブレット


こちらはワコムのタブレットを使って電子サインをしているイメージ画像

電子サインの先頭を走るのは、ペンタブレットの老舗、ワコムだ。同社の液晶サインタブレット「STUシリーズ」は、電子サインの専用機。

すでにホテルやショッピングモールなどで導入が進んでいて、ホテルなら宿泊時に記入する宿帳に、ショッピングモールなら、クレジットカードのサインをこのタブレットで書いた経験のある人もいるだろう。

一方、SKYCOMが提供している「Sky PDF」は、タブレットに表示されたPDFファイルにスタイラスペンで手書き入力する方式。ワコムと異なるのは、iPadやWindowsタブレットなどで使え、専用機が不要なことだ。

こういった電子サインは、保険会社や不動産業、銀行でも続々と導入が始まっている。筆跡だけでなく、筆圧やペンのスピードなども記録されるので、サインとしての証拠性は保たれ、不正も防げる。

電子サインの最大のメリットは、なによりも、申し込み書などの書類をデジタル化することで、膨大な紙文書の管理から解放されることだ。ペーパーレス化が進むことによるコスト削減の効果は大きい。

そしてハンコもデジタル化へ

さて、日本人の日常生活では、サインよりハンコを使うケースのほうが多いかもしれない。実は、このハンコでもデジタル化がすでに始まっている。

ハンコやスタンプで有名なシャチハタが展開している電子印鑑サービスは、すでに企業向けに稼働中だ。ユーザーが登録した印影画像、つまり電子印鑑をPDFやエクセルにPC上で「捺印」するというシステムだ。

2016年中にサービス開始予定の「パソコン決済 Cloud」では、電子印鑑をクラウドに登録できるので、スマホなどからでも電子的に「捺印」できる。捺印記録がクラウド上に記録されるので、誰がいつ「捺印」したかもわかるので安全というわけだ(有償版のみ)。

サインもハンコもどんどんデジタル化が進めば、請求書も契約書もネットで送信可能となり、もはや切手を貼ってポストに入れなくてもよい。そんな時代がすぐそこまで来ている。

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いよいよ始まる「電力自由化」。会社選びのポイントとは?

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最近、ニュースやワイドショーでよく見かけるようになった「電力自由化」の話題。「何となく聞いたことはあるけど、何がどう自由になるのかまではよく分からない」という人も多いのではないだろうか。

簡単に説明すると、これまで電気は東京電力や関西電力など、居住する地域の電力会社からしか買うことができなかったが、2016年4月からは、さまざまな会社から電気を買うことができるようになる。これが、「電力自由化」だ。

自由化によって生まれる市場規模は年間8兆円ともいわれている。この巨大市場を狙って、なんと100社以上が参入を表明。その業種は通信事業者やガス会社、鉄鋼メーカー、石油小売り、ハウスメーカーなど多種多様である。

当然、各社とも現在の電気料金よりもオトクなプランや付帯サービスを準備している。しかし、選択肢が増えれば増えるほど、何を基準に選べばいいか分からなくなるものだ。

大別すると、「使えば使うほど安くなる」or「一定の割合で安くなる」

まず確認してほしいのは、現在の自宅の電気料金だ。

現在、多くの人が居住地域の電力会社と契約しているのは「3段階料金制(従量電灯)」。これは、時間帯や曜日に関係なく、使用料に応じて料金が決まるというもの。その際、電気料金の単価は使用量に応じて3段階に分けられている。

電気使用量が低い第1段階の場合は、国が保障すべき最低生活水準の考え方を導入した比較的低い料金設定に。それより電気使用量の多い第2段階は標準的な家庭の1カ月の使用量をふまえた平均的な料金。さらに電気使用量が増える第3段階はやや割高な料金設定となっている。

一般的に、従来の電気使用料は、この3段階の合算額(+基本料金)が主流であった※。
※実際の支払い額には最低料金・再生可能エネルギー発電促進賦課金・燃料費調整額・消費税等相当額などが加算されます。

これに対し「電力の自由化」は、各家庭の電気使用状況に合ったプランを自由に選択できるようになった、という点に大きなメリットがある。

現時点で各社が掲げるプランを大別すると下記のように2つのパターンに分けられる。

どちらがオトクになるのかについては、各家庭での電気使用料によるが、どういった家庭に向いているかは、概ね以下のようになる。

■パターンA
 「電気を使えば使うほど得するプラン」はファミリー世帯に!

電気の使用量が増えるごとに割引率が上がるため、主に電気をたくさん使うファミリー世帯がオトクになる。ただし、基本料金の設定などにより、電気をあまり使わない家庭では電気代が変わらない、場合によっては損をする場合もある。必然的に家族が多い家庭での割引率が上がるので、主にファミリー世帯が得をするプランといえるだろう。

例えば、大阪ガスの料金プランを見てみよう。まず、基本料金が499.95円。加えて、最初の120kWhまでが22.78円で、それ以降は使用した電気料に応じて25.46円、26.08円、32.60円と単価が上がっていく。ホームページには使用量を入力することで、どの程度オトクになるのかを判断してくれるシミュレーターがあるので実際に利用してみた。(条件はベースプランA ガスセット割引)

・電気使用料の月平均が200kWh=オトクにならない。

・電気使用量の月平均が250kWh=2,376円(約3%)オトクに。
 ※ガスセット長期2年割引のオプションあり。

・電気使用量の月平均が300kWh=4,752円(約5%)オトクに。
 ※ガスセット長期2年割引のオプションあり。

このように、使えば使うほどオトクになることが分かる。

■パターンB
 「電気をたくさん使ってもあまり使わなくても一定の割合で得するプラン」は、単身や2人家族世帯に!

こちらは電気の使用量に関係なく、割引率が一定というもの。Aとは違って、電気使用量が少ない家庭でも必ずオトクになるので、主に単身世帯にオススメだ。

Bには、自社ブランド「myでんき」を通じて電力小売りを行う東燃ゼネラルなどが挙げられる。こちらもホームページに使用量を入力することで、どの程度オトクになるかを判断してくれるシミュレーターがあるので、実際に利用してみた。(条件は東京電力と50Aで契約)

・「年間2,430kWh(月平均約200kWh)の電気を使用」=約3,500円(約5%)オトクに。

・「年間3,603kWh(月平均約300kWh)」=約5,100円(約5%)オトクに。

このように、たくさん使っても使う量が少なくても割引率が大きく変わらないことが分かる。

自分がどちらに当てはまるかは、概ね、電気料金が1万円を超えるかどうかを目安にするといいだろう。

深夜電力を使っていると、乗り換えで電気料金が上がることも……

注意したいのは、オール電化住宅で深夜電力を利用していたり、太陽光発電などの自然エネルギーや蓄電池を導入したりしているケース。この場合、格安な深夜電力を使っていることが多く、従量電灯の考え方で乗り換えると、逆に損をしてしまう可能性もある。

また、たくさん電気を使う夏を中心に考え、A「電気を使えば使うほど得するプラン」に乗り換えたが、あまり使わない冬も考慮すると、年間ではB「電気をたくさん使ってもあまり使わなくても一定の割合で得するプラン」の方がより得だった、というケースがあることも覚えておきたい。

まずは、各地域の電力会社から送られてくる「ご使用量のお知らせ」をしっかりと確認して、契約種別や使用量、段階別の電気料金などを把握し、その数値をもとに、乗り換えようと考えている電力会社のホームページなどにあるシミュレーターで比較検討をするといいだろう。

自分のライフスタイルからピッタリの電力会社が見えてくる

電気料金以外での選択方法として、“付帯サービス”がある。前述した通り、多種多様な業種が参入を表明しており、KDDI(au)をはじめとする通信事業者や、ガス会社なら東京ガスや大阪ガス、ガソリンスタンドならJX日鉱日石エネルギー(エネオス)や東燃ゼネラル、ケーブルテレビならジュピターテレコムや東急パワーサプライ、ハウスメーカーならミサワホーム、コンビニならローソン、インターネット通販なら楽天など、一度はお世話になったり聞いたことがあったりする企業が目白押しだ。

これらの企業は、自社のサービスとセットで電気を売ることで割引をしたり、ポイントを付けたりしている。どの電力会社がオトクかは、ライフスタイルによって大きく変わる。サービス内容は各社さまざま。例えば、ローソンはPontaカードのポイント獲得や商品引き替えクーポンなどを検討しているという。また、エネオスはTポイントが貯まる。ユニークなところでは、ミサワホームがオーナー向けに提供する「ミサワでんき」。電気代の3%を独自の電子ポイントで還元し、自宅のメンテナンスやリフォーム費用のほか、独自の通信販売サイトでの商品購入費用などに充てることができるという。

家族全員がauの携帯電話を使っているとか、コンビニはローソンしか使わずにPontaポイントを貯めているとか、クルマをよく使ってガソリンを入れるスタンドはエネオスに決めているなど、自らの生活を棚卸しして、セットにすることで最もオトクになるのはどの会社かを見極めることが必要となる。

自然エネルギーなど発電方法で電力会社を選ぶ方法も

電力会社選びでもうひとつ気に留めておきたいのが発電方法。自然エネルギーで発電した電気を販売するという会社もあるので、エコや環境問題に興味があるならば、検討してもいいだろう。

また、エネルギーの地産地消を目指して、地方創生の一助とするとして電力会社を立ち上げる自治体もある。地元を応援したいという気持ちがある人にはぴったりかもしれない。

ちなみに、乗り換えることで電力の安定供給ができなくなったり、停電が増えたりするのではないかという心配があるかもしれないが、そこは問題ない。停電のときには地域の送配電事業者、関東ならば東京電力、関西ならば関西電力が対応。また、電気設備のメンテナンスも地域の送配電事業者が行う。

電力会社から毎月送られてくる「電気使用量のお知らせ」に、「お客様番号」と「供給地点特定番号」が明記されている。写真は東京電力

乗り換え自体も簡単で、乗り換えたい新電力の事業者に申し込みするだけ。すべての電力関係事業者が加盟する「広域的運営推進機関」が運用する「スイッチング支援システム」により、送配電を行う事業者との契約や契約解除などがワンストップで行われる。また、電力会社を変更するには 電気使用量を知らせる検針票などに明記された「電力会社のお客さま番号」と「供給地点特定番号」が必要なので、検針票はとっておこう。

4月のサービス開始に向けて今後、各社からサービス内容の発表や追加が予想される。それらを待ちつつ、検討するのもいいだろう。

まとめ:電力自由化でやるべきこと

① 今の自宅の電気料金を確認する
② 世帯などでパターンを見極める
③ 電気代をシミュレーション
④ ライフスタイルなどから付帯サービスを検討
⑤ 電力会社から投函される「検針票」を保管
⑥ 各社の発表を待つ

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auでんき

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ゲームのプロチームが誕生! その生活、収入は?

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先日、東京五輪の追加種目案が国際オリンピック委員会(IOC)に提出された。そのなかには、「スポーツボルダリング」「スケートボード」「サーフィン」など、これまで競技というよりも「趣味」や「遊び」として認知されていた種目が並ぶ。もともと楽しむ要素が強かったアクティビティーでも、プレーヤー人口が増えたり、世界大会が開催されたりといった段階を経て、真剣勝負をする「競技スポーツ」へとフェーズアップしていくことがあるのだ。

こうした例は多数あるが、なかでもひときわ異質なのが「コンピューターゲーム」。頭脳と指先だけでプレーするこの競技は「eSports(Electronic Sports = イースポーツ)」と呼ばれ、億単位の賞金が支払われる大会も開かれている。すでに世界中には多数のプロチームが存在していて、特に競技環境が整っている韓国は猛者ぞろいの強豪国。プロライセンスを発行する団体まであり、月に数百万円を稼ぐ選手がいるなど、国を挙げてeSportsを奨励しているそうだ。

それと比べると、まだまだ発展途上のわが国ではあるが、ついに昨年、国内初のプロeSportsチームが誕生した。その名も「DetonatioN Gaming」。「プロ」なので、当然といえば当然ではあるが、彼らはゲームを生業としている。つまり、日本で初めて「職業:ゲーマー」となった人たちなのだ。

チームの活動資金は、基本的には9つの企業からのスポンサー料。選手たちには毎月決まった額が「給与」として支払われ、安定した生活がサポートされている。給与額は大会の実績のほか、練習や生活態度も考慮したうえで決定。およそ「高卒~大卒の初任給くらい」だとか。さらに、大会で勝ち取った賞金やイベントへの出演料などの臨時収入は、ボーナスとして分配されている。

彼らが拠点としているのは、千葉県船橋市にある「ゲーミングハウス」と呼ばれる専用宿舎。12時のミーティングからスタートするのが日課で、昼食をとったあとは個人練習の時間となる。ゲームの世界は1月からシーズンがスタートするので、開幕直前である取材時(12月)は海外のチームとの練習試合を日に1~2試合こなしているという。試合後には反省会を行い、さらに個人練習時間を終えて、夜中になると各自就寝。

土・日の休日以外は、毎日PCスクリーンの前で1日の大半を過ごす。ものすごいスピードでキーボードを操作し、頭をフル回転させながらスキルや戦術を磨いている。そう、彼らはこの専用宿舎で日夜を共にしながら切磋琢磨しているのだ。

「eSportsもほかのスポーツと同じで、息の合ったプレー、チームワークがなによりも大切。だから、チームの”ゲーミングハウス”で共同生活をするというスタイルは、業界では当たり前のことなんです」と、マネージャー兼代表の梅崎伸幸さん。チームには専属の給仕担当者もおり、選手は練習と試合にとことん専念できる環境にいる。

彼らの活動の主軸ともいえるゲームタイトルのひとつは、現在、世界でもっとも人気のオンラインバトルゲーム「League of Legends」。プレーヤーは7,000万人にも上り、野球(推定3,500万人)やゴルフ(推定6,500万人)の競技人口を大きく上回る。

内容は5対5で行われるバトルゲームで、各プレーヤーがそれぞれキャラクターを操って敵チームを攻撃したり、罠を仕掛けたりして、相手の本陣を破壊した方が勝利となる。現在、DetonatioN Gamingは、同タイトルの国内大会を昨年、今年と2連覇中。名実共に日本のeSportsを牽引する存在なのだ。

「やっと日本でもeSportsが認知されてきたかな、と感じています。2016年からは東京アニメ・声優専門学校(東京都江戸川区)に、eSportsを学べる学科が開設され、私も講師として授業をする予定です。環境が整えば、日本のeSportsはもっと盛り上がるし、ますます世界で戦える選手が増えるはずです」(梅崎さん)

では、アマチュアとプロの差とはどんなところにあるのだろうか。開講に先駆けて”プロの条件”を質問してみた。

「ほかのプロスポーツと同じだと思いますが、プロとして戦うのにいちばん求められるのは、やはり集中力でしょう。eSportsの場合は特に、集中を長時間維持することが必要です。たとえば、『League of Legends』の場合、長い時は1試合が10時間以上にも及ぶことがあります。そういった局面でどれだけ平常心で粘り強く戦えるかということが、プロとして重要ですね」

そんな日本ゲーム界屈指の集中力を持ち合わせたDetonatioN Gamingの今後の目標は、「2016年の世界大会で勝利を収めること」。彼らが躍進すれば、日本のeSportsは今後ますます発展を遂げていくだろう。今は「ゲーム」といえば、多くの人にとって「趣味」や「遊び」のひとつだが、「eSports=競技スポーツ」として認知される日もそう遠くはないのかもしれない。

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PCでもスマホでもタブレットでも使える、それが「ユニバーサルアプリ」

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それはさしずめ「どこでもアプリ」

「ユニバーサル(Universal)」という考え方が重視されるようになって久しい。電車の優先席はユニバーサルシート、子どもからお年寄りまで、また、障がいの有無にかかわらず使える家電や文具はユニバーサルデザイン。「ユニバーサル」とは「普遍的な」「万能の」「共通の」なんて意味なのだが、ということは、デジタルの世界の「ユニバーサルアプリ」は、さしずめ「どこでもアプリ」といえるかもしれない。タブレット、スマートフォンといった端末の垣根を越えて、どんなデバイスでも使えるアプリケーションのことを指すからだ。

それは例えば、アップルのApp Storeで一度買ってしまえば、iPadにもiPhoneにもiPod touchにもインストールして同じように使えるアプリのことだ。これはAndroidでも同じで、AndroidフォンでもAndroidタブレットのどちらでも使えるアプリのことをいう。クラウドと連動していれば、電車の中でスマホで作業したことを、会社に着いてからタブレットで同じアプリを使って作業の続きができるわけだ。

本来なら、画面の大きさも機能も違うのだから、それぞれのハードごとに適したアプリを別々に開発しないといけないのだが、OS(基本プログラムのこと。iPhoneならiOS)やアプリの開発環境のほうで、あらかじめハードの違いを吸収し、その調整を引き受けてくれるようになっている。そのために、アプリの開発者はハードの違いを意識せずにプログラミングできるのだ。アプリを開発する側にも、それを売る側にも、そしてそれを使う側にも、いわば「三方よし」のアプリというわけだ。

究極のユニバーサルアプリ!?

このユニバーサルアプリの可能性をさらに推し進めようとしているのがマイクロソフトだ。2015年7月にリリースされたWindows 10。マイクロソフトが満を持してリリースしたこの野心的なOSの目玉が「Universal Windows Platform Apps」だ。略してUWPアップ、もしくはズバリ「ユニバーサルアプリ」と呼ばれる。

これは、ひとつのアプリをスマートフォンやタブレットだけでなく、何と、Windows PC、Xbox One、さらにはIoT(Internet of Things)でも使えるようにしようというもの。例えば、スマホで遊んだゲームの続きを、家に帰ってからXboxで楽しみ、翌日、会社のノートパソコンで上司の目を盗んでその続きをするということも可能になるのである。

iPhoneのアプリはiPadでは使えても、Macintoshでは使えない。それはMacintoshのOSがiOSではなく、MacOSであり、ハードを動かす基本プログラムがまったく異なるからだ。ということは、iOSとMacOSが一緒になって同じものになってくれれば、iPhoneのアプリはMacintoshで使えることになる。アップルに先駆けて、このような大胆な統合を実現したのがWindows 10というわけだ。その結果、PCで買ったアプリがスマホやタブレットやゲーム機でも使えるという、いわば「究極のユニバーサルアプリ」が開発可能に相成ったわけである。

Windows 10のユニバーサルアプリは、スマホからXboxまで、これらすべてのハードで共通して動く

マイクロソフトが、このWindows 10を「最後のWindows」と呼んでいるのは、そんなアプリの理想を実現しようとしているからにほかならない。実際、IEに代わって登場した新ブラウザ「Microsoft Edge」がこのユニバーサルアプリだし、マイクロソフトのストアに行けば、すでにさまざまなユニバーサルアプリが並んでいるのだ。

Windowsの新しいブラウザ「Microsoft Edge」もまたユニバーサルアプリだ

さて、そんなマイクロソフトの攻勢に、アップルやグーグルはどんな反応を見せるのだろうか。なかなか楽しみではあるが、お財布はユニバーサルではないので、アプリのご利用はどうか計画的に!

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早くやったモン勝ち! SNSに3D写真をアップする方法

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映画やプリンターなど、映像業界を筆頭に、最近では3Dを駆使した技術がさまざまなシーンで見受けられる。しかし、よりリアルな世界観を体感できるようになったものの、自分で3D画像を作るとなると、まだちょっと難しい。

「Bevel」は、スマートフォンを使って、誰でも簡単に3D撮影を行うことができる。6cmほどの手のひらサイズで持ち運びにも便利なので、3Dの世界を一気に身近な存在にしてくれるはずだ。

使い方は簡単。専用アプリをダウンロードし、スマートフォンやタブレットのイヤホンジャックにBevel本体を差し込むだけ。被写体に向けていつものように撮影すれば、内部のレーザー光がスキャンし始める。するとBevelがデータを読み込んで3D写真を生成し、画面に表示してくれる。出来上がった3D写真は、表面のディテールや質感などを忠実に再現した立体写真。赤青色の眼鏡はもちろん必要ない。アプリ内では画像を回転させて楽しむこともできる。なお、レーザーは目に入っても安全なものを使用しているとのことで、人の顔などもスキャンできる。

撮影した画像はアプリを通じてGIFアニメとして保存でき、そのままSNSでシェアすることも可能だ。自分の周りでちょっと気になったものを撮影して、3D写真として友人に共有すればよりリアルに感動を伝えられそうだ。

Bevelで撮影すれば、見慣れている風景を違った角度から見ることもでき、ユーザーの生活をより楽しいものにしてくれそう。旅行先で見つけた街中にあるオブジェなどを撮影するもよし、自分の子どもの「3D成長日記」をつけるのもおもしろいだろう。

価格は49ドル(約6,000円)と、思ったよりお手軽なお値段。発送は2016年3月を予定している。なにげない生活や風景を、たまには違った視点から楽しんでみては?

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Bevel

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世界のドローン23 人工知能で障害物をすいすい避けて高速飛行するドローンが登場!

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提供:MIT’s Computer Science and Artificial Intelligence Lab

自律飛行するドローンのなかには、搭載されたセンサーを使って、ある程度、障害物を避けて飛行できるタイプも開発されているが、そうしたドローンは高度な処理能力を持つセンサーやキネクトのようなカメラシステムが必要になるため、飛ぶ能力はそれほど高くなかった。だが、MITの人工知能研究所CSAIL(Computer Science and Artificial Intelligence Lab)が開発中のドローンは、時速30マイル(時速約48km)の高速で自律飛行しながら、障害物をやすやすとくぐり抜ける機能を実現させている。

開発を手掛けたMITで博士課程を専攻するAndrew Barry氏によると、通常の自律飛行型ドローンが障害物をよけながら飛行しようとすると、せいぜい時速5〜6マイル(時速約8〜10km)ぐらいしかスピードが出せなかったという。そこでBarry氏は、同研究所のRuss Tedrake教授による人工知能に関する研究論文をもとに、新たな障害物検出システムを構築し、飛行速度に対して障害物をよける必要がある範囲だけを計算する独自のステレオビジョンアルゴリズムを開発した。

その結果、新システムは既存の20倍の速さで計算し、進行方向にある木や枝などさまざまなオブジェクトを検出しながら、毎秒120フレームという、ほぼリアルタイムの速さで周囲をマッピングできるようになった。ドローンはそれら情報をもとに、1フレームにつき秒速8.3mmで深度を計算しながら進行方向を調整することで、自分で障害物を避けながら高速で飛べるというわけだ。


提供:MIT’s Computer Science and Artificial Intelligence Lab

デモ飛行の様子を撮影したビデオでは、ドローンがシステムを通じてどのような視界で飛行しているかが紹介されているが、空間をリアルタイムでワイヤーフレーム状に分析していて、まるでシューティングゲームの画面のように見える。

システムを動かすのに必要な機材は、両翼に積まれた2台のカメラとパソコンだけというシンプルな構成に抑えられている。ドローン本体は全体で34インチ(約86cm)あるが、重さは1ポンド(約0.5kg)を超えるぐらいしかないほど軽量なため、高速飛行と障害物をよけるだけの機動力が実現できたといえる。しかも、カメラやパソコンは既製品を使っているため、製作コストは全体で約1,700ドル(約20万円)と、性能を鑑みるとかなり安く抑えられている。

今後は、深い森や障害物がたくさんある場所でも高速で飛行できるよう、アルゴリズムを改善していくという。開発したシステムはウェブ上に公開されているため、誰でも開発に参加することができる。

自律して高速に飛行できるドローンを使えば、山での遭難や緊急時に急いで薬や救命器具を届けるといったことができる。複雑な地形でドローンを操作するスキルも不要で、救命器具として常備するといった使い方も考えられる。

ドローンのさまざまな有効利用が世界中で検討されているが、目的によってはドローン本体もさることながら、高度な飛行システムが必要になっており、MITの研究にかかる期待は大きいといえるだろう。

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CSAILサイト
ソフトウェアの公開先

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貧困問題と大気汚染を同時に解決するIoT技術が興味深い

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新興国では、車両の排出ガスによる大気汚染が問題となっている。車両の多くが古い型で、排出ガス対策が十分でないからだ。市民の多くは、貧しさから新しい低炭素型車両への買い替えが難しい。日本では新車を買うときにローンを組むのが一般的だが、「貧しすぎて、お金を貸しても返ってくるかどうかわからない」(与信審査に通らない)ため、買い替え資金を調達することができない。そんななか、日本のベンチャー企業が開発したIoTサービスモジュールが、この問題を解決するソリューションとして注目を集めている。

GMS社が開発したMCCS(Mobility-Cloud Connecting System)は、自動運転技術の一部を自動車向けIoTサービスとして提供するモジュールで、自動車、二輪車、建機、農機などに後付けで搭載。あらゆるモビリティをコネクテッド・カー(ネットワークに常時接続し、多くのセンサーを搭載した通信機能を有する自動車)化してクラウドに接続する。従来の自動車向けテレマティクス(モバイル通信を利用した情報サービス)では、車両の位置情報や利用状況などの情報収集に機能がとどまるものがほとんどだったが、MCCSには双方向通信による遠隔起動機能が付加されていることが特徴だ。


車両提供サービスの仕組み(提供:GMS)

遠隔起動機能があるということは、遠隔で停止することもできるということ。これを利用して、支払われるべき入金がされなかった場合や、指定エリアからの逸脱など契約条件に抵触した場合、該当車両を起動しないように制御することが可能になる。つまり、MCCSを車両に取り付けることで、「お金を払わずクルマを持ち逃げされる」リスクを格段に低減できるのだ。こうすることで、「与信不要」な新しいビジネスモデルが可能となる。


フィリピンの庶民の足であるトライシクル(側車タイプ) オーソドックスな乗客定員4人のタイプ(DocodemodoaCC-BY

これを利用して、大気汚染対策と貧困対策に乗り出したのが、フィリピンのマカティ市だ。フィリピンでは、ガソリンを燃料とするトライシクル(三輪車)が日常の移動手段として定着しているが、これらの多くはオイルとガソリンを一緒に燃焼させる仕組みのエンジンを採用しているため燃費が悪く排気ガスが汚い2ストローク車両で、大気汚染問題が深刻化している。だが、トライシクルの運転者の多くは貧しく資金調達ができないため、車両の更新は困難だった。


新たな車両提供サービスにより電動トライシクルを導入するマカティ市トライシクル組合(提供:GMS)

2015年10月にマカティ市とGMS社のあいだで締結された覚書では、GMS社は車両メーカーから環境にやさしい4ストローク車両や電動車両などの低炭素型車両を仕入れ、MCCSを取り付けてリース会社に売却することを定めた。リース会社はその車両を与信審査なしでドライバーに貸す。こうすることで、ドライバーはお金がなくても新しい車両を利用できるようになる。

ドライバーに資金がなくても、車両が更新でき、大気汚染の低減につながる。また、そもそも車両を購入したり、借りたりできないためにドライバーにもなれなかった人にも車両利用機会を与え、商用タクシードライバーとしての経済参画を促すことで、市民の雇用を創出し所得水準を向上させることを目的としている。

近年、Finance(金融)とTechnoogyをあわせた「FinTech」という言葉が聞かれるようになったが、これもその領域の新たなサービスだ。

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自動車IoTベンチャーのGMS、 FinTechを活用した低所得者向け車両提供サービスの 大量導入に向け、フィリピン首都圏都市と覚書を締結

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【検証】ためすてみますた! 誤入力を自動で直してくれる「Fleksy」がスゴい!

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スマートフォンの普及により、外出先からビジネスメールを送ることも多くなっています。しかし、パソコンと比べて画面が小さいだけに、入力に時間がかかったり、思わぬ入力ミスをすることも……。で、入力ミスを発見して、慌ててお詫びのメールを送ったら「申し訳ありませんですた」なんてミスをして、恥の上塗りをしたことがある人もいるのでは?

ひとが見れば「ありませんで”す”た」ではなく「ありませんで”し”た」というのは一目瞭然。このように、スマートフォンでの入力ミスの大半は、常識的に考えたら間違いだとわかる範囲ばかり。とはいえ、機械に誤字の確認まで求めるのは難しいですよね。

親指を上下左右にスワイプすることで文字入力がラクチンに

と思っていたら、画期的な文字入力アプリが登場しました。KDDI研究所とアメリカのベンチャー企業「Fleksy社」が共同開発したスマートフォン用文字入力アプリ、日本語版「Fleksy(フレクシィー)」です。もともと、英語版を始めとして十数カ国語に対応しており、 “世界最速の文字入力アプリ”として1,000万件以上もダウンロードされたという実積を持ちます。

「Fleksy」最大の特徴は、間違った単語や文章を修正してくれる「誤入力自動補正機能」と、日本語入力に対応した先進的で使いやすい操作性「ジェスチャー操作 UI」。そのすごさは、とりあえずこの動画を見てもらえれば分かるはず!

どうです?

「あたら”き”い」→「新しい」と、勝手に補正してくれたでしょ? これさえあれば、ビジネスメールの恥ずかしい間違いも少なくなって、結果的に入力のスピードも上がるというもの。とはいえ、やっぱり自分で使ってみないとその良さはわからない。そこで、どれくらい優秀なのか実際に試してみました。

「Fleksy」のフリック入力画面で目を引くのは、キーボード中心列「た・な・は」の列にあるスワイプ用の画面。主にこの部分を使って、「ジェスチャー操作 UI」を行います。


「ジェスチャー操作UI」は、主にグレーの帯を引いたラインをスワイプ

動画にあったように、中心列を右にスワイプすると単語や文章が変換されますが、その際に誤入力があれば、正しく修正してくれます。左にスワイプすればアンドゥ(取り消し)で、変換前の文章に戻ったり削除したりすることができます。上下のスワイプでは、単語の候補を選ぶことが可能。

使ってみると、中心部に指の定位置が生まれるので、入力後の変換がかなりスムーズ。なにより、変換や修正、削除が、親指のスワイプという大雑把な操作だけでできるのは便利。10分も使い続けると、そのUIの高さに感動してきました。

指の動きを察知して誤入力から正しい文章を推測

さて、肝心の「誤入力自動補正機能」です。とりあえず、ビジネスメールで最多頻度を誇る「お世話になります」を入力。

①わざと「おせわになりまく」と打ってみた。
②よし、右にスワイプ〜。
③結果は、「お世話になり膜」。

え? ダメじゃん……。

さっそく、開発に携わったKDDI研究所の帆足啓一郎にズバッともの申しました。「誤変換、修正されないんですけど!」。すると、意外なひと言が……。

「もしかして、わざと間違えませんでしたか? 『Fleksy』は、画面上で指が置かれた場所を認識して、そこからどの方向に指が動いたかを判断しています。この際、明らかに間違った方向に指が動いたら、意思を持って入力したと考えて、そのまま変換するんですよ。

例えば、フリック入力画面での「あ行」と「ら行」は離れた位置なので、「”お”せわになります」を「”ら”せわになります」と間違える可能性は低い。そのようなフリック入力の場合は、確信的に文章を入力したと判断されるのだとか。

前述「おせわになりまく」の場合、「ま」と「く」を入力する際に、明らかに「く」に向かってフリックしている上に、「く」の中心をタップしたので、「Fleksy」は意思を持って「まく」と入力したと判断して、「お世話になり膜」と変換。驚いたことにこちらのアプリ、自然に発生したであろう誤入力だけを補正してくれるのだ。予想以上に賢いぞ「Fleksy」。

ということで、今度はちょっと急ぎ気味でビジネスメールをフリックすることに。幸か不幸か、フリック入力に慣れていない筆者は自然に間違うことができました……。

まずは、「お世話になります」を、急いで入力したところ「おせわになりまく」と……。そして右にスワイプ。なんと、先ほどと同じ誤入力にも関わらず、見事、「お世話になります」で確定変換された。おー、これは便利。調子にのって入力を続けます。今度はお礼の文章です。

こちらも急ぎでフリックしたところ「こころよりおれ”ち”もうしあげま”ふ”」という文章に。「あ行」と「た行」は近いので、ありがちなミス。なにより最後の「まふ」が情けない……。右にスワイプしたところ、「心よりお礼申し上げます」に確定変換。んー、これから「Fleksy」で原稿を書けば、誤字がなくなるかもしれないなぁ。

日本語やフリック入力に対応する難しさを克服して日本上陸!


KDDI研究所 知能メディアグループ グループリーダー 帆足啓一郎

しかし、なぜこんな的確な修正が可能なのでしょうか? 再び帆足さんに話を聞いてみました。

「先ほどお話しした通り、『Fleksy』はスマホの画面上に置かれた指の座標を認識して、動く方向からどういった文字が入力される可能性が高いかを判断しています。『おせわになりまく』と誤入力した場合を例にとると、入力された時点で『Fleksy』のアルゴリズムによって、指の動きから推測し『おせわになりまく』、『おせわになります』、『おせわになりまくふ』など、複数の入力候補が挙げられます。そのなかから、独自の辞書や、これまでの入力傾向から正しい可能性がもっとも高い文章を判断して選択。そこから漢字を含む文章として確定変換しているんです」

スワイプした瞬間に変換されているように見えて、裏ではそんな複雑なことが行われているなんて、すごい話だ。それにしても「Fleksy」はアメリカでは2013年にサービスが開始。すでに十数カ国語に対応しているというのに、日本への導入は遅くないですか。もっと早く出会いたかったのに……。

「そこには、まずひらがなで正しい文章を推測して、さらに漢字を含んだ文章に変換するなど、日本語の難しさがあるんです。加えて、フリック入力という日本独自の入力方法もハードルのひとつで、『Fleksy社』もなかなか参入ができなかったと聞いています。しかし、『Fleksy』の入力のしやすさや使いやすさは折り紙付き。お客様の利便性を上げるために日本市場に導入をしたいと考えていたので、協力させていただきました」

ちなみにフリック入力以外にも、英字のキー配列であるQWERTYキーボードでの入力にも対応。当然、指の動きが異なるので、別々のアルゴリズムで動いているのだとか。加えて、「Fleksy」は無料配信で、auユーザー以外でも利用可能。まさに「お客様の利便性を上げたい」という言葉通り。

スマートフォンの文字入力が苦手な方や、視覚に障がいを持つ方などの文字入力のサポートになれば」と帆足氏。スマホでの文字入力が苦手で、ビジネスメールが誤字だらけになりがちなあなた。「Google Play」から無料でダウンロードできるので、一度試してみてはいかがですか。

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日本語版Fleksyのダウンロード
Fleksy
KDDI研究所ニュースリリース

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明日からアメリカに出勤する方法!? “つながる”ではなく、”召喚する”Beam Proが目指すリモートワークの未来

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アメリカのIT企業で働くある女性は、自宅から1,266マイル離れたパロアルトに毎日出勤している。飛行機で3時間かかる距離。もちろん、しっかり者の彼女は朝のミーティングに遅れることはなく、昼には同僚とパロアルトの街を散歩しながら午前中の会議のフィードバックを行い、夕方には家族との時間を過ごすために帰社する。確かに、彼女はリモートワークをしている。しかし、メールや電話、あるいはテレビ会議だけでつながるような一時的な出勤ではない。同僚たちからみれば、彼女は確かにオフィスに”ずっと”いたといえる。少しの違和感はあるが、ハンガーラックにモニターを付けた彼女の分身が、確かに出勤していた。

Beam Proは、いってしまえば動くSkype。2013年に発明された、地域や国を跨いで、その人が登場することができる遠隔ロボットだ。彼らは、商品の説明の際に一貫して、”コミュニケーション”ではなく、”プレゼンス”という言葉を使っている。つまり、相手とやり取りするだけでなく、遠方からその人を召喚することこそが、Beam Proが今なし得るところなのだ。

この遠隔プレゼンスが必要とされる場面は少なくない。なにかしらの理由で自宅から出ることが難しい場合に、オフィスにあるBeam Proを代わりに稼働させる。急遽、海外に出張する際には、現地にあるこれにアクセスして、オンライン出張を行う。活躍が期待されている場面は、オフィスだけではない。身動きが取れない難病に悩まされている患者さんが、もう歩けないと思っていた街のなかを散歩することができるだろう。世界中のあちこちをBeam Proで移動して、1時間で世界一周なんてのもありかもしれない。


Aging2.0会場の様子

そんなBeam Proをいち早く体験してきた。サンフランシスコで開催された「Aging2.0」(世界的に進行している高齢化社会を、テクノロジーをもって解決していこうというカンファレンス)にさっそく取材へ。Beam Proを取り扱うSuitable社のケーマ氏は、イベントへやって来る参加者にモニター越しに挨拶をし、談笑をする。こうした光景は慣れてしまえば、なんの違和感もない。ケーマ氏はこのとき、コロラドにいた。彼女と話している途中で、さらにテクニカルな話をもっと聞きたいと尋ねてみると、モニターがワシントンにいるエンジニアを担当している男性に一瞬でチェンジ。シームレスに別々の遠隔地にいる者同士が会話できる体験は、これまでの映像通話では味わえない、ちょっと不思議な感覚だった。

Beam Proが持つ最大の特徴は、モビリティだ。今までの遠隔システムとの違いは、動くか、動かないか。この発展で思い出すのが、あの固定電話から、いつの間にかケータイへと変わっていった進化。固定された電話の前でしか、同僚だけでなく、家族や友達とつながることはなかった。それが今や、いつでもどこでも、つながることができる。Beam Proが広がった世界とは、いつでもどこでも、その人がそこにいる未来だ。

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Beam+

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進む農業のIT化。iPadでコントロールできるWi-Fi対応精密種まき機

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iCon 660シリーズ(提供:Seed Hawk社)

深刻な後継者不足、生産効率の低さなど、日本の農業を取り巻く課題は多い。ひとつの解決手段として推進されているのが、農業作業のさらなる機械化と、ITの活用による自動化だ。大規模農業の先進国であるアメリカでは、以前から大型農機が活用されていたが、加えてIT化が急速に進んでいる。

精密播種機(種まき機)メーカーのSeed Hawk社のiConシリーズは、iPadなどをコントローラーにして遠隔無線操縦が可能だ。無線はWi-Fiを使う。

タンクに種を入れ、iPadで畑のマップを入力すれば、自動操縦で種まき肥料の散布が始まる。タンクの種が少なくなれば教えてくれるし、マニュアル操縦も可能。追加の種や肥料の必要量も計算してくれる。iPadは播種(ルビ:はしゅ)機(種まき機)に付属してくるが、通常版なので通常のデバイスとしても普通に使えるそうだ。専用のリモコンではなくiPadを使うことで、アプリケーションのアップデートやバグ対応が簡便になる。

作業の進行状況を確認できる(提供:Seed Hawk社)

畑を細かく区切って作業状況を確認(提供:Seed Hawk社)

かつては、種まきノズルを何列にも並べた幅の広いバーが、畑の区画の形状に沿って一定速度で動くように運転しながら、種まき作業をしていたが、これには人間のドライバーが種まき機の操縦を十分に習熟する必要があった。だが、計算も調整もコンピュータがやってくれれば、人間の仕事は、無事に仕事が進んでいるか、ときどき確認することだけになってくる。

広大な農地を大型の農機が耕し、肥料や種をまいて収穫するアメリカの農業は、今後、自動走行車やドローン、AIなどの分野で行われている技術開発の果実を適用し、さらなる「機械化」が進むものと思われる。農地をセクションに区切って、きめ細かく精密に種まきが可能なiConシリーズは、そうしたロボット農業が遠い将来の絵空事ではないことを感じさせる。

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Seed Hawk社
High speed air seeder goes ‘wi-fi’
SEED HAWK UNVEILS WIFI CONTROLLED AIR CART

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運動して貯まったポイントが好きな商品に。がんばればご褒美がもらえる新サポートアプリ!

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新年を迎えて、今年こそは継続的に「身体にいいこと」をしようと一念発起した人も多いだろう。紙に目標を書いて部屋に貼ったり、スマートフォンのアラートをジョギングに出かける時間にセットしたり、 日々の努力を毎日自分に思い出させる工夫はさまざまだが、それがなかなか長続きしないのもまたお約束……。

自分ひとりで頑張るよりも、誰かが一緒に努力している方がモチベーションは維持しやすい。ラジオ体操だって大勢で広場に集まって、毎日スタンプを押してもらった方が続けられるというもの。毎日のランニングの記録をTwitterなどでシェアして、友人から励ましてもらうことでモチベーションにつなげている人もいる。アメリカで提供されているウェルコイン(Wellcoin)も、そんな「ソーシャル・サポート」を実現するアプリのひとつで、誰もが参加できるソーシャル・プラットフォームだ。無料で利用できる。

ウェルコインは、運動などの活動を自己申告でアップロードする。「1日に7時間以上眠る」とか、「健康的な飲み物を選ぶ」だけでもポイントが貯まっていく。貯まったポイントで、運動用具や健康食品などに交換が可能だ。一定額のバーチャルコインが貯まらなければ交換できないようにして、継続利用を促す仕組みにもなっている。FacebookやTwitterにどのくらいコインが貯まったかをシェアすることもできるため、友人同士で切磋琢磨しながら健康的な生活に近づけていくこともできるだろう。


健康に良いアクティビティでWellcoinが貯まる(提供:Wellcoin.com)


マーケットプレイスの画面。Wellcoinを健康に役立つアイテムと引き換えられる(提供:Wellcoin.com)


Wellcoinを使って、シェルターで暮らす保護犬にフードを寄付することもできる(提供:Wellcoin.com)

そんなサービスを無料で提供できるのはなぜか? それは、有力なフィットネス・ブランド(Adidas、PUMA、Reebokなど)、健康関連商品・サービスを提供する企業とのパートナーシップによる広告やECにより運営しているから。スポンサー企業には、会員の行動データなども集計して提供する。このデータは「健康に関心がある人たち」の集まりであることがわかっているため、精緻なターゲティングとマーケティングデータの収集が期待できるのだ。

アメリカ企業のなかには、従業員の健康が経営に直結する課題だと捉え、社員にFitbitなどの活動量計を配布し、歩いた距離などに応じて商品券などを支給する施策を採用しているところもある。

日本でも、昨今はウェルネス経営を標榜する大企業が増えてきているし、健康保険組合のなかには組合員(被保険者)に歩数計などを配布し、歩数に応じてポイントを付与して商品券や健康器具に交換できるプログラムなどを導入しているところも増えてきた。こうした流れとも合致したサービスだといえるだろう。Wellcoinのようなサービスプラットフォームは、日本にもビジネスチャンスがありそうだ。

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Wellcoin

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子どもたち自らが考えたスタンプで、STOP! LINEいじめ

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「LINEいじめ」という言葉があるほどに、SNSを現場にした子どものトラブルは日常的に発生している。KDDIのジュニア向けケータイ教室」ベテラン講師のKDDI CSR・環境推進室の大久保輝夫によれば、その原因は話のなかで起きる言葉の行き違いだ。些細な入力間違いや勘違いで言い争いが起き、いじめにまで発展するケースもあるという。特にいじめがエスカレートしがちなのが、クラス、部活、仲良しグループでのグループチャットだ。

だが、既に子どもたちのコミュニケーションインフラになっているLINEを禁止しても、問題の解決にはつながらない。子どもたち自身に「『こんなスタンプがあればいじめにつながらない』スタンプを考える機会を作る」ことを目的に、大阪でコワーキングスペースを運営するKaeruが、小学生から高校生までを対象に、「LINEいじめ防止スタンプデザインコンテスト」を開催した。

募集にあたっては、PCが使えない子どもでも応募できるよう、紙に手描きの線画でも受け付けた。189点の応募作品の中から40点を選び、漫画家のへいたろう氏がスタンプ用のデータを作成。2016年2月末を目処に、”「みんなで作ってみた。」スタンプ”としてLINEクリエイターズマーケットでの販売を準備中だ。なお、LINEクリエイターズマーケットでの規約により無料配布はできないため、必要経費を除く収益については「いじめ防止」にかかわる団体に寄付する予定としている。

採用された「いじめ防止スタンプ」の例(提供:Kaeru)

もちろん、サービス提供側も手をこまねいているわけではない。LINEは青少年のトラブル防止活動の一環として、中・高校生を対象とした公募による「悪口等のトラブルを防止するLINEの”おたすけスタンプ”」制作に乗り出した。Eテレ(教育テレビ)で放送された、「いじめをノックアウトスペシャル第6弾 ボクたちは、あきらめない。」という番組が発端となって実現した企画だ。採用された案は、トラブル抑止効果をより高める観点から、臨床心理学や教育学等の学術専門家のアドバイスを取り入れ、プロのイラストレーターによって加工したのち、無料スタンプとして2016年春頃に配信する予定だ。

スマホのトラブルを避けるために、子どもにメッセンジャーアプリなどの利用を禁止しても、根本的な解決にはならない。また、自分でいくら気をつけていても、トラブルに巻き込まれてしまうこともある。「場の空気を変える」ツールがあることで、深刻な事態に発展する前に止めることができるかもしれない。

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世界遺産・軍艦島でスマホが使える! そこには”ある秘密”が隠されていた

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かつて海底炭鉱によって栄えた長崎県の端島、通称「軍艦島」。エネルギー政策の転換に伴い1974年に閉山し、それ以降は無人島となっていたが、2009年、島の一部への上陸・見学が可能になって以降、観光地として人気を博してきた。映画『007 スカイフォール』ではこの島をモチーフにした廃墟の島が登場したほか、実写版『進撃の巨人』ではロケ地として使われたことが話題を呼んだばかり。2015年7月には「明治日本の産業革命遺産」のひとつとしてユネスコの世界文化遺産に登録された。日本の近代化を支えた石炭産業の名残を現在に伝える貴重な場所として、その注目度は高まる一方だ。

そんな軍艦島は、先述したように現在は無人島であり、電気も水道もガスも通っていない。電気がなければ、島内に携帯電話の基地局を設置することはできない。しかし、KDDIはある方法を使って、「軍艦島でスマホが使える」を実現している。その秘密を探ってみよう。


長崎県の端島、通称「軍艦島」。その姿が戦艦「土佐」に似ているところからそう呼ばれるようになった


こちらは軍艦島の空撮写真(提供:長崎県観光連盟)

実は意外と低い、軍艦島への「上陸率」

そもそも、本当に「軍艦島でスマホが使える」のか? それを確かめるため、T&S取材班は羽田から長崎へ飛び、軍艦島への玄関口となる長崎港へ向かった。

軍艦島へアクセスするには、長崎港から出航しているクルーズ船による見学ツアーに参加することになる。ただ、ツアーに参加したからといって、必ずしも軍艦島に上陸できるとは限らない。軍艦島への上陸には厳しい「条件」があり、風速5メートル以上、波高が0.5メートル以上、視程が500メートル以下のときは、たとえ出航したとしても、軍艦島の桟橋を利用できず、上陸することができないのだ。

天候が穏やかな時期は90%以上の高い確率で上陸できるが、台風シーズンなど天候が荒れる時期の上陸率は50%程度まで下がってしまうという。果たして無事に上陸することができるのか?


今回の軍艦島取材に利用したクルーズ船。ツアーの所要時間は約3時間20分



軍艦島に向けて、いざ出航!

写真ではわかりづらいが、出航時には小雨がぱらついていた。風もそこそこ強く吹いている。しかも、雨と風は時間が経つにつれてどんどん強さを増していく。

平日にもかかわらず、190席ある船内はほぼ満席。外国人観光客も少なくなかった。やはり世界遺産登録の影響は大きいのだろう。

クルーズ船に揺られながら海上を進むこと約40分、中継地点の高島に到着。港のほど近くに「石炭資料館」があり、上陸時間を利用して見学することができた。



高島の「石炭資料館」。炭坑の貴重な石炭資料が展示されている


石炭資料館前の広場には軍艦島の模型の展示も

高島も軍艦島と同様、かつては炭鉱で栄えた島だが、軍艦島と違って現在も人が住んでいる。公園や海水浴場もあるようだ。しかし今回のツアーにおける高島での上陸時間は30分しかない。「石炭資料館」の見学を終えた取材班は、足早にクルーズ船に乗り込む。

高島でも電波がバッチリ届いていることが確認できた

ついに軍艦島が姿を現す。しかし……

長崎港を出航してから、雨と風は強まる一方。これはもしかしたら軍艦島に上陸できないかもしれないな……。そんな不安を抱えつつ、高島からさらに南へ進むこと約15分、軍艦島が見えてきた!


軍艦島は廃墟の島。朽ち果てた鉄筋コンクリートの建物群が海上に浮かぶ様子は異様な光景だ

遠くに見えていた軍艦島が、どんどん近くに迫ってくる。これは上陸できるのかな……と思ったのもつかの間、船内に非情なアナウンスが流れた。

「誠に残念ですが、強風のため、本日は上陸を断念します」。

ガーン!

上陸を断念したクルーズ船は、島の周囲をぐるりと一周していく。


さらば軍艦島、また会う日まで。今度来たときは上陸させてくれよ

上陸できなかったのは残念だったが、雨が強く降りしきる甲板から眺めるだけでも、その迫力は十分に伝わってきた。

最盛期にはこの小さな島に約5,300人が暮らしていたという。現代に生きる私たちは、この島を”廃墟”や”世界遺産”といった観光的な目線で見てしまいがちだけど、かつてこの島にはそこに住む人たちの日々の営みがあり、それぞれがそれぞれの思いを抱えながら暮らしていた。楽しいこと、うれしいこと、悲しいこと、つらいこと、いろいろあっただろう。そう思うとちょっと感慨深いものがある。

ふと手元のiPhoneに目をやると、電波状況は極めて良好。ネットもメールもSNSもストレスなく使うことができた

天候に恵まれて無事に上陸できれば、このように間近で廃墟を拝むことができる。上陸が許可されている島内の南端部には見学路が整備されている(提供:長崎県観光連盟)

軍艦島でスマホを利用可能にした舞台裏

クルーズ船による見学ツアーを終え、長崎市内へ戻ったT&S取材班は、軍艦島のエリア対策を担当したKDDI福岡エンジニアリングセンター(福岡EC)の木立葉月(きりゅう・はづき)と合流。「軍艦島でスマホが使える」をどのようにして実現したのか、話を聞くことに。木立いわく、「軍艦島をエリア化している秘密は、長崎の南、野母崎という場所にあるんですよ」とのこと。さっそく一緒に現地へ向かうことにした。

長崎市内からクルマで約1時間、長崎半島南端の野母崎地区に到着。海岸でクルマを停めると、沖合に軍艦島のシルエットがうっすらと見えた。野母崎から軍艦島はかなり近い位置にあるようだ。

野母崎の海岸にて、軍艦島のエリア対策を担当したKDDI 建設本部 福岡エンジニアリングセンターの木立葉月。後ろにうっすらと見えるのが軍艦島だ

再びクルマに乗り込み、野母崎の集落を抜け、山あいの道を進む。途中から非舗装路に入り、クルマ1台がギリギリ通れる細い林道を進んで行くと、携帯電話の基地局らしき鉄塔が見えてきた。

――もしや、この基地局から軍艦島に向けて電波を……?

「その通りです。この野母崎局から、軍艦島へ電波を飛ばしているんですよ」

「軍艦島でスマホが使える」を可能にした、KDDIの「野母崎局」

――ここから軍艦島までどれくらい離れているんですか?

「だいたい5kmくらいですね。それくらいの距離であれば、指向性の高い特別なアンテナでなく、通常の街中で使っている一般的なアンテナで十分届きます」


長崎半島南端の野母崎局が発する電波を強化することで、軍艦島のエリア対策を図っている

――この基地局は、軍艦島のために特別に設置したのですか?

「いいえ、以前からあったものですが、SNSの普及に伴い、観光地や名所で携帯電話やスマートフォンを使いたいという声は高まっています。軍艦島も、世界遺産の登録によって観光客が増加することが予想されたため、観光に訪れたお客様に携帯電話やスマートフォンを快適にご利用いただけるよう、アンテナの向きや設定を調整したほか、アンテナを一本増設して、軍艦島における電波状況を強化しました」

――軍艦島のエリア対策が完了した時期はいつですか?

「2015年7月3日。世界遺産登録が決定した前日です。工期は1カ月もありませんでした。通常の7分の1ほどの短さです。途中で大雨による土砂崩れが起こるなど、苦労もありましたが、スタッフが一丸となって取り組んだ結果、なんとか世界遺産登録決定までに間に合わせることができました。軍艦島を訪れた観光客の皆様が、スマートフォンが使えないことで不便な思いをしてほしくありませんから」

――土砂崩れとは、大変でしたね?

「はい。短い工期だったのに、工事が始まろうとした矢先に基地局までの唯一の林道が、大雨により土砂崩れ。現場からは『基地局へ辿り着けません』と話があった時には、凹みかけました。それでも、上司から『一輪車やスコップを購入し、福岡エンジニアリングセンターとKDDIエンジニアリング九州支社が総出で土砂撤去や機材搬入し、世界遺産登録まで何とか間に合わせよう!』との強い思いを胸に、関係機関へ調整の結果、早々に林道整備をしていただき工事再開ができました」

工事中に土砂崩れが起こった箇所。基地局までの道中も背の高い植物がなぎ倒されていた


木立は九州エリア全域の対策を担当。基地局を増やすなどして電波状況を改善していく現在の仕事に、大いにやりがいを感じているという

人口カバー率99%を超えるauのLTE通信網。いまや「どこでもつながる」が当たり前の時代だ。街でも、山でも、世界遺産でも、つながらない場所を探す方が難しいかもしれない。しかし、「どこでもつながる」の裏には例外なく、現場の地道な努力がある。軍艦島も然り。「軍艦島でスマートフォンが使える」は、木立をはじめとする担当者のゲンバダマシイが支えているのだ。

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オトクな上に省エネも!? 鬼ちゃんで話題の「auでんき」ってなに?

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「鬼ちゃんの太鼓姿カッコイイ〜」

1月30日から始まった「auでんき」の新CMを見て、思わずこう呟いた人も多いのでは?

桃太郎(松田翔太さん)、浦島太郎(桐谷健太さん)、金太郎(濱田岳さん)でお馴染みのauのCM「三太郎」シリーズ。最新作の「雷さま」篇は、菅田将暉さん演じる鬼ちゃんが初めて”主役”という展開だ。いつもはチャラい鬼ちゃんが、CMでは雷をバックに真剣な表情で和太鼓を一心に叩く。迫力満点のその様子は、鬼だけに、まさに”鬼気迫る”ものだ。

三太郎も目を奪われる華麗なバチさばきだが、それもそのはず。実は菅田将暉さんは、このCM撮影のために和太鼓の先生のもとで猛特訓。センスが良く、すぐに叩き方をマスターした菅田さんは、撮影では篝火(かがりび)に囲まれた高いやぐらの上で、巨大な和太鼓をダイナミックに叩き、その迫力の姿にスタッフをはじめ、みんなが圧倒されたとか。

え、「auでんき」でなぜ鬼ちゃんかって? それは、鬼→雷さま→稲妻→電気だから……!? みなまで言わせないで。

さて、今回のCMで、鬼ちゃんの副業が「雷さま」だということは分かったけれど、「auでんき」の詳しい内容まではちょっと分からない。そこで、今回は鬼ちゃんに代わって、「auでんき」の詳細やメリットなどを簡単に説明。電気を選ぶ参考にしてほしい。

いつでも誰でもオトクになる!? 「auでんき」最大の特長とは?

「auでんき」では、auのケータイやスマートフォンを使っていれば、「auでんきセット割」が受けられる。これは、電気料金に応じて「au WALLET プリペイドカード※」に一定の割合をキャッシュバックするというサービスだ。
※「au WALLET プリペイドカード」は、コンビニやスーパー、ネット通販などで、お金と同じ感覚で使えるプリペイドカード。

キャッシュバック率は、1カ月あたりの電気料金※が「5,000円未満は1%」「5,000円以上8,000円未満は3%」「8,000円以上は5%」と、電気料金によって変化する。
※「auでんき」の月額料金のうち、燃料費調整額、再生可能エネルギー発電促進賦課金、消費税相当額を除いた金額が「auでんきセット割」対象となる。

電気を販売する会社には、電気を使えば使うほど割引率が上がってオトクになるプランがある。その場合、電気をたくさん使う月や、あまり使わない月があるので、オトク度が低くなったり、場合によっては割高になることもある。(参照:いよいよ始まる「電力自由化」。会社選びのポイントとは?)しかし、「auでんきセット割」の仕組みであれば、たくさん使う月やあまり使わない月も、必ずオトクになるというわけだ。


「auでんき」セット割のイメージ。※総務省統計局 家計調査 (家計収支編) 2014年の1世帯当たり1か月間の支出時系列データ (関東地方、1世帯当たりの人数は二人で推計) をもとに算出。「auでんき料金(セット割後)」は、「auでんき」料金から「auでんきセット割」でのキャッシュバック分を差し引いた実質の料金。「auでんきセット割」の対象は、「auでんき」の月額料金から、燃料費調整額、再生可能エネルギー発電促進賦課金、消費税相当額を除く

「auでんき」がどれだけオトクか試してみた

では、実際に「auでんき」はどれだけオトクになるのか? サイトでシミュレーションしてみよう。やり方はとっても簡単。利用している電力会社や利用年月など、5つの項目を選択&入力するだけで、1分もかからずに結果が分かる。

①4人家族の編集部員Fさんの場合=1年間で5,055円のキャッシュバック!
東京電力、従量電灯B、50A、1月、総使用量500kWhでシミュレーション

②1人暮らしの編集部員Kさんの場合=1年間で725円のキャッシュバック!
東京電力、従量電灯B、20A、1月、総使用量250kWhでシミュレーション

このように「auでんき」は、誰でも必ずキャッシュバックでオトクになるのだ。シミュレーションは手軽にできるので、まずは一度試してほしい※。
auでんき料金シミュレーション

電気の品質は変わらない? みんなが気になる電気の疑問

ここまで読んで、「auでんき」がオトクなのは分かっていただけたと思うが、そもそも電気を買う会社を変えること自体に疑問をもつ方も多いのでは?

そこで、みんなが気になる電気の疑問を解消しておこう。まず、たとえ電気を買う会社が変わったとしても、電気が送られてくる仕組みはこれまでと同じ。仮に電気料金が安くなったからといって、停電が起こりやすくなったり、明るさが変わったり、停電しやすくなったりすることはないので、そこは安心してほしい。つまり、電力会社を変えたからといって電気の品質は変わらないのだ。

また、マンション(集合住宅)の場合は、各家庭が個別に電力会社と契約していれば乗り換えが可能。マンション全体で一括契約を行っている場合は、管理組合などに相談を。もちろん、賃貸住宅でも電力会社との契約名義が本人であれば乗り換えができる。

節電や省エネが自然と身につく!? 「auでんきアプリ」とは?

実は、メリットはそれだけではない。ぜひ利用してもらいたいのが、「auでんきアプリ」である。

「auでんきアプリ」とは、簡単に言えば、家の電気使用量や電気料金を”見える化”するスマホアプリ。最近は、腕時計型のウエアラブル端末で、歩行数や移動距離、消費カロリーなどのライフログを見ることができるが、その電力版と思えば分かりやすいだろう。ウエアラブル端末によって健康習慣が身についたという人が多いように、「auでんきアプリ」を使えば、節電や省エネを自然と意識することができるのだ。

アプリを立ち上げると、トップページでは、昨日までに使った電気の使用量や料金の確認などができる。現状、多くの家庭が契約している電気料金のプランは「従量電灯」と呼ばれるもので、電気使用量によって段階的に電気料金の単価が上がっていく仕組み。「auでんきアプリ」では、現時点でどの段階の電気料金単価なのかが分かるので、料金単価が上がる前段階で節電をする目安になる。また、設定した電気料金に近づいたりしたときなどは、プッシュ通信で通知する機能もあり、効率的な節電が可能だ。

さらに詳しく「電気の見える化」を実現しているのが、今後充実させていく「電力分析」のページ。ここでは今月の電気料金の予測などが確認できる。

※アプリケーションは開発中のため予告なく変更される可能性があります。

他にも便利な機能がある。たとえば、電気の使い方を分析して、その家庭にあった節電や省エネ対策の「アドバイス」する機能。「省エネTips」では、節電や省エネに関する記事を読むことができる。また、ショッピングサービス「au WALLET Market」と連携することで、節電や省エネに役立つ製品や雑貨なども紹介されており、手軽に購入することも可能だ。

※アプリケーションは開発中のため予告なく変更される可能性があります。

つまり、「auでんきアプリ」は、これまであまり意識していなかった家庭における電気の使い方を”見える化”し、その使い方に対するアドバイスを行い、必要であれば役立つ製品も購入できるという、節電や省エネ対策に役立つワンストップアプリといえる。

では、どうして毎日の電気使用量が分かったり、電気料金の予測ができたりするのか? その答えは、電力会社を乗り換えるときに、従来の電力量計から付け替えられる「スマートメーター」にある。

「スマートメーター」とは、通信機能を搭載することで、電力会社などのサーバーに電力の使用状況を送信する電力量計。30分ごとに電気使用量を計測するので、毎日の電気使用量や時間ごとの電気使用量を細かく確認することができるのだ。電力会社から乗り換える場合には、このスマートメーターの設置は必須で、乗り換え後もメーターの維持管理は電力会社が行う。

想像以上に簡単!「auでんき」への乗り換えは?

さて、肝心の「auでんき」への乗り換えだが、これが驚くほど簡単。現在契約している電力会社から送られてくる「検針票(電気使用量のお知らせなど)」をauのお店に持って行くだけ。そこに記された「電力会社のお客さま番号」と「供給地点特定番号」をもとに、auがすべての手続きを行ってくれる※。
※WEB・お電話でもお申し込み可能です。

お申し込みの詳細はこちら

「乗り換えても、安くなるのは少しだけでしょう?」とか「乗り換えの手続きが面倒」と思っているあなた。電気料金のオトクに加えて、節電や省エネ意識を高めることができる「auでんき」を検討してみてはどうだろう。

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auでんき
TVCM │auでんき「雷さま」篇

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スマホでデザインがさくさく変えられる、ワンランク上のスニーカーを手に入れろ

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もっとお洒落にスニーカーを履きこなしたい。けれども気に入ったデザインがなかなか見つからないという声に応えて作られたのが、”電子ペーパー”素材のスニーカー「ShiftWear」だ。


提供:ShiftWear社

スニーカーの表面を、フレキシブルLEDディスプレイを採用したウォータープルーフの電子ペーパーで覆うことで、静止画はもちろん、アニメーションをマルチカラーで表示することができる。電力は、Walk-N-Charge technologyという、靴底に付けられた発電器から供給されるので、歩いたり走ったりするだけで充電できるというから驚きだ。靴底の素材は丈夫な「ケブラー」という素材が採用されており、購入時には30日間保証も付いてくる。


提供:ShiftWear社

デザインは、専用アプリを使って自在に着せ替えられるようになっている。お気に入りのイラストや写真を表示させたり、アプリ上で簡単なアニメーションを作って表示させたりもできる。表示させるタイミングもコントロールできるので、1日のうちに何度でも着せ替えが楽しめる。アプリはiOSとAndroid、そしてWindows版が用意されている。

この「ShiftWear」、2015年12月にクラウドファンディングのIndiegogoで目標額を3,095%超えるという、脅威の人気ぶりでキャンペーンを達成。スニーカーのデザインはレギュラーからハイカットまで3タイプあり、アクセントカラーも5色が選べる。現在、引き続きプレオーダーを受け付けていて、レギュラータイプが送料別で250ドルから注文できる。ただし、発送はもっとも早くオーダーした人でも今年秋以降になるそうだ。

提供:ShiftWear社

薄くてフレキシブルなカラーディスプレイの技術は以前から開発されていて、実際に商品として発売されているものはあまり見かけないが、実用化に向けた動きは確実に進んでいる。「ShiftWear」の技術はスニーカー以外での応用も可能だ。ShiftWear社の代表は、ニューヨークを拠点にファッションとテクノロジーが融合するプロダクトの開発に長年取り組んでおり、「ShiftWear」をきっかけに、未来のファッションのあり方を変えたいと、製品にかける意気込みを語っている。

発売が始まるのに合わせて、デザインをシェアしたり、販売できるマーケットプレイスの立ち上げも計画されており、そこから新しいデザイナーが誕生するかもしれない。

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ShiftWear

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脳波を検知して「自分のなかの音楽」を聴く!? 未来のヒーリングヘルメットとは?

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人間の脳波にはさまざまな種類があり、それぞれがどのような心の状態を表しているかを知るための研究が長らく続けられている。心拍数や血圧を測るウエアラブルギアは、今の体の状態を客観的に知ることで健康維持や生活ペースをコントロールすることに使われているが、同様に、なんらかの方法で脳波を知覚して心の状態を知ることができるようになれば、大事な発表の前に集中力を高めたり、はじめての相手と会うときに気持ちを落ち着かせたりできるようになるかもしれない。


写真:Natalja Safronova/モデル:Aiste Noreikaite

ロンドン芸術大学の音をデザインするプロジェクトは、脳波と音の関係に着目し、脳波を音楽として再生できるヘルメット「Experience Helmet」を製作した。見た目は普通のオートバイのヘルメットのように見えるが、かぶるとヘルメットの中に装着されたセンサーが脳内の神経細胞活動を検知し、それに合わせた音楽を再生する仕組みになっている。

音楽そのものは、プロジェクトで開発された独自のソフトウエアによってつくられている。瞑想状態のときに脳が発するアルファ波と、連続的なビート音を聴いたときに発せられる10Hzの振動周波数の2種類を検知し、それを単なる脳波ではなく自分が今ある状態を知るための音と捉え、それを音楽として再生することができる。たとえば、歩いているときと走っているときでは、発せられる脳波が変わるので、それぞれ聞こえる音楽が変わってくるというわけだ。また、同じ歩いている時でも気分がいい時と考えごとをしている時などでも、聞こえてくる音楽は変化する。

写真:Natalja Safronova/モデル:Aiste Noreikaite

音楽もただ聞かせるだけではなく、左右の耳から異なる周波数の音をうねりのように聞かせることで、集中力を高めたり、リラックス効果をもたらすといわれる「バイノーラルビート」という手法が用いられている。「バイノーラルビート」は19世紀頃から研究が進められていて、主にヒーリング音楽としてネットでもいろいろな音源が公開されているが、効果については賛否両論だった。しかし、最近になって効果を証明する実験結果が発表されるなどして、再び注目を集めはじめている。

作者のひとりである、リトアニアのサウンドアーティストAiste Noreikaite氏は、自分の頭のなかにある音楽を、自分のための「サウンドトラックのようなもの」と考えているそう。「Experience Hel-metによって自分の心の内側にあるもの、あるいは心の状態が音楽としてはっきりと聴けるようになるというまったく新しい経験が、自分を変化させるきっかけにもつながるかもしれない」としている。

プロジェクトでは、「Experience Helmet」を個人はもとより、オフィスやホテル、カフェなどで手軽に使える瞑想ツールとして使えるようにすることも考えており、近い将来、どこでも当たり前に使う日々がやってくるのかもしれない。

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Experience Helmet

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パパママ必見! 国内初”通話もできる”キッズウォッチ、その使い心地を親子でチェック!

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2月4日、auから発表された「mamorino Watch(マモリーノ ウォッチ)」は、通話もできるキッズウォッチだ。これまでのキッズウォッチと大きく違うのが国内初”通話ができる”点だ。


取材に協力してくれた山本愛さんと、娘のこころちゃん

未就学児や小学校低学年のお子さんを持つ親御さんのなかには、「そろそろうちの子にもケータイを……」と考える方も少なくないだろう。そこで、現在幼稚園に通い、4月から小学校に進学するこころちゃん(6歳)とそのお母さんに「mamorino Watch」を実際に使ってもらい、その使い心地を試してもらった。

操作方法を教えていないのに、子ども自らどんどん操作!

早速、こころちゃんの手首に「mamorino Watch」を付けてもらう。すると……。

操作方法も何も教えていないのに、自分でどんどん操作し始めた!

ディスプレイはタッチパネル式。生まれたときにはすでにスマートフォンが存在した現代の子どもには、タッチパネルによる操作はまったく抵抗がないのだろう。ボイスチェンジャー機能キャラクターに話しかけて操作ができるといった“遊べる機能”を次々と見つけ出し、取材そっちのけで夢中になって遊び始めてしまった。さすがデジタルネイティブな世代は飲み込みが早い。

「ママに電話」のひと言で、母親に電話がつながる!

電話をかけたり、メール(SMS)を送ったりするのも簡単。タッチパネルからの操作に加えて、あらかじめ設定した音声でも操作することができる。

たとえば、外出先で親とはぐれてしまったときや、ひとりでおつかいにいって迷子になってしまったときでも、「ママに電話」と「mamorino Watch」に話しかけるだけで、すぐに母親に電話がつながる。たとえ操作方法がわからなくても電話をかけることができるので、小さな子どもでも安心して使えるのだ。

「ママに電話」と話しかけるだけで、お母さんと電話がつながった! 「もしもしママ? こころだよ」

親のスマートフォンに「mamorino Watch」用のアプリをインストールしておけば、電話やメールがワンタッチでできるほか、GPSによる子どもの居場所の確認や、「mamorino Watch」の各種設定を行うことができる

音遊びやキャラクターなど各種機能で遊んだり、ママと通話しながら楽しんでいるうちに、「これ、すごく楽しい。私も欲しい!」とこころちゃん。国内初の通話可能なウォッチ型ケータイ「mamorino Watch」は、幼稚園児のハートをがっちり掴んだようだ。

「私も欲しい!」とこころちゃん

ただ、これは借りたものだから、この取材が終わったら返してもらわなければならないんだ……。そう伝えると心底がっかりした様子だった。ごめんね、こころちゃん。

子どもにも”選ぶ楽しみ”を

「mamorino Watch」は、ディスプレイ表示パターンが豊富に用意されていることも特徴のひとつ。子どもは小学校に入学するあたりから自分の好き嫌いがはっきりしてくるものだが、「mamorino Watch」なら子どもの好みにあわせてカスタマイズすることができる

その他、腕時計ベルトを外して付属のシリコンケース&ストラップを使えば、かばんなどに取り付けることができる「ペンダントタイプ」に早変わり。時と場合によって形状を変えられるので、より多くの利用シーン対応できる。


カラーバリエーションは3色。上がアクアピンク、左下がライムグリーン、右下がスペースブルー


シリコンケースとストラップが付属。バッグなどに取り付けて使用することもできる

ディスプレイの表示も豊富に用意されたプリセット画面から選択可能

小さな子を持つ親へ”安心”を

小学校入学を控えた子どもを持つ親の目には、「mamorino Watch」はどのように映ったのだろうか? こころちゃんのお母さんに話を聞いた。

「以前、大きなショッピングモールで子どもが迷子になり、肝を冷やしたことがあります。もしこの『mamorino Watch』があれば、そんな事態も未然に防げていたと思います。また、いまはどこへ行くにも私が送り迎えしていますが、小学校に上がったら、習い事などにひとりで通うようになるかもしれません。そういったときにこの『mamorino Watch』があると安心できますよね。ウォッチ型というのもすごく良いと思いました。普通のケータイ型だと紛失してしまう恐れがありますが、常に身に付けられるウォッチ型ならその心配もないですから」

国内初となる通話機能以外にも、キッズケータイの基本機能である「防犯ブザー」はもちろんのこと、親の端末から子どもの居場所を確認できる「安心ナビ」(別途加入が必要)や、迷子を防ぐ「はなれたらアラーム」など、我が子の安全・安心のための機能が充実。さらに、防水、防塵、耐衝撃性能も備えているので、外で元気に遊ぶお子さんでも安心して使うことができる。「そろそろうちの子にもケータイを……」と考えている親御さんにとって、「mamorino Watch」は有力な選択肢のひとつとなるだろう。

■mamorino Watchのスペシャル動画『勇者息子の大冒険』はこちらから!

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ジュニア・キッズ向けスマートフォン/ケータイ

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au三太郎がケンカ!? もらえるのはヤギ……ではなく”25歳までずっ〜と5ギガ”です!

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おとぎ話の英雄たちが軽妙なトークを展開する、auのCM「三太郎」シリーズ。2月3日に公開された、「auの学割」の新CM「もらえる行列」篇では、桃太郎(松田翔太さん)、浦島太郎(桐谷健太さん)、金太郎(濱田岳さん)の三太郎による、これまで以上にコミカルな掛け合いが話題となっている。

何かがもらえるという噂を聞きつけ、大行列に並ぶ桃太郎と浦島太郎。「これネギがもらえるんでしょ?」、「え、ムギじゃないの?」と、意見が食い違うところに、金太郎が現れて、「いや、ヤギがもらえるのです」とポツリ。そこからは「ネギが!」「ムギが!」「ヤギが!」と互いに譲らず、3人はヒートアップ……。

ストーリー内での答えは意外にもヤギ(!)だったが、もちろん、「auの学割」の特典はヤギじゃない。では、正解は……?

わが子の25歳を想像できる!? 長〜くオトクな「auの学割」

答えは5ギガ。

しかも、25歳までず〜っと最大5GBのデータ容量を毎月利用できるのだ※。例えば「生まれたばかりの子どもが25歳になった姿」を想像してみても、うんなるほど、これは長い。

中学1年生からなら残り13年間、高校1年生からなら10年間、大学1年生からでも7年間、毎月5GBがもらえることになる。

「auの学割」は、26歳の誕生月までデータ容量を毎月5GBプレゼント!

ほかにも、データ定額料から最大1年間、毎月最大1,000円割引の特典もあり、こちらは子どもだけでなく、家族も対象となる(他社からの乗り換えや新規契約した場合)。さらに、アニメや映画、音楽などの人気コンテンツが楽しめる「auスマートパス」「ビデオパス」「うたパス」に加入すれば、期間限定での割引もある。

入学シーズンが近づくなか、「新たに子ども用の携帯を」と考えているご家庭は、この機会に長〜くオトクな「auの学割」を検討してみては?
※「auの学割」の条件は右記の3つを満たす方。①25歳以下。②他社からの乗り換えや新規契約、機種変更と同時に機種を購入。③「データ定額 5/8/10/13(5,000~9,800円/月)」へのご加入。サービスを受けるには、データチャージの加入が必要です。プレゼントは毎月、月末までに「デジラアプリ」または「データチャージサイト」からチャージのお手続きが必要です。特典は翌月からの適用になります。

詳しくはこちら

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今年は何かが違う。auの学割(PC版)
今年は何かが違う。auの学割(スマートフォン版)
学生にうれしい特典がいっぱい au for 学生
親も子もいろいろお得! au for 親子

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トム・ヨークも活用する音楽配信&販売サイト「Bandcamp」の魅力

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2015年は「Google Play Music」や「Apple Music」といった大型の定額音楽配信サービスがスタートし、無料でストリーミングし放題(定額配信もあり)の「Spotify」も日本上陸の気配を見せるなど、iTunesが普及して以降、音楽の聴き方の主流になるといわれてきた「CDから配信へ」という流れが一層顕在化した年だった。

しかし、CDが音楽メディアとして、かつての勢いを失いかけている一方で、近年は「アナログ復権」といわれるように、世界的にレコードやカセットテープの売り上げが伸びており、それらアナログメディアにオマケとしてMP3のダウンロードコードを付けて販売するスタイルも一般化している(もっとも、「伸びている」といってもレコードの売上は音楽市場全体のわずか2%であり、カセットはさらにニッチな市場ではあるが)。

ここで、「カセット?」と思った人もいるだろう。というか、20代以下の世代はカセットテープ自体を知らない人もいるかもしれない。だが、2000年代後半以降、特にインディペンデントな音楽シーンでカセットはじんわりと盛り上がりを見せ、現在進行形で新譜がカセットでリリースされ、モノによっては熾烈な争奪戦が繰り広げられている。

そんなアナログとデジタルが並存する場のひとつとして、「Bandcamp」を紹介したい。

Bandcampはファンがアーティストを直接「サポート」できる仕組み

Bandcampとは、2008年にアメリカでローンチした音楽配信・販売プラットフォームである。そこではさまざまなアーティストやレーベルが、デジタル音源はもちろん、フィジカル(アナログレコードやCD、カセットテープといった物理的メディア)も販売している。アップされた音源はすべて無料で試聴でき、ファンは気に入ったものがあれば購入するという、いたってシンプルなつくりだ。

2016年1月現在、サイトのトップページにはこんな一文が記されている。

「これまでにBandcampを通じてファンがアーティストに支払った総額は1億3,900万ドル(約164億円※1ドル=約118円)にのぼり、直近の30日間のみで400万ドル(約4億7,000万円)がアーティストの手に渡っている」

ここには、Bandcampのコンセプトが端的に表れている。すなわち、「アーティストにちゃんとカネを回す」こと=(特にインディーズの)アーティストをサポートすることだ。そんなBandcampの最大の特徴は、アーティスト自身が自由に音源の価格を決められる点にあり、多くのアーティストがデジタルアルバム1枚あたり”$7 or more”(7ドル以上)のような価格設定にしている。

この”or more”には「サポート」や「カンパ」といった意味合いが込められており、要するに「7ドルで買えるけど、めちゃくちゃ気に入ったから10ドル払っちゃおう」とか「これからもコンスタントに音源をリリースしてほしいから、活動資金の足しに」みたいなノリでファンが自発的に価格を上乗せすることができる。そのため、アーティストが設定した最低価格を、ファンの平均支払額が上回るケースもある。

このような「サポート」型の価格設定を突き詰めたのが、”Name Your Price”(価格はあなたが決めてください)だ。

これは、0ドルでも1ドルでも100ドルでも、ファンは払いたい額をアーティストに払えばいいというものだが、無料で手に入る音源にお金を支払ったとき、ファンはいったいなにを買ったのか……デジタル音源の購入がときに単なる”購買行動”以上の意味を持つのが、BandcampがAmazonやiTunesと決定的に異なる部分だろう。

好みのジャンルにソートし、片っ端から聴いていくのもアリ

では、そんなBandcampで音源を試聴したり購入したりするにはどうすればいいのか。すべて英語表記であるため尻込みしてしまうかもしれないが、使い方は簡単だ(PCでもスマホでも見え方・操作はほぼ同じ)。

お目当てのアーティストがいれば、トップページ右上の検索ウィンドウに名前を打ち込めばいいし、検索ワードが思い当たらなければ、その下にある”discover”をクリック(あるいは画面を下にスクロール)すると、”all””rock””alternative””hip-hop/rap””electronic”などの音楽ジャンル別にソートできる。

それらジャンルも、”rock”であれば、”all rock””indie””prog rock””post-rock”といった具合に細分化でき、また”best-selling(売れ筋)”や”new arrival(新着)””location(場所)””format(デジタル、レコード、CD、カセット)”でもフィルターできる。

たとえば、「ブルックリンのインディーロックでカセットリリースのあるバンドは?」とか、とりあえず興味のあるジャンルでソートして、片っ端から聴き倒す(気になったアーティストやレーベルはTwitterのように”Follow”できる)というのもひとつの楽しみ方だろう。なにしろ、繰り返しになるが、試聴だけなら無料なのだから。

そうしているうちに、購入したい音源に出会ったら”Buy Now”をクリックし、アーティスト/レーベルが設定する最低価格(もしくはそれ以上)を入力して”Checkout Now”(決済する)。支払いはオンライン決済サービスのPayPalかクレジットカードで行われ、代金はアーティスト/レーベルのPayPalアカウントに直接送金される。その際、デジタルは15%、フィジカルは10%がBandcampの取り分となる。

支払いが完了するとダウンロード画面が表示され、自分がダウンロードした音源をFacebookやTwitterでシェアすることもできる。このように、SNSで拡散・宣伝する行為も「サポート」の一環であることは言うまでもない。また、ダウンロードはMP3だけでなく、可逆圧縮(FLAC、ALAC)や非圧縮(WAV、AIFF)のファイルも選択できるあたり、Bandcampの音質へのこだわりも見てとれる。

無名アーティストからトム・ヨークまで「玉石混淆」

先述したとおり、Bandcampはもともとインディーズのアーティストをサポートするために生まれたサービスであり、全体として無名のアーティストがゴロゴロしている「玉石混淆」なプラットフォームだが、他方で、2014年にレディオヘッドのトム・ヨークがシングル「Youwouldn’tlikemewhenI’mangry」と、アルバム「Tomorrow’s Modern Boxes」を販売して世間を驚かせたりもしている(ちなみにシングルの価格は”Name Your Price”)。

また、そのトム・ヨークとの共演歴もある新世代のジャズトランペッター、クリスチャン・スコットや、同じく現行ジャズシーンを牽引する若手ドラマーで、去る1月10日に亡くなったデヴィッド・ボウイの最新作「★(ブラックスター)」にも参加しているマーク・ジュリアナ、あるいは日本人アーティストではtofubeatsといった有名どころもBandcampで音源を発表している。

レーベルでは、かつてニルヴァーナやマッドハニーを見いだし、グランジブームの立役者となったSub Popをはじめ、90年代にメロコア旋風を巻き起こしたEpitaphやFat Wreck Chords、デスメタル/グラインドコア系のRelapseなど大手インディーズレーベルもBandcampを利用しており、今後もその規模を拡大していくだろう。

とはいえ、個人的には、やはりBandcampの醍醐味はマイナーでアングラなアーティストの発掘にあると思っている。そして、冒頭で触れたきりになってしまっていたが、デジタル音源と併せて、彼らのリリースするカセットテープも販売している点が、Bandcampのもうひとつの魅力だ。

カセットテープでこそ輝く音楽もある

音楽のデジタル配信が当たり前の時代に、なぜカセットなのか。単純なモノとしての(あるいは無限にコピー可能なデータにはない)実在感など、カセットが支持される理由はいくつかあるが、アーティストやレーベルにとってのカセットの利点は、制作費が安く、少部数の生産が可能なことにある。つまり、カセットはリリースの自由度が高いため、CDやレコードよりもインディー感、DIY感の強い作品が多いのだ。

ちなみに少部数とは、具体的には100本程度で、換言すれば、世界中に100人くらいしか買う人がいないともいえるが、即完売してプレミアがつく作品も珍しくない。

最後に、個人的に最も注目しているカセットレーベルをひとつ紹介する。それは、LAの地下ノイズ/インダストリアルレーベル「Nostilevo」。このレーベルの特徴は、劣化コピーに劣化コピーを重ねたようなガビガビの腐蝕ノイズにあり、「玉石混淆」という観点からすれば、間違いなく「石」に相当するカルトなアーティストが揃っている。

Bandcampは高音質を売りのひとつにしているが、はっきり言ってNostilevo作品を高音質で聴く意味はない。だが、それがいい。カセットテープで聴いてこそ輝く、荒みきった音もある。

定額配信サービスで数千万曲という楽曲がネット上に溢れるなか、同じくネットを通じて100本限定のカセットがリリースされ、しれっとソールドアウトしているという現象はじつに興味深い。その一端に触れるという意味でも、Bandcampにアクセスしてみてほしい。

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