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6歳からプログラミングを楽しく学べる知育玩具。小型ロボット「Ozobot」

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ピンポン玉よりやや小さい小型ロボットが、紙に描かれた黒い線を読み取り自動走行する。かわいらしさがウリに思えるこのロボットは、2014年に米国Evollve Inc.によって開発された「Ozobot」だ。ライントレースと呼ばれる機能を持ち、紙やタブレット上に描かれた線を読み取り走行する。そして、「OzoCode」と呼ばれる、赤、緑、青を組み合わせたコマンドを読み取らせると、方向転換や一時停止、進行スピードの調整までをも命令することができる、本格的なプログラミングロボットなのだ。

デジタル世代向けの新たな知育玩具

進路が描かれた付属のシートを用いて遊ぶだけでも楽しいが、水性マジックなどでOzCodeの組み合わせを自分で描き、その上を走らせて遊ぶというだけで、PCを使わないアンプラグドな環境でプログラミング教育を基礎から学ぶことにもつながる。そのため、デジタル世代といわれる現代の子どもたちにとっては革新的な知育玩具と言っていいだろう。

メーカー対象年齢も6歳前後で、実際にアメリカや韓国の学校では既に教育現場に導入された例もあるという。つまり、これまで敷居が高かったプログラミングへの入り口をグッと近づける学習教材としても大きな注目を集めているのである。

GoogleBlocklyを採用した「OzoBlockly」の追加でプログラミングを実用

2015年に開発された第二世代「Ozobot Bit」では、Googleが提供する、ブロックを組み合わせるようにプログラミングを構築するビジュアルプログラミング言語「GoogleBlockly」を採用した「OzoBlockly」が追加された。これにより、タブレットやPC上の専用アプリで作成したプログラムを本体に読み込ませ、より複雑な操作ができるようになったほか、アプリ内のJavaScriptプレビューモードでは、テキスト型のプログラミング言語に変換されるので、プログラミングを実用するという部分でもきちんと学習できるようになった。

現在、日本国内でもAmazonにて正規販売を開始。USBケーブルで簡単に充電できるので、購入後すぐに遊ぶことができるという簡易さも魅力だ。海外ではカバー部分に目を書いたり、色を塗ったりしてカスタムを楽しむ子どもも多いとか。

積み木やブロックで想像力を伸ばすという時代はもう終わり。これからは、IoT時代に順応したこの「Ozobot」のような知育玩具が注目されていくだろう。

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Ozobot 日本語サイト
Amazon 販売ページ

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洗濯機が勝手に洗剤を注文してくれる「スマート家電」時代がすぐそこに!!

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それはすなわち「つながる家電」

量販店や通販サイトの家電コーナーで、「スマート家電」というキャッチフレーズを頻繁に目にするようになった今日この頃。いったい、普通の家電とスマートな家電はなにが違うのだろう。もちろん、小型軽量化してスマートになったという意味ではない。

スマート家電のことを、別名「つながる家電」ともいう。つまり、「ネットにつながり、賢くなった家電」がスマート家電だ。注目されるようになったのは2015年ごろからで、世界各地で開催される家電見本市では、スマート家電でなければ家電にあらずというのが現状。このムーブメントを牽引しているのがサムスンやLGといった韓国のメーカーで、日本と中国のメーカーがこれを猛追している。

冷蔵庫の中身をスマホでチェック

では、家電がスマートになるとなにがどう変わるのだろうか? たとえば、サムスンの冷蔵庫である。Wi−Fi経由でネットに接続されたこの冷蔵庫は、扉に埋め込まれた液晶の大型タッチパネルでレシピを検索したり、テレビ番組を見たり、内蔵スピーカーで音楽を聴いたりと、いろんなことが可能だ。冷蔵庫の中身を内部のカメラからスマホ経由で見ることもできるので、外出先から足りない食材をチェックし、帰宅時に買って帰るといったこともできる。

上の動画は、ハワイ在住の主婦keepingupwithashlynさんが、購入したばかりのサムスンのスマート冷蔵庫の機能を紹介している。言葉が英語で再生時間も長いが、眺めているだけでも、スマート家電がどういうものかがわかる。2:00ごろから見るとよい。

洗濯機がスマートになったらこうなるというのは、アメリカの家電メーカー、ワールプールが2015年のCES(国際的な家電見本市)で発表した製品が教えてくれる。スマホにインストールしたアプリで、外出先から洗濯機をコントロールできるのはもはや当然。面白いのは、洗剤や柔軟剤がなくなりそうになると、勝手に注文して取り寄せてくれることだ。

お掃除ロボットもスマート化するとこうなる。LGの発売予定のものでは、内蔵した3つのカメラで部屋全体を撮影することができる。外出先の”ご主人様”はスマホでお掃除ロボットをリアルタイムに操縦して移動させ、掃除させたい部屋や一角をこのカメラで映し、「ここをきれいにしなさい」と命令できるというわけだ。このカメラ機能は防犯にも使われる。泥棒が家の中に侵入したりといった異変をお掃除ロボットが感知すると、それを撮影して、”ご主人様”のスマホに送って知らせてくれるのだ。

家電紹介サイト「Smart Review」が2016年のCESの模様を記録した上の動画では、LGのスマートお掃除ロボットが、スマホのアプリでリアルタイムにコントロールされているのを見ることができる。

スマート家電アプリでスマホがカオスに

“つながる”だけなら、すでに多くの製品がそれを実現している。電動歯ブラシ、エアコン、ドライヤー、体組成計・・・・・・たくさんの家電製品がスマホに情報を送ること自体はとっくに始まっているし、スマホから炊き方を指示できる炊飯器などもある。こういったものもスマート家電の仲間と考えると、私たちの生活はすでに十分にスマートになっているといえるだろう。

これからは、ありとあらゆる家電がスマート化していくのは間違いないし、それによって、スマホから遠隔操作するのは当然のこととなり、その家電の用途に応じたさまざまな便利機能も追加され、自動化されるようになるのだ。

そこで問題になってくるだろうといわれているのが、アプリの氾濫だ。ドライヤーのアプリだと思って操作したら、炊飯器でごはんが炊き上がったりとか、そんな冗談みたいなことが今後は起きるに違いない。

そういう状況が起きないようにしようと、各家電メーカーでは自社のスマート家電を統合してコントロールできるアプリを開発しているが、それでも、いろんなメーカーのスマート家電が家に増えてくると混乱は必至だ。その解決策として登場したのが、たとえば、iPhoneの「ホーム」だ。

時代はスマート家電統合アプリへ

iOS 10にバージョンアップしたら、新しく「ホーム」というアプリが表示されたので、「これなに?」なんてタップしてみて、「よくわからん」と思った人も多いのではないだろうか。実はこの「ホーム」こそが、スマート家電を一括コントロールするために生まれたアプリなのだ。ただし、条件がある。そのスマート家電がApple社が提供している「HomeKit」というプログラムに対応していることだ。

現在は、照明やドアの開閉錠、暖房機、防犯カメラなど、対応している製品はまだ少ないが、Apple社によれば今後、世界中で50を超える家電ブランドが「HomeKit」対応品を発売予定だという。この「HomeKit」対応品をiPhoneの「ホーム」に登録しておけば、Siriからコントロールができるようになる。つまり、外出先からiPhoneに向かって「暖房入れておいて。それから窓のブラインドも閉めておいてね」なんて話すだけで、自宅ではヒーターがONになり、電動ブラインドがスルスルと降りてくるというわけだ。まさにスマートホームだ。

こちらは、ITメディアの「CNET」が制作した動画で、iPhoneの「ホーム」を実際に使ってブラインドを開け閉めしたり、明かりをつけたりを紹介している。

この「HomeKit」と同様のシステムは、Google(Google Home)やAmazonからも発表され、機能がどんどん追加されていく見込みだ。となると、ますますスマホは生活の中心を占めるようになり、重要度を増すことになる。今は電車内でスマホを操作している人の大半は、おそらくLINEやゲームをしたりしているかだろうが、そのうち、洗濯したり、冷蔵庫の中の卵の数をチェックしたり、ご飯を炊いたり、掃除をしたり、泥棒を見つけたりといった人が増えてくるのだろう。

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Apple HomeKit

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電車にタクシー、自転車まで!? 最適な組み合わせが選べるシェアリングエコノミー・サービス「Whim」

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公共交通機関と民間交通手段の組み合わせが可能

マイカーを空き時間に活用できるシェアリングエコノミーと公共交通を組み合わせた、新しいスタイルのモビリティサービス「Whim(ウィム)」が、ヘルシンキでいよいよスタートする。

フィンランドの首都ヘルシンキは、公共交通機関が比較的整備された都市だが、それでも通勤や通学にマイカーを利用する人は多く、交通渋滞や環境破壊につながっていた。マイカーを利用する人の多くがその理由として挙げていたのが、「乗り継ぎや精算の面倒さ」に加えて「最寄りの公共交通に行くまでのアクセスが悪い」ということだった。そこで公共交通機関とマイカーの相乗り、タクシー、レンタカーなどを組み合わせ、その時に最適な移動手段が利用できる、究極のシェアリングエコノミーともいえるサービス「Whim」を実現させたというわけだ。

画像提供:MaaS Global Ltd, Whim

写真提供:MaaS Global Ltd, Whim

2016年6月から実験的な導入が始まった本サービスは、専用アプリ「Whim」を使って利用者にとって最適な移動手段を探せるまではよくある経路検索アプリと同じだが、公共交通とマイカーを利用したシェアライドサービスや、タクシー、レンタカーも組み合わせられるのが大きな特徴になっている。使い方は簡単で、出発地から目的地までを検索すると最適な移動手段が表示され、いずれかを選んだあとはアプリを見せるだけで移動できる。オプションとして自転車やバイクも含まれていて、たとえば雪が降らない夏のあいだだけはそうした移動手段を使って移動コストを抑えるといったこともできる。

写真提供:MaaS Global Ltd, Whim

利用料金は、ヘルシンキの地下鉄やバスを運営するHSL(Helsinki Region Transport)のシーズンチケット(定期券のようなもの)と、シェアライドやタクシー、レンタカーを利用できるポイントを月ごとに購入するという設定になっていて、ポイントに応じて3段階の料金が用意されている。それとは別に、割高になるが、旅行者や短期利用者のためにその都度支払う方法もあり、通常の移動でも利用できる。現在、間もなく開始する正式サービスの申し込みを受け付け中で、標準サービスが割引価格で利用できるキャンペーンも実施されている。

普及の秘密は柔軟な運用

アプリの開発を手がけているMaaS Globalによると、公共交通はあるものの、乗り継ぎがネックだったヘルシンキはWhimの運用テストに最適で、約半年でサービスの展開は十分可能だという結果が出されたようだ。今後は、アプリの利用データをもとにバスの運用経路を見直したり、列車や長距離バスでも利用できるようにするなど活用範囲を広げていくとしており、さらにヘルシンキと同様の問題に悩むカナダやイギリス、アメリカの都市部での運用も進めていくようだ。

画像提供:MaaS Global Ltd, Whim

マイカーを移動手段として活用するシェアリングエコノミーは、UberやLyftの成功で注目を集めたが、地元のタクシー会社や公共交通機関からの反対や、ドライバーの質と収入をどう確保するかが問題視され、一部の地域で参入が難しくなっている。それに対しWhimは、最初から公共交通を基準にしている点や、タクシーやレンタカーも柔軟に組み合わせられるという点で比較的導入障壁が低く、今後の成功によっては日本でも導入されるようになるかもしれない。

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Whim

話題の「ブロックチェーン」。仮想通貨を支えるそのスゴイ仕組みとは!?

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ビットコインはブロックチェーンの一例にすぎない

「ブロックチェーン」とは、「ビットコイン」というネット上の仮想通貨を支えている基盤技術のことだ。ビットコインによってネット上で取り引きされたすべての記録を、これまでのように銀行などにある巨大なサーバーで管理するのではなく、取り引き当事者などを含めた複数人が所有しているパーソナルコンピュータなどで分散して管理しましょう、というもの。
では、なぜそんなことをするのか?

ブロックチェーンなら、大型でコストのかかるコンピュータが必要なくなり、かつ、セキュリティの面でも非常に強靱になるのだ。

2016年6月、朝日新聞の経済面に次のような見出しが躍った。『三菱東京UFJ、独自の仮想通貨発行へ 一般向けに来秋』。記事のなかにはこのような一文がある。《仮想通貨の「ビットコイン」などにも使われている取引記録の新技術「ブロックチェーン」を活用。取引を管理する大型コンピュータが不要になり、システム運営のコストが大幅に抑えられる》と。

ブロックチェーンは通貨だけを扱うものではない。世界中のあらゆるビジネスのあり方を根本的に変える可能性を秘めている。いったい、ブロックチェーンのなにが革命的で、どうして大型コンピュータが不要でコストも削減できるというのだろうか。説明しよう。

銀行やクレジット会社は「中央管理型データベース」

あなたが家賃を大家さんの口座に振り込んだとしよう。このときのお金の流れは、下のように書くことができる。

あなた → 銀行のあなたの口座 → 銀行の大家さんの口座

このとき銀行でなにが行われているかというと、銀行の高性能コンピュータが巨大なデータベースにアクセスして、あなたの取引データと大家さんの取引データをそれぞれ書き換えている。つまり、実際のお札やコインは移動せず、データの書き換えという現象だけが起きているわけだ。

あなたが銀行にお金を預け、銀行を通じていろんな支払いをしているのは、銀行という存在をあなたも社会も信用しているからだ。そしてその銀行は、あなたの金銭取引データを中央集権的に管理している。これは「中央管理型データベース」といわれるもので、ほとんどの銀行やクレジットカード会社のシステムがこれだ。そして、これの維持にお金がかかる。膨大な数の顧客のデータを瞬時に処理するには高速なコンピュータやサーバーが大量に必要だ。しかもセキュリティにかかるコストも巨額だ。

上の図が「中央管理型データベース」の概念。銀行などで用いられる中央管理型データベースは、こんなふうに、ひとつの巨大なコンピュータとサーバー(中央)に個人の取引データが一括して保存・更新される。この仕組みだと、コンピュータやサーバーの維持やセキュリティに多額の費用がかかる。

ブロックチェーンは「分散データベース」

一方、ブロックチェーンでは高速なコンピュータも必要がないし、セキュリティ面も頑丈だ。なぜか? それは世界中に散らばるたくさんのコンピュータにネットを介してデータを保管する、「分散データベース」というシステムであり、しかもそもそも不正が行われにくい特殊な仕組みになっているからなのだ。

分散データベースでは、銀行のような中央組織が存在しない。専用に開発されたソフトウエアによって、取引データを複数のコンピュータで共有する。そのコンピュータの数は数台かもしれないし、何万台かもしれないが、そのコンピュータすべてに同じデータが保存され、たえず更新されているとしたら、中央組織が管理するコンピュータやサーバーなど必要ないということになる。これを先ほどの家賃の例で、これらを仮想通貨で支払ったとすると次のようになる。

あなた → 世界中のたくさんのコンピュータに分散して存在するあなたの口座 → 世界中のたくさんのコンピュータに分散して存在する大家さんの口座

分散データベースでは、上の図のようにネット上に散らばったたくさんのコンピュータ(パソコン)・サーバーにデータが保存・共有される。ここには銀行に当たる中央組織が存在しない。

その分散データベースを支えるのは、たとえばあなたのコンピュータかもしれない。ビットコインの場合は、コインの保有者がデータを保存するコンピュータの持ち主であることが多いのだが、それは自分のビットコインを管理するソフトウエアに、この分散データベース機能が備わっているからだ。つまり、ユーザー全員でデータを共有するのが「分散データベース」で、このシステムを利用したのがブロックチェーンというわけだ。

ここで、あなたはこんな心配をするに違いない。他人同士のさまざまな取引データを、これまた他人のコンピュータで保存するのなら、悪人にやすやすと不正操作されるんじゃないかと。あるいは、他人の銀行口座や買い物データも簡単に盗み見できるんじゃないのかと。だが、それが不可能なのがブロックチェーンだ。

改ざんが難しいのはすべてのデータがつながっているから

そもそもブロックチェーンという名は、ある時間内に行われた複数の取引データを記録した「ブロック」が、時系列に従って「チェーン」状につながり、データベースを形づくっていることからくる。さらに、それぞれのブロックには、データの改ざん予防に使われる情報(ハッシュ値と言う)が収められている。

ハッシュ値とは「データを要約して短くしたデータ」なので、どこかのブロックのデータが変われば、そのブロックのハッシュ値も自動的に変わる。ブロックは「前のブロックのデータを元に」時系列でつながっているので、当然、それ以降のブロックでドミノ倒しのようにハッシュ値が次々と変わってしまう。

ブロックチェーンは、このデータ管理を複数のコンピュータで「同時並行」して行うので、たとえば誰かのPCのデータが不正に改ざんされたとしても、ほかのコンピュータとのハッシュ値とのデータ不整合が起こる。これによってデータの不正改ざんや、不正取引の承認を防ぐことができるのだ。

それ以外にも、改ざんを防止するいろいろな仕組みがシステム自体に組み込まれている。いずれにせよ、ハッキングするにも、分散データベースを構築している世界中のコンピュータをすべて調べ上げ、その全部を同時に攻撃しなきゃいけない。しかも、ブロックチェーンのすべての防御を切り崩し、データを改ざんするのはコスト的にも割りに合わないともいわれる。とにかく、精巧に考えられたシステムになっているのだ。

世界中で見張っているから、ズルのしようがない

さて、2番目の心配の「他人の銀行口座や買い物データを盗み見できるのでは?」ということだが、データは暗号化されているのでまったく心配ない。また、あなたの口座名も、たとえば「5Kb8kLf9zgWQnogidDA76MzPL6TsZZY36hWXMssSzNydYXYB9KF」のような英数字で表現される。

そして家賃の振り込みの取引自体も、双方の暗号署名によってなされるから、確実かつ安全だ。そして、家賃がちゃんと振り込まれたということを、あなた自身もブロックチェーンのデータを見ることで確認できるのだ。

ここでまた、こんな疑問を抱く方がいるかもしれない。銀行を通じての決済は銀行への信頼のうえで成り立っているけれど、どこの誰かもわからない大勢の人のコンピュータに分散して存在するデータベースなんて、いったい信用できるのかと。

その答えは質問文のなかにすでにある。どこの誰かもわからない大勢の人が、つまり、お互いに利害関係のない大勢の人の監視のもとにあることこそ、ブロックチェーンのデータベースの正しいことの証しそのものだからだ。世界中の誰にでもオープンでありながらプライバシーは守られ、共有することで取引データの正当性が守られるというわけだ(用途によっては、データ維持や閲覧などが制限されたクローズド型のブロックチェーンもある)。

この革命的な仕組みを考え、論文を出したのは、サトシ・ナカモトという名の謎の人物。日本人のような名前だが、いったいどこの誰なのか、当人が実在するのかさえわかっていない(オーストラリアのIT研究者が「それは私だ」と主張しているらしいが)。日本では現在、実用化に向けて金融機関を中心に実証実験中だが、この人物によって書かれ、発表されたビットコインに関する1本の論文が、世界を大きく動かしたことだけは間違いない。

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ドローンカメラマンによる超絶景映像、手に入ります。国際的マーケットプレイス「Skytango」がオープン!!

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写真提供:Skytango

高精細な映像を撮影できるドローンの登場で、世界各地で撮影された空撮映像が人気を集め、DJIのDronestagramのような専用サイトが登場したり、写真集が発売されたりしている。そうしたドローン作品の人気に合わせて、ドローンで撮影した作品を売買し、仕事の依頼もできる国際マーケットプレイス「Skytango」が登場した。

運営は、スティーブン・フリン(Steven Flynn)氏とスーザン・タルボット(Susan Talbot)氏などの9つのエミー賞受賞経験を持つクリエイターらが行い、英BBCがサポートすることが決まっている。2014年からドローンを使って映画作品向けに高度な空撮技術を提供し、世界から仕事を依頼されるようになったが、同じようなチャンスを多くのドローンパイロットに広げようと考え、「Skytango」を立ち上げた。

写真提供:Skytango

誰でも無料で会員登録でき、それらの作品を参考にバイヤーと直接コンタクトしてデータを販売したり、仕事の依頼をすることができる。動画投稿サイトでいま問題になっている、コンテンツの乗っ取りなどにも対処できるようシステムが構築されており、ダウンロードやその他の支払いなどはサイトで一括して行える。また、音楽サービスのAudio NetworkとUAV Protectとの提携により、10万件以上の音楽を5%のカード手数料とダウンロード費用で利用できるようにしている。

無料会員はデータを100GBまでアップロードでき、販売や依頼を受注した場合に30%の手数料が派生する。年間290ドルの有料サービスは500GBまでデータをアップロードでき、各手数料は10%になるほか、ドローンとUAVを対象とする専門の保険に10%引きで加入でき、ドローン本体を割安で購入できる。

写真提供:Skytango

写真提供:Skytango

写真提供:Skytango

映像の買い取りや仕事を依頼する側は、購入側にも15%の手数料が別途派生するが、価格はパイロットと直接交渉できるので、手頃な価格で手に入れられる可能性もある。仕事を依頼したい場合は、パイロットの作品や経歴、過去の実績、活動エリアをチェックして、最高4人のパイロットに同時に依頼することができる。急ぎの仕事や遠い場所での空撮が必要な場合に便利だ。

ドローンの映像を買い取るサービスは日本ではまだ少なく、相場も見えていない。その点、Skytangoは世界に向けて直接売り込みができるうえに、ドローン映像のライブラリーとしても価値を高めるなど、独自のソリューションを次々に打ち出しており、放送や映画業界からも注目され始めている。ドローンを飛ばすだけで飽き足らなくなったら、一獲千金のチャンスを狙って、ドローンパイロットとして世界デビューを目指してみるのもいいかもしれない。

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Skytango

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世界よ、これが日本のIT技術を結集した「スマートホステル」だ!

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IoTキングルームは12,800円/2室、IoTツインルーム9,500円/2室

福岡に最先端のIoTデバイスが集結したホステルがあるのをご存じでしょうか。その名も「&AND HOSTEL(アンドホステル)」。コミュニケーションロボットからデジタル窓まで、日本の最新テクノロジーを体感できるIoTルームを備えた、日本で初めての「スマートホステル」です。

8月にオープンして以来、ネットやクチコミで話題になり、関東からわざわざIoTルーム目当てに宿泊しに来るユーザーもいるとか。また、住宅業界でも話題になっており、住宅メーカーが視察に来て、今後の住宅市場の参考にしているとか。

上の写真はIoTルームの室内。一見ごく普通の客室に見えますが、実は最先端のIoTデバイスが揃っています。

まずは、&AND HOSTELで体験できる最先端デバイスをご紹介していきます。

体験できるIoTデバイスは全10種類

ホステルの全客室のうち4室がIoTルームとなっており、それぞれの部屋には10種類のIoTデバイスが設置され、滞在中は自由に使えるようになっています。

部屋に設置(※一部予約貸出)された10種類のIoTデバイス(2016年12月現在)

ホステル滞在を便利にするIoTツール

■Qrio Smart Lock/Qrio

まずは、部屋を開けるドアからIoT体験。スマホを使って開錠するスマートキーで未来気分。

■iRemocon/グラモ

スマホやタブレットと連携した高機能リモコンで、エアコンやテレビをコントロール。

■Atmoph Window/アトモフ

デジタル窓で、ホテルの部屋の窓が世界の美しい風景に変わります。

※参考記事:自宅のソファから、世界の絶景を。4K映像を映し出すデジタル窓

■スマート宅配BOX/エスキュービズム・テクノロジー

スマホをかざして開ける宅配ボックスで、不在時の荷物も安心。

ロボットから観光案内まで楽しめるエンタメ系IoTガジェット

■ヒューマンビジョンコンポ(HVC-C2W)/オムロン

人の表情や声を読み取り、年齢や性別などを判定できる「ネットワークカメラセンサー」を体験。

■PlugAir/Beatrobo

スマホのイヤホンジャックに挿して使う「PlugAir」で、動画や音楽を堪能できます。

■BOCCO/ユカイ工

お部屋にちょこんとかわいいロボットが! BOCCOに向かって話すと、フロントへのメッセージを届けてくれます。

「BOCCO」

■SmartEyeglass/ソニー

明日の予定はコレにおまかせ! 注目の透過式メガネ型端末で、福岡観光ガイドを見ることができます。

■Sleepion/ティ・アール・エイ

1日の終わりは、光・香り・音を使って快適な睡眠を誘ってくれるデバイスをセットして就寝。

「Sleepion」

「おはようからおやすみ」までを、IoTデバイスがプロデュース! これだけあると1泊2日では使いこなせないかもしれません。2日・・・・・・いや、もっともっと泊まりたくなってしまいます。ガジェット好きには、まさにアリ地獄のような魅力をもったホテルなんです。

なぜ九州に日本初のIoTホステルが誕生したのか

最新の技術が結集したIoTホステルですが、なぜ都心ではなく、九州に設立されたのでしょうか。

「&AND HOSTEL」の事業主である株式会社BIJによると、実は、ホステルのある福岡市は国家戦略特区として「グローバル創業都市」への取り組みを強化しているそうです。この「&AND HOSTEL」は、日本のIoT技術力をアピールする場のほか、IoTとIoTプラットフォームの実証実験・研究・改善の場という役割も担っています。

福岡の街から日本の技術を発信

ここに設置されているIoT機器は、宿泊客から得られたユーザーデータを企業へフィードバックするという目的で、すべて企業から無償で提供されているものです。宿泊客は特別な追加料金なしに最新のIoT機器が体験でき、ホテル側は珍しいサービスを提供可能、さらに企業は貴重なユーザーデータを獲得できるという、まさに三者が得する構図ができあがっているというわけです。

BIJでは、もともと遊休地を活用した太陽光事業をメインにしていたそうですが、近年のインバウント需要やホテル不足といった背景から、新たに遊休地を活用したホステルに乗り出したとのこと。

今はまだ斬新に見える試みかもしれませんが、数年後にはこのIoTホステルがスタンダードになっているかもしれません。九州に行く際には、こんな近未来のホステルにぜひ泊まってみてはいかがでしょうか。

2017年2月に大阪でオープン予定のアパート仕様宿泊施設「HOSTEL APARTMENT」

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&AND HOSTEL

雪山の新常識!? スキーしながらハンズフリーで通話や音楽を楽しめるヘッドセットが登場!!

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大勢のスキー客であふれかえった雪山では、友人とはぐれてしまうことがよくある。顔や髪が隠れたスキーウエアでは、見た目だけで個人を判別するのは結構難しいのだ。

そんな問題を解決できる便利なギアが登場。それが2017年1月にSonyから発売予定の、ヘルメットマウントワイヤレスヘッドセット「NYSNO(ニスノ)-10」だ。

滑走音や周囲の音を聞きながら、安心して通話や音楽を!

手持ちのスノースポーツ用ヘルメット外側の後頭部付近に、付属マウントで装着して使用するNYSNO-10は、スノースポーツを楽しみながら、仲間との会話や音楽などを楽しむことができるコミュニケーションギアだ。

優れているのは、ヘルメットのシェルを直接振動させることで音をつくり出す技術を採用しているところ。そのため、耳をふさぐことがなく、滑走音や周囲の音もバッチリ聞こえるのだ。ゲレンデでは他人との接触事故がつきものだが、滑走しながら使用する際の安全性もクリアになっている。

NYSNO-10同士でも、スマートフォンに接続しても使用可能

また、スマートフォンを介さずに、離れた相手と会話ができる「グループトーク」機能を搭載。3台までグループ登録可能で、NYSNO-10同士でのBluetooth通信によって、最長約1km離れた仲間との同時会話が可能だ。もちろん、スマートフォンとBluetooth接続をすれば、ハンズフリー通話や音楽再生も楽しめる。リストバンド型のリモコンを使い、着信への応答やリダイヤル発信、音楽の再生/停止ができるので、連絡したい時にスマートフォンをいちいち取り出す必要がないのである。

ハイスペックなので、レジャー以外でも活躍が期待できる!

本体外形は縦52mm×横143mm、厚さは30.8mmあるが、重量は150gとスマートフォンと同等。ヘルメット側頭部のベルトに装着するマイクも小型で、滑走の邪魔にはならない。本体は防水、防塵、耐衝撃、耐低温性能を備えており、雪山の厳しい環境にも対応。スノースポーツをガンガン楽しむ方にも◎。レジャーだけでなく、スクールコーチや雪上作業員などのビジネスシーンでも、活躍が期待できるというスペックだ。ビジュアルもスタイリッシュなので、スノースポーツの中心層である若者ウケも合格点。

株式会社ロータスインターナショナルより3,000台限定販売予定で、現在は予約受け付け中。今年も冬遊びのシーズンが始まったばかりだが、昨年あたりからスノースポーツブームが再燃してきている。賑わいを取り戻したゲレンデでは、このNYSNO-10でコミュニケーションをとりながら、楽しく格好よく、そして安全にスノースポーツを楽しむというのが、新しい常識となる日がくるかもしれない。

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NYSNO-10
NYSNO-10 公式Facebook

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ウエアラブル、次の時代はヒアラブル

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「ヒアラブル(hearable)」と呼ばれるスマートなワイヤレスイヤホンが、ウエアラブルやスマートグラスに次ぐヒット市場になるという調査データが発表され、注目を集めている。ヒアラブルとは、耳に装着するウエアラブル端末のこと。

モバイルやワイヤレス通信に関連する情報を発信しているCreative Connectivityの調査によると、ヒアラブルに求められる機能として、音楽を聴く以外に、ノイズキャンセリングや医療レベルの補聴器、GPS機能や歩数計や心拍計など、生体情報のモニタリングなど7つの機能が挙げられており、それぞれがネットやアプリとリンクして、より高度な機能を提供できるようになるとしている。

さらに、調査によると、平均的なユーザーは毎日平均6分から20分の音声通話を利用し、音楽ストリーミングに45分間を費やしているという。加えて、動画の視聴やゲーム、SNSでも音声を聞くことから、ヒアラブルのニーズは予想以上に高く、4年後の2020年には、市場は45億ドルまで成長すると見込まれている。

ヒアラブルに求められる機能(画像提供:WiFore Consulting)

自分の耳に合わせて音を調整できる耳栓型イヤホン「IQbuds」

ワイヤレスイヤホン自体は、数年前から、音質やバッテリーの持ち、フィット感の良い新製品が大手やスタートアップから次々と登場しており、それだけでもマーケット全体を賑わせているが、ヒアラブルは音楽以外の日常生活のなかで使える機能も重視しているのが特徴だ。たとえば、Nuheara社のIQbudsのノイズキャンセリング機能は通常の会話も聴き取りやすく、自分の耳に合わせて聴き取りやすさを調整できるアプリも提供されている。ノイズを減らして音を聴き取りやすくするだけでも相当のストレスが減り、集中力を高める効果もあることから、利用者の多くが手放せなくなるという。ブルーライト対策のPC眼鏡がはやったように、職場でも効率アップのためにヒアラブルが普及する可能性は高い。

IQbuds(写真提供:Nuheara)

IQbuds利用シーン(写真提供:Nuheara)

声で操作できるスマートイヤホン「Aplay」

ヒアラブル市場が伸びるとされるもうひとつの要因にマイク機能があり、SiriやGoogle Playなどの音声コマンドをスムーズに使いこなせる。クラウドファンディングのMakuakeでキャンペーンを成功させたネインが発売中の、声で操作できるスマートイヤホン「Aplay」は、音楽、通話、メッセージ読み上げをワンタップで切り替えられ、音声認識でメッセージをテキストで返信したりできる。Android5.0以上の端末と連携して、Google Playに公開されているさまざまなアプリが使える。聞き心地の良さはもちろん、ヒアラブルに合わせた音声UIも今後開発していく予定だ。

APlay NA1L(写真提供:NAIN)

Aplayのサイトでも紹介されているように、スマートイヤホンとモバイルデバイスとクラウドにつないでAIと会話をする、映画「her/世界でひとつの彼女」のような世界が実現できそうなほど、ヒアラブルの機能は進化している。Appleも、AirPodsにヘルスモニタリング機能を搭載する特許出願しているという話もあり、いずれにしてもヒアラブルがますます成長するのは間違いなさそうだ。

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Hearables sales could reach $45 billion in 2020(nickhunn.com)
IQbuds
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【検証】「買わなくちゃいけない」ことを忘れていい快感と、想定外のトラップ。Amazon Dash Buttonを使ってみた

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最近、巷で話題の「Amazon Dash Button」(以下ダッシュボタン)。Amazon Prime会員限定で販売されている「ボタン」だ。ボタンを押すだけでAmazonに注文が完了して商品が届く、言ってみればワンクリック注文専用の端末である。アメリカでは2015年3月からサービスを開始しており、現在は日用品や食品など、約100品目が購入できる。

12月5日から、このダッシュボタンが日本でもサービスを開始した。現在利用できるのは、日用品、飲料、食品、ペットフードなど、約40種類のボタンだ。1個500円だが、ボタンを使った1回目の注文で500円がキャッシュバックされるので、実質無料で入手できる。早速、発売日のお昼すぎに買ってみた。

ダッシュで届くダッシュボタン

購入したボタンは洗濯用洗剤と柔軟剤、そしてトイレットペーパー用ボタンの3つ。いずれも、「買わなくちゃ」と思っていても、重かったり面倒だったりして、ついつい買うのを先延ばしにしてしまうアイテムだ。

ダッシュボタンの注文は、通常のAmazonの注文と同様にamazon.co.jpから注文する。Prime会員なので「当日お急ぎ便」を選ぶと、送料無料でほぼその日のうちに届く。実際、その日の夜に届いた。

箱の外観はこんな感じ。

箱の中にはダッシュボタン本体と説明書が入っている(ペンは大きさがわかるように添えたもの)。説明書の黒い方はセットアップガイド、白い方は安全に関する情報で、いずれも英語、ドイツ語、スペイン語、フランス語、イタリア語、日本語に対応している。

外側の枠は、壁かけ用のフレーム。押すと簡単に外れる。

設定はアプリから。設置はWi-Fiが入る場所に

ボタンを押したときに届けられる商品を1つ選ぶ(アプリからいつでも変更可能)

設定はAmazonアプリから行う。最新のAmazonアプリで「メニュー」から「アカウントサービス」をタップすると、「Dash端末」というメニューが追加されているはずだ。「新しい端末」を選択して、画面の指示に従えばよい。

ダッシュボタンを長押しして、スマートフォンアプリで検出(Bluetoothでペアリング)すると、ダッシュボタンから見えているWi-Fiアクセスポイントのリストが表示されるので、使用するアクセスポイントを選び、Wi-Fiパスワードを入力する。Wi-Fiにつながったら、アプリから「ボタンを押した時に届く商品」を選択する。今回設定した「エリエール」のボタンでは、トイレットペーパー、ティッシュペーパー、ウェットシートなど、8種類のなかから選べる。後で変更することも可能だ。

トラップその1:ボタンを設置する場所はWi-Fiで通信できるか?

ここで注意したいのが、「リビングルームや自室など、通常、スマホやWi-Fiを使っている場所で設定を行う」こと。ダッシュボタンは単独でWi-Fiに接続し、インターネットの向こうにあるAmazonのサーバーに注文を出す。つまり、「ボタンを設置する場所」からWi-Fiにつながらなくては使用できない。

自宅の中でも、トイレや洗面所などは壁が立て込んでいたり陰になっていて、Wi-Fiの電波状況があまり良くないというのはよくあること。設定は実際にボタンを設置する場所で行うのがおすすめだ。

ボタンの設置は、壁にシールで貼りつけるか、フックにかける。ちなみに重さを測ってみたところ、フックなしで25g、フックありで29gだった。

裏面のシール。繰り返し貼れるタイプのものが最初からついている。

壁にかけたところ。意外に厚みがあり、長さがあるフックでなくては浮いてしまう。

壁や家具に直接貼ったりフックを付けたくない、あるいは壁紙が凸凹していてシールでは不安、という場合は、養生テープ(引っ越しの時などにつかうノリが残らないタイプのテープ)をダッシュボタンの裏と壁に貼り、その上にマジックテープを両面テープで貼りつけて壁に取り付けることも可能。ただし、この方法はAmazonが公式に推奨している方法ではないのであくまでも自己責任で。

マジックテープで壁に貼り付けることも可能。

我が家の場合は、トイレットペーパーホルダーとウォシュレットのリモコンの間に、まさしく「ボタンを貼るためにある」ようなスペースがあったので、そこに貼ってみた。

トイレットペーパーホルダーの上に設置。

「買わなくちゃいけない」ことを忘れていいという快感

さて、設置を終えてトイレに座って、トイレットペーパーの在庫が残り1個しかないことに気が付いた。まさしくダッシュボタンの出番である。早速買ってみた・・・・・・と言っても、ボタンを押すだけなのだが。

買い物終了。

今までは、トイレでトイレットペーパーがないことに気付いてから実際に買うまでのあいだ、「トイレットペーパーを買う」ことを覚えておかなくてはいけなかった。トイレットペーパーだけなら覚えておけても、洗剤、石鹸、キャットフード、コーヒー・・・・・・「なくなったら買わなくちゃいけないもの」は家の中にあふれている。そして買い忘れたことに気付くと不便な思いをしたり、自分の記憶力の無さを呪ったりすることになる。

でも、ダッシュボタンがあれば、「紙がなくなりそう」と思った瞬間にボタンを押せば、もうトイレットペーパーのことは忘れていいのだ。なんて快適な世界なんだろう!
トラップその2:ボタンを押して「すぐ」には届かない

「押せば商品が届く」ダッシュボタンとはいえ、当然だが注文してから届くまでには最短でも「Amazon Primeのお急ぎ便」と同じだけ時間がかかる。「トイレットペーパーがなくなった!」と慌ててボタンを押しても、即座に紙が無い状況からは脱出できない。使う間隔を考えて、少なくとも「次に使う時までに届くような」タイミングで注文しよう。トイレットペーパーやミネラルウォーターなら残り2個ぐらい、洗剤ならあと残り1~2回分など、発注のタイミングを決めておくのがコツだ。

なお、価格についてはAmazonの1クリック注文と同じ価格なので、定期便に比べると高くなる。定期便を使いこなしていた人であれば、その方が安い。でも、定期便の困るところは、どうしても実際にモノがなくなるタイミングと届くタイミングがずれることで、「品切れは困る、でも早く届いても置き場所がない」という理由で、定期便の利用を躊躇していた筆者のような人にはダッシュボタンの方が便利だろう。

ということで、洗剤のボタンは洗濯機に貼りつけて設置してみた。ちなみに、ダッシュボタン2個目からは、Bluetoothでペアリングすると、1個目と同じWi-Fiアクセスポイントが自動選択されるので、さらに設定が簡単になる。

洗剤2種類のボタンは洗濯機に貼ってみた。

誤注文でヒヤリ

ボタンを取り付けた翌朝。洗面所に行くと、洗剤のボタンが1個、はがれて床に落ちていた。シールの貼りつけが甘かったようだ。拾って、落ちないように再び貼りつけると、スマホの方に通知が届いた。

発注時のプッシュ通知

・・・・・・発注されていた! 取り付け作業時に、誤ってボタンを押してしまったようだ。

ダッシュボタンからの発注は30分以内、もしくは未発送ならキャンセル可能。なので、間違って押してしまったら落ち着いてキャンセルすればよい。通常のワンクリック注文では注文後15分で注文確定となり確認メールが届くが、ダッシュボタンの場合は30分待ってくれるようだ。

ボタンが落ちたことに気付いたのでよかったが、そのままにしていたら猫が間違って押してしまったかもしれない。筆者宅には子どもはいないが、子どもがいたら間違いなく押すだろう。設置は子どもの手が届かない場所へ、しっかりと。
トラップその3 子どもだけじゃない、大人にも注意!

ちなみに、ダッシュボタンには「重複注文防止」機能として、商品が届くまでに再度ボタンを押しても注文を受け付けない、としている。だが実際に試してみると、Amazonから商品が発送されたあとであれば、(商品が届く前でも)再注文が受け付けられた。

つまり、これは「既に注文済み」であることを知らない家族が、商品が届くまでのあいだに、再度同じものをボタンで注文してしまう可能性もあるということだ。重複注文防止には、アプリの通知を見逃さないこと、そして注文ルールを決めて、発注した人が「注文したよ」ということを家族に伝えるコミュニケーションが大事だ。

翌日午前中に「お急ぎ便」で届いたトイレットペーパー。丁寧に梱包されている。

IoTが変える買い物体験

「ボタンを押すと、商品が届く」とてもシンプルでわかりやすいソリューションだが、これもひとつのIoT(Internet of Things)ソリューションだ。ダッシュボタンはWi-Fiを経由してインターネットに直接つながっている。「ボタンを押す」という行為がトリガーとなって情報がAmazonのシステムに送信され、そのまま出荷システムに届いて物流を動かし、商品が届く。

IoTといえば、センサーでなにかを検知して情報をクラウドに送信し、その結果、機械が操作されたりロボットが動いたりするものだというイメージがある。ダッシュボタンも、「ボタン」というデバイスで需要を発生と同時に検知し、Amazonの物流システムを動かして商品を届けるシステムだと考えれば、これはまさに「手で触れられるIoT 」だといえるだろう。

1010dataのパネル調査によれば、先行してサービスを開始したアメリカでは、洗濯洗剤、キッチンペーパー、トイレットペーパーなど、よく使う消耗品で利用されている。日本のダッシュボタンは、ミネラルウォーターを配送するサントリー天然水、炭酸水やジンジャーエールを配送するウィルキンソン炭酸、トイレットペーパーやティッシュを配送するエリエールのボタンが発売3日目ですでに品切れになった(執筆時点ではさらに品切れのボタンが増えている)。重くて運ぶのが大変な日用品の注文が便利になると期待されているようだ。

ダッシュボタンは、人口減少と高齢化に伴い「近所に店がなくなる/店まで行く手段がなくなることにより、日用品の買い物ができなくなる」という「買い物弱者問題」の解決にもつながるかもしれない。最初の設定には若干手間がかかるが、それさえクリアすれば、耳が遠くて電話ができなくても、パソコンやスマートフォンが苦手でも、ボタンを押すだけでいつでも注文できるのだ。

なにより、「買わなくちゃと思った時に1プッシュで買える」ことの快適さは、一度体験すると癖になる。気になっている人はぜひ一度、お試しを。

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Amazon Dash Button

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人気写真家が伝授! Xperiaでワンランク上の写真を撮るテクニック

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スマートフォン「Xperia」シリーズの最新モデル「Xperia XZ」がauから発売された。同シリーズは優れたカメラ機能に定評があることで知られているが、今回の最新モデルの実力やいかに? Xperiaシリーズの熱烈な愛好者であり、2015年にはXperia Z5のCMに出演したフォトグラファーの東 真子さんに、Xperiaのカメラ機能の魅力や最新モデルXperia XZの注目ポイントを聞いてみた。

東 真子(あづま・まこ)/1985年生まれ。立命館大学卒業後、総合電機メーカーを経て、フリーのフォトグラファーに。2009年、東真子写真事務所を設立。現在はファッション誌、自動車誌、広告を中心に活躍している

カメラ機能のさらなる進化に驚かされました

――プロのフォトグラファーから見て、Xperiaのカメラ機能の魅力はどういったところにありますか?

シャッターを押すだけで驚くほどきれいな写真が撮れるうえ、マニュアルモードを使えば思いどおりの絵作りができる。私は仕事では一眼レフを使っていますが、オフの日の写真はすべてXperiaで撮っています。私のライフスタイルに欠かせない、頼りになる相棒ですね」

――最新モデルXperia XZを使ってみた感想はいかがですか?

Xperia XZ SOV34(Sony Mobile Communications)

「これまで歴代のXperiaを使ってきて、新しくなるたびに『またカメラ機能が進化した!』とびっくりするのですが、今回もまたさらにキレイに撮れるようになっていて驚かされました」

――具体的にはどういったところが進化しているんでしょうか?

「Xperia初の3つのセンサーを搭載したことで、どんなシチュエーションでも被写体をより美しく、より自然にとらえることができるようになったんです。また、フロントカメラには手のひらを向けるだけでシャッターが切れる機能も。これがまた便利なんですよ」

Xperiaの優れたカメラ機能を生かした撮影テクニック

そんな”Xperia愛”に満ちた東さんに、最新モデルXperia XZのカメラ機能の特性を生かした撮影テクニックを教えてもらった。Xperia XZ以外のXperiaやほかのスマートフォンでも応用できるので、ぜひ参考にしてほしい。

1.”主役”を定め、すこしズームすると、構図が決めやすい!

「Xperia XZのメインカメラは、24mmの広角レンズ。画角を広く取れる反面、たくさんのものが写り込み、被写体によっては構図が決めづらいことも。小さいものを撮るときは、主役を定めたうえで、ズームボタンを押して少しズームしてあげると、構図が決めやすくなりますよ。

例えば、花を撮影するときは・・・・・・

普通にカメラを向けるとこんな感じ。これだと画角が広すぎて、散漫な印象になってしまいます。

そこで、手前の花を主役として定め、少しズームしてあげると・・・・・・・

ほら、手前の花が引き立って、生き生きとした写真になったでしょ? 広角レンズは端が歪むという特性もあるのですが、ズームすることで歪みもある程度解消されます」

2.人物を撮る場合、画面の「下」に寄せると、脚が長く見える!

「端が歪むという広角レンズの特性は、人物を撮る際にも意識しておきたいポイントです。

例えば、人物を撮影する場合。

画面の上のほうに人物を入れてしまうと・・・・・・

上半身が縦長に歪んでしまい、実際よりも足が短く見えてしまいます。

そこで、カメラをすこし起こして・・・・・・

人物を画面の下のほうに入れてみましょう。

端の歪みが良い方向に転び、脚長でスマートに見えます。その違いは、2枚の写真を見比べれば一目瞭然。人物を撮るときは、ぜひ意識してみてください」

3.シャッタースピードを操って、不思議な作品作りにチャレンジ!

「Xperia XZはオートでも驚くほどキレイな写真を撮れますが、ワンランク上の作品作りを目指すなら、自分好みに撮影できるマニュアルモードもぜひ活用したいところ。

例えば、シャッタースピードは13段階調節できるのですが、これを1/8秒のスローシャッターに設定して撮影すると・・・・・・

こんな不思議な写真が簡単に撮れちゃいます。撮り方は、左手を前に突き出し、右手で持ったXperiaを左腕の上に乗せて、左手を左右に振りながらシャッターを切るだけ。スローシャッターだから背景はブレますが、突き出した手はピントが合ったままなので、このような写真になるんです。

大ちゃんでやってみるとこんな感じ。ちょっと面白いでしょ? ぜひみなさんもチャレンジしてみてくださいね」
東さんもスペシャルゲストとして登場! 大いなる盛り上がりを見せた「Xperiaオーナーズパーティー」

Xperia XZの発売を記念して、auを長く愛用しているXperiaユーザーのためのファンイベント「au × Xperia オーナーズパーティー」が金沢、高松、名古屋、大阪、東京の5都市で開催された。東京を除く4都市では東さんもスペシャルゲストとして参加し、上で紹介した撮影テクニックの一部を披露。Xperiaの開発陣やユーザーとも積極的に交流を図り、会場を大いに盛り上げた。

こちらは2016年11月29日に大阪で行われたパーティーの模様。auの契約期間が5年1カ月以上のXperiaユーザーを対象に参加者を募ったところ、50名の枠に対して何と倍率約40倍となる2,000名近くの応募があった。

この日のパーティーは、Xperia開発陣が各テーブルをまわりながらユーザーと語り合う懇親会をはじめ、最新モデルXperia XZのプレゼンテーション、東さんによる撮影講習、プレゼント抽選会など、盛りだくさんの内容。

東さんも各テーブルをまわってユーザーと交流。手のひらがシャッター代わりになるXperia XZの新機能も披露

Xperia XZの体験コーナーのほか、歴代のソニー端末の展示も

最後は「だから私は、auのXperia!」の掛け声とともに、参加者と開発担当者全員で記念撮影。帰りには参加者全員に豪華なお土産も!

会場は終始熱気に包まれ、大盛況のうちに幕を閉じた「au × Xperia オーナーズパーティー」。日頃からXperiaを愛用している参加者にとっては、開発者の熱い思いや開発の裏話を聞けるという他にない体験になったとともに、KDDIとソニーモバイル双方にとってはユーザーと直接交流を図りながら生の声を聞ける貴重な機会となった。

Xperiaシリーズの最新モデルXperia XZの詳細は下記サイトにて。

Xperia XZ

関連リンク

Xperia ホームページ
東 真子 ホームページ
Xperia XZ

※掲載されたKDDIの商品・サービスに関する情報は、掲載日現在のものです。商品・サービスの料金、サービスの内容・仕様などの情報は予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。

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顔写真さえあれば個人を特定できる「顔認識技術」。でも・・・・・・

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どんどん広がる顔認識システム

iOS10の「写真」アプリのように、今ではスマホでも「顔認識」が当たり前になった。たとえば、彼氏や彼女の顔を登録すれば、自動的に彼氏や彼女が写っている画像をコレクションしてくれたりする。

また、利用している人はもう気づいている人もいるかもしれないが、Facebookではすでに顔認識機能が活躍している。画像をアップするとその写真に写っている顔が四角形で囲まれ、名前を入力するスペースが出てくる。そこに名前を入力すると、それ以降、その人の顔が写っている画像のほとんどに、その名前が自動的にタグ付けされる。つまり、Facebookではユーザーがなにもしなくても、デフォルトで顔認識がなされているのだ。

画像に写っている顔から同一人物かどうかを判断するこの顔認識は、今やいろんなシーンで利用されている。たとえば、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンでは年間パスで入場する人は顔認識システムで本人かどうか判断されるし、オフィスへの入退室の許可を顔認識で行っている企業も増えてきている。海外では、入国審査にこの顔認識を利用している国も多い。警察が防犯カメラの映像から顔認識で犯人を見つけている国もある。

そんなふうに、どんどん利用が進んでいる顔認識の技術。それにしても、コンピューターがたくさんの人の顔を見分けるなんて、一体、どんな仕組みになっているんだろう?

顔の特徴を数字に換える

コンピュータは、言うまでもなく「計算機」である。だから顔認識では、画像を数値に換えて計算し、答えを出しているわけだ。その方法にはさまざまなバリエーションがあるが、基本的なプロセスはおおよそ次のようなものだ。

まず、コンピュータは「顔検出」をする。犬だの猫だのクルマだの花だのが写っている写真のなかから、どれが人間の顔かを最初に見つけるのだ。このとき、コンピュータはまず、数値化しやすい「明暗」に注目する。下の中央の写真のように、人間の顔をモザイク状にしてみると、目のあたりは暗く、その周囲は明るい。あるいは、鼻筋は明るいがその両側は暗いというような、大ざっぱな特徴があることがわかる。下の右の写真のように、コンピュータは明暗の長方形を画像内で探していき、そのパターンから顔かどうかを判断するのだ。

そうして見つけたいくつかのパターンを、コンピュータはあらかじめ学習しておいたデータと比較する。ここで人間の顔のパターンのデータと一致する場所が写真にあれば、そこを顔として特定する。これが顔検出のプロセスだ(ちなみに、このとき人間ではなく犬の学習データと一致するようにプログラムしたら、コンピュータは犬を特定する)。

顔の場所がわかったら次は顔認識、つまり誰の顔かを判断するプロセスへと進む。顔認識では、まず、コンピュータは検出された顔の目や眉毛、鼻、口などの部分を見つけて、そこに印を付けていく。たとえば、唇のまん中と端っこといった具合。

実は、このプロセスを実地に試してみることができるサイトがある。「detectFace();」というサイトで、ここの「簡易サンプル」というページに画像をアップすると、顔認識処理をしてくれる。実際に処理してみたのが下の写真だ。赤い点で表示されているのが、特徴点と呼ばれるポイント。この特徴点のすべてに、たとえば「M4」だとか「EL2」といったポイントID、つまり名前がついている。この各特徴点の位置や特徴点間の距離などが、この人の特徴を数値で表す顔認識データとなるわけだ。

このデータを、たとえばA子さんという名前で登録をしておく。そして、ほかの画像データで「顔検出→顔認識」のプロセスを繰り返し、顔認識データがA子さんと同じものが見つかれば、それもA子さんの写真ということになる。言い換えれば、たくさんの画像データのなかから、A子さんの顔認識データの数値と同じもの(あるいは似ているもの)を検索して見つけるというわけだ。顔認識の仕組みを簡単に説明すると、以上のようになる。

もっとも、この紹介した方法だけでなく、さまざまなアルゴリズム(問題解決のための理論や手段)が登場し、現在では動画からでも顔認識が可能なほど進化、洗練されている。笑っている、泣いている、怒っているなど、表情を読み取ることができるものも出現しているほどだ。

ロシアで問題化するサイバー・ナンパ

そこでクローズアップされているのが、プライバシーとの兼ね合いだ。この顔認識システムが広く使われるようになったなら、社会はどのように変わるのかをいち早く教えてくれると話題になっている国が、ロシアだ。

ロシアのFacebookと呼ばれ、Facebook以上のユーザー数を誇るのが「VK(ヴェーカー)」というSNSだ。このVKが2016年2月から「Find Face」というサービスを始めた。探してほしい人の画像をこの「Find Face」にアップすると、顔認識技術を使ってVKの登録ユーザーのなかからその人物を見つけ出してくれるのだ。実はこれがさまざまなトラブルを生み出している。

たとえば、街で見かけた好みの女性をこっそり撮影すれば、「Find Face」を使ってその見ず知らずの女性のプロフィールをゲットできてしまう。そこでサイバー・ナンパツールとしてこの「Find Face」をガンガン利用し始めた男性が現れたのだ。結果、多くの女性のプライバシーが侵されてしまった。

また、こういったことが容易に脅迫やイジメに発展することは想像に難くない。実際、ロシアでは「Find Face」が原因のネットイジメやゆすりなどの犯罪行為が発生し、社会問題となっているのだ。

知らぬ間に顔認識されないように、外出時にはマスクにサングラスというのが当たり前になる。そんな社会だけは到来してほしくはないものだ。

「Find Face」

関連リンク

detectFace();
Find Face

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12月16日は「電話創業の日」。126年前の電話、どうかけてた?

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12月16日は「電話創業の日」です。日本で初めて電話が開通したのが、1890年のこの日ということになります。1890年といえば明治維新の23年後。ちなみに、かの帝国ホテルもこの年の11月に開業しました。

現在でこそ電話は日本全国、そして世界中どこへでも通話ができる便利なものとなってますが、開設当初の電話は、東京と横浜のみ。しかも加入者数も東京155、横浜42と、とても少なかったといいます。

その昔、通話をするには、電話交換局を経由し、交換手によって回線をつなぐという超アナログなシステムでした。かける側はまず交換手にと話したい相手の番号を伝え、一旦電話を切って電話を待つ、というものでした。

そこから時代は進み、交換手が要らない自動交換式に変わります。普及台数もまだ少なかった時代、持っていない人に連絡を取りたい場合は、その人の近所の人に電話。で、「○○さんをお願いします」と伝え、本人を呼び出しに行ってもらっていたとか・・・・・・。

さて、時代はくだり、電話創業からおよそ95年後となる1985年、「電話創業の日」に匹敵するような革命が起きました。現在の携帯電話の曽祖父にあたる「ショルダーホン」の登場です。その後、小型化した携帯電話やスマートフォンが我々の生活を一変させてしまったのは、説明するまでもありませんよね。

さて、では携帯電話登場からの30年って、どんな時代だったのでしょう?

TIME & SPACEでは、携帯電話の誕生から31年を迎えた今年、「おもいでタイムライン」、「ケータイ図鑑」という特設サイトを立ち上げました。

■おもいでタイムライン

ポケベルや写真メールの登場など、携帯電話周りのトピックスとともに、懐かしい画像やヒット曲、流行語、そして当時のニュースなどとともに携帯電話30年の歴史を振り返る特設サイトです。

「おもいでタイムライン」には、ポケベル打ちが楽しめる、「ポケベルジェネレーター」も装備。変換表を片手に打ち込んだメッセージは、FacebookやTwitterでつぶやくこともできちゃいます。「指におぼえがある」人は、ぜひ挑戦を!

■auケータイ図鑑

auを中心に懐かしい携帯電話を年代ごとに一覧できる特設サイト。皆さんの思い出が詰まったモデル、パンフレットとにらめっこをして迷いに迷ったあの機種との対面がいつでもできちゃいます。

さて、そんな「おもいでタイムライン」ですが、このたび、公益社団法人日本アドバタイザーズ協会 Web広告研究会 主催の「第4回Webグランプリ 企業グランプリ部門」において、「企業 BtoC サイト賞 グランプリ」を受賞いたしました!

第4回Webグランプリ贈賞式の様子。大ちゃん&ウーたんもお相伴にあずかってウキウキ

どちらのサイトも今後、新しいコンテンツを追加していく予定ですので、すでに見た方も、まだという人も、ぜひ一度訪れてみてくださいね。

関連リンク

おもいでタイムライン
ケータイ図鑑
2016 Webグランプリ

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【イノベーターズ】世界初の月面探査レースへ! 民間から月面資源開発に挑む男

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通信やICTにまつわる”なにか”を生み出した”イノベーターズ”。彼らはどのように仕事に向き合ってイノベーションにたどり着いたのか。インタビューを通して、その”なにか”に迫る。今回は、「月面資源開発」を今後15〜20年のスパンで、「事業」として展開しようとする「ispace」の袴田武史さんのインタビュー。

さて、まずは「Google Lunar XPRIZE」についてご説明。

Google Lunar XPRIZEはアメリカのXプライズ財団が発案&運営し、Googleがスポンサーになって開催されている、民間による月面無人探査レースのことだ。2016年12月現在、10以上の国と地域から16チームが参戦している。今回ご登場のispace代表取締役の袴田武史さんは、日本から唯一、このレースに参加しているチーム「HAKUTO」の代表である。

「Google Lunar XPRIZE」とはいかなるレースか

このレースのミッションは「2017年12月31日までに民間で開発した無人探査機を月面に着陸させ、着陸地点から500m以上移動し、レギュレーションを満たす高解像度の画像と動画や静止画データを地球に送信する」というもの。

優勝チームに贈られる賞金は、なんと2,000万ドル。日本円にして20億円以上!

優勝と準優勝を決める以外にも、アポロ計画で月面に残した機器を撮影することができれば「アポロ・ヘリテージ・ボーナス」として400万ドル、アポロ計画以外の宇宙開発での月への痕跡を見つければ「ヘリテージ・ボーナス」で100万ドル。ほかにも「着陸地点から5,000m以上走行する」「(14日間続き、温度が-170℃にもなる)月の夜を乗り切る」「水か氷を発見する」など様々なボーナスミッションがあり、賞金総額は3,000万ドルだ。

勝敗を決することよりも、イノベーションのベースとなることが重要なレース

このレースは2007年9月に立ち上げられ、レースの期限はこれまで2度先送りになり、都合2年延びた。その判断をするのは主催者側だが、参加チームの声が大きく影響する。

「1チームでもその期限では無理だということになれば、延期されます。もちろんレースではあるのですが、主催者としては成功チームをひとつでも多く出したいと考えているわけですから。Xプライズ財団の目的は、このレースを使って宇宙開発という産業にイノベーションを起こすこと。ですから、それに沿うかたちでレースの運営も行っているのです」

Xプライズ財団は、この月面探査レースだけでなく、サイエンスやエネルギーなど人類共通の課題を解決するための爆発的なイノベーションを求めてさまざまな賞金レースを主催している。ちなみに2004年に行った「Ansari XPRIZE」は、高度100㎞の宇宙空間を有人飛行できる機体を民間で開発するレース。この時はスケールド・コンポジット社の「SpaceShipOne」が有人宇宙飛行に成功し、賞金1,000万ドルを獲得。ヴァージン・ギャラクティック社の宇宙旅行事業につながっている。

チーム「HAKUTO」の構成は袴田さんが営むベンチャー企業「ispace」と「東北大学宇宙ロボティクス研究室」、そしてプロボノと呼ばれるボランティアメンバーという三本柱からなる。袴田さんの会社では資金調達やローバーのフライトモデルの開発、HAKUTOの後の事業展開を担当し、東北大がローバー開発をサポートし、ボランティアメンバーはそれぞれ、自分の持つスキルに応じて仕事を行う。これはエンジニアリングにまつわることだけでなく、イベント企画やコピーライティング、SNSを利用したプロモーションでもなんでもOK。

HAKUTOは、多くの企業からもサポートを受けている。KDDIはオフィシャルパートナーとして通信技術で支援している。その他、IHI、Zoff、JAL、リクルートテクノロジーズ、スズキ、セメダインのコーポレートパートナー6社が名を連ねている。企業だけではなく、個人でも支援は可能だ。「HAKUTOサポーターズクラブ」という組織には一人1,000円から参加できる。このように、企業や個人からの支援を得て、HAKUTOがこのレースに参加しているということを広く世間に知ってもらうことが大きな意味を持つのだという。

月の無人探査ローバーレースの、そのさらに先にある未来像とは?

「HAKUTO」は2008年4月、前身となる日欧混成チーム「White Label Space」としてこのレースにエントリー。4年後にはローバーのプロトタイプを伊豆大島の火山灰地帯で走らせる実験を行った。しかし、この時はまだ世間から注目されるようなことはほとんどなく、「ほぼ日刊イトイ新聞」に実験の模様の取材依頼を行ったのだという。今では取材依頼が引きもきらず、サカナクションが応援ソングをつくり、HAKUTOをテーマにしたプラネタリウムが上映されたりもする。

ispace社はクリーンルームを備えている。ここで実際にローバーの組み立ても行う

「ようやくここまで来たのかなあ。でも8割ぐらいですかね」と袴田さん。

「僕がプロジェクトに参加したときから着実に成功への確度を上げてこられたことは嬉しいと思っています。HAKUTOのプロジェクト以降もいろいろな事業を構築していく予定なので、一歩ずつ僕らの活動を大きな事業にしていけるという実感を持ってやっています」

袴田さん自身は、取材を受けたり著名人と対談したりといったことは「得意じゃない」(本人)そうで、取材のたびに「もっとうまくできなかったか」と後悔することも多いとか。それでも「プロジェクトの進捗が世の中に対して見えるように努力している」のだと言う。「世の中に対して見える」ということが、実は今回のイノベーションとして重要なのだ。

宇宙との出会いは?

そんな袴田さん、小学生の頃にテレビで『スター・ウォーズ』を見て、作中に出てくるような宇宙船を作りたいと思ったのが宇宙との出会い。同時にNHKの『ロボコン(アイデア対決・全国高等専門学校ロボットコンテスト)』にもハマった。国内の高専ロボコンがお馴染みだが、袴田さんが夢中になったのは世界を舞台にした大学生版だ。

学生時代は上智大学の理工学部から名古屋大学へと再入学したものの、日本の大学では研究分野が細分化され過ぎていて、宇宙船を設計するような分野はなかった。そこで教授の反対を押し切って米・ジョージア大に留学。大学卒業後は一転、コンサルティング会社に就職した。一環しているのは「宇宙を仕事にしたい」ということ。

「宇宙事業を国家だけではなく民間でもやっていかねばならないと思っていました。その場合、スター・ウォーズみたいな宇宙船を作るにしても、きっとエンジニアはいっぱいいるんですよね。より必要とされるのは資金調達と経営だろうと直感的に思ったんです。それなら自分がその役割を果たそうと。僕の中のプランだと、まず会社経営のノウハウを掴んでから、40歳手前ぐらいにエンジニアたちのサポートしながら宇宙を目指すイメージだったんですが・・・・・・」

その予定が10年近く早まってしまった。友人から、「Google Lunar XPRIZE」の情報を聞かされたのだ。

「アメリカ留学中に『Ansari XPRIZE』で『SpaceShipOne』が優勝するのを見ていて、その熱狂を直に感じていたし、同時に”今、偶然にせよこういう話がもたらされるということは、機は熟しているのかもしれない”と思って、コンサルティング会社に籍を置きながら、今の仕事にボランティアで関わるようになったんです」

技術を競うのではなく、いかに”宇宙”を経済活動として成り立たせるか

このレースを通して袴田さんが目指すのは、「人間が宇宙で生活できるような基盤づくり」だという。

「そのためには宇宙に経済をつくって豊かにならないといけない。経済をつくるのに必要なのは資源開発。今はこのレースを進めていくのと同時に、その先の宇宙での資源開発の事業を構築していこうとしているんです。最近、このトピックがかなり目立ってきたので、我々が今のままこの事業を進めていくと、日本が世界のトップリーダーとしてやっていける可能性が非常に高いんですね」

現在考えているもっとも重要な資源は月の「水」。

人間が生活する上で欠かせないし、水素と酸素に分解すれば宇宙船の燃料にもなる。宇宙ステーションなどで使う水は今、地球からロケットで打ち上げているが、これを月から供給できる仕組みができれば、はるかに輸送コストをはるかにおさえられるようになる。

そこで2030年頃を目標に、水を元にした”ガスステーション”を月面に配備できるように現在構想中。1日に平均5件の会議も、来年末までにゴールする今のHAKUTOのプロジェクトはもちろん、その先15年後、20年後を見据えた事業にまつわるものも少なくないのだという。

夢に見た未来の宇宙を現実に。追い求めるのは「小さく軽く」。

HAKUTOのローバーの強みは小型軽量であること。現在NASAが火星で運用している「Curiosity」の重量は約900キロ。小型自動車ぐらいの大きさと重さがある。最近、中国が月を探査させたローバーが約120キロ。対してHAKUTOのローバーは、約4キロ!!!! 「軽い」ということは宇宙に運ぶ際の大きな利点。「運賃」が非常に安くて済むわけだ。

宇宙開発では1回の打ち上げミッションについて、数百〜数千億円というコストがかかっていたそう。HAKUTOは1回のミッション費用は、打ち上げ費をふくめて概算で11億円ほど。小さく軽くすれば打ち上げ費用が安くて済む。すると民間企業も宇宙開発に着手しやすくなる。その先鞭をispace社でつけようというのだ。

「小型軽量なものを複数台持って行くというのがコンセプトとしてあります。我々は群ロボットって呼んでますけど、多数のローバーをひとつのソフトウエアで管理、運用ができるような探査システムの開発を検討しています」

大きいものを国の予算で打ち上げて、民間はその下請けとしてぶら下がっている。これまでのそうした宇宙開発の図識に変革をもたらしたいと、袴田さんは考えているのだ。

「衛星とかもそうで、今までNASAやJAXAが打ち上げていたものは非常に大きかった。そうじゃなくてひとつ50kg程度の超小型衛星を複数打ち上げて広域エリアを観測し、データを受信して地球に送り返すみたいなことがトレンドになっています。それが流行っているからということではなく、僕たちがやりたいことを実現するには、まず『自分たちに何ができるか』というところから着実に進めていくことだと思っています」

この日、TIME & SPACEの取材のあとは、宇宙を舞台にしたベンチャーのあり方に関して講義するのだという。こうした、今まさに宇宙開発という事業が身近になりつつある様子を一般の人たちに見せていくのも、「とても重要な仕事」なのだ。

ちなみに講義で話す内容は?

「六本木から横浜の日吉までの電車移動の間に考えます(笑)」

本物さながらの「月への旅」を体験できる!
au×HAKUTO オリジナルプラネタリウム『MOON』を上映中

・上映期間:2016年12月16日~2017年5月14日
・ナビゲーター:松田翔太
・音楽:サカナクション
・会場:コニカミノルタプラネタリウム”天空”in東京スカイツリータウン®
詳細はこちら

袴田武史

1979年生まれ。株式会社ispace ファウンダー&代表取締役CEO、「HAKUTO」チームリーダー。上智大学入学後、名古屋大学工学部を経て、アメリカ・ジョージア工科大学大学院に。航空宇宙システムの修士号を取得し、コンサルティング会社に入社。会社員をやりながら、2010年『Google Lunar XPRIZE』に参加するために設立された日欧混成チーム「White Label Space」にボランティアとして参加。2013年、欧州チームが撤退し、日本単独の「HAKUTO」にチームを改編、株式会社ispace社を設立。

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HAKUTO
au × HAKUTO MOON CHALLENGE

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大人もハマる! プログラミングを遊んで学べるスマートトイ「Osmo Coding」

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今、日本の教育は大きく変わろうとしています。2020年から始まる大学入試改革や、プログラミング教育の必修化に先立って、全国の学校で通信技術を取り入れた授業や活動が始まっています。

なかでも注目を集めているのが、「スマートトイ」と呼ばれるデジタル知育玩具。スマートトイとは、スマホやタブレットと連携し、従来にない遊び方ができる玩具のこと。これまでのおもちゃの枠にとらわれない、大人も楽しめるスマートトイが、海外のクラウドファンディングなどで続々と登場しています。デジタル親子系ライターとして、さまざまなスマートトイを楽しんできた筆者が、なかでも特に「スゴイ!」と思ったイチオシ、「Osmo Coding」をご紹介します!

「Osmo Coding」9,800円(Apple Store価格、税別)

カラフルなブロックでプログラミングを学べる

その製品がこちら、「Osmo Coding」です。名前のとおり「Coding」、つまりプログラミングを学べるスマートトイです。

パッケージを開けてみると・・・・・・カラフルなブロックが沢山!

ブロックには数字以外の文字は一切なく、「歩く」、「跳ぶ」、「手」などのイラストと矢印だけで構成されています。

このブロックをiPadの前で並べて、緑のブロックにある三角形のボタンを押すと・・・・・・

なんと、ブロックの順番に合わせて、画面の中のキャラクターが動き出すのです!

ただのブロックがiPadに連動する秘密は?

このブロック、種も仕掛けもない普通のプラスチック製。Wi-FiやBluetoothといったデジタルな仕掛けはなにもありません。なのに、なぜiPadと連動するのか? その秘密は、付属のアクセサリーにあります。

Osmoシリーズを遊ぶのに必須の、iPad専用アクセサリー「Base」

Baseの赤いパーツは、iPadのカメラ用の赤い反射板になっています。iPadの前に並べたブロックを、この反射板でカメラに映して読み取ることで、アプリの操作に反映させているというわけです。

ちなみに白いスタンドは、反射板で読み取る最適の角度に調整するためのもの。普段は普通のスタンドとしても使えます。

OsmoをつくったのはGoogle出身のエンジニア

この素晴らしいガジェットOsmoは、2人のエンジニアによってつくられました。

2013年に、GoogleのエンジニアであったPramod SharmaとJerome Schollerの2人がOsmoを設立。これまでに、三角や四角の図形を組み合わせて形をつくるパズル「Tangram(タングラム)」や、アルファベットを並べて単語にする「Words」などを発売し、海外で多くの賞を受賞しています。

図形を組み合わせて形をつくる「Osmo Tangram」

Osmoシリーズは、デジタルとアナログを融合させ、「手を動かして遊べる」ところが最大の魅力。「Coding」では、自分の並べたブロックに応じて、主人公のモンスターが動く様子がかわいらしく、我が子は夢中になって楽しんでいました。

最初は単純な組み合わせだけで進められますが、ステージが進んでいくにつれ、だんだんブロックの組み合わせ、つまりコードが複雑になっていきます。

基本の「歩く」ブロックの横に数字も組み合わせられるので、「歩く」「跳ぶ」などの命令、向き、実行する数を組み合わせることで、より難しい動きができるようになります。

もうひとつの魅力は洗練されたデザインと、キャラクターのかわいらしさです。イチゴが大好きな主人公のモンスター「Awbie(オービー)」はとってもキュート。iPad用のスタンドや、色とりどりのブロックは、そのままインテリアとして飾っても素敵です。

ゲームの舞台は森や海に囲まれた、のどかなAwbieの世界。ブロックを組み合わせて、Awbieを操作し、ゴールに導いていきます。

途中、道に落ちているイチゴをどんどん食べると種がもらえ、畑に植えると芽が出て特別な「レインボーイチゴ」が収穫できます。さらに、このレインボーイチゴを使うと、森の池や寝袋などと交換できます。各ステージには仕掛けが満載で、やり込んでいくほどに楽しめます。

Osmoシリーズは、「2」以降のiPadのほか、iPad mini、9.7インチのiPadにも対応しています。日本ではApple StoreやAmazonでも購入可能。

大人が遊んでも十分楽しいスマートトイの「Osmo」。今年のクリスマスプレゼントにいかがでしょうか?

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Osmo

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【TSスマホカメラ部】年末のイルミネーションをどこまでかっこよく撮影できるか。〜静止画編〜

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今年もいろいろありましたが、お元気ですか? TSスマホカメラ部です。年の瀬を迎えて街もだいぶ華やいできたこの季節。会社の帰り道についつい撮影したくなっちゃいますよね、イルミネーション。

東京では六本木ヒルズや東京ミッドタウン、汐留カレッタ、表参道などのイルミネーションがよく知られています。表参道ではスマホで撮影している人たちが多すぎて危ないよっていうことで、点灯中は歩道橋の歩行が禁止になっているくらいです。スマホで撮影するときはまわりに迷惑にならないように気をつけましょうね。

ということで今回はイルミネーションをスマホでどんだけかっこよく撮影できるか、マニュアルモードが充実していて夜の撮影にも強い、「isai Beat LGV34」で挑戦したいと思います。

まずはスマホを固定

日の光がさんさんと降り注ぐお昼と違い、暗いところではカメラのシャッタースピードが遅くなります。スマホを手持ちで撮影すると、手ぶれを起こしやすくなり、せっかくのイルミネーションもブレブレ。

こういうやつ

これを防ぐためにはとにかくスマホを固定することが重要です。まずはスマホを固定するホルダーを用意しましょう。ホルダーは100均とかで売ってるヤツでOK。三脚がなくてもなにかを台にしてスマホを自立させることができます。なにかと役に立つのでカバンの中にヒョイッと入れておきましょう。

ただし、撮りたい場所に台になるものがあるとは限らないので、本気モードのときはやはり三脚がオススメです。スマホ自体が重くないので、お安めの三脚でも結構固定できます。

シャッターはタイマーで

スマホ撮影の最大の弱点が、シャッター時に画面を直接触るのでブレやすいという点です。これはスマホを固定したうえでタイマー設定すれば簡単に防げます。一見、ブレてないように見える写真でも、ピタリと焦点が合っている写真と見比べると印象が違って見えたりします。ハッキリクッキリ撮れたときの写真はクセになる気持ちよさ。夜の撮影ではタイマーを上手に使いましょう。

レンズはキレイキレイに

スマホのレンズって、結構汚れるものなんです

イルミネーションの撮影では暗いところから明るいものを撮影する逆光撮影となり、写真の明るいところがボワーッとにじんだりする「ハレーション」が出やすくなります。これはレンズについた指紋などの汚れが光を拾って起こるので、レンズ部分を拭き倒してから撮影に臨みましょう。

手前に人を入れるとなんか雰囲気が出る

夜の撮影ではシャッタースピードが遅くなるので、スマホを固定して撮影すると、動いていないものがハッキリ写り、動いているものはブレがちです。この現象を利用して、手前に歩いている人を写し込むといい感じにブレて、夜景やイルミネーションだけで撮影するよりも雰囲気のある写真になります。

奥行き感のあるアングルで

広い場所で連続して並んでいるものを撮影するときは、真横からではなく、奥行きを感じられように斜めからのアングルで撮影しましょう。さらに被写体(イルミネーション)が重なって密度が出るように撮影すると、迫力が増します。

が、昨今のスマホのレンズは広角気味。広く撮れるぶん、そのまま撮影すると不要なものまで写ってしまい、テーマがぼやけます。そこで、デジタルズームを使うのもひとつの手です。スマホのカメラは画面をピンチアウト(指で広げる)すると、デジタルズームが機能します。デジタルズームは画像を拡大しているだけので、そのぶん画質は落ちてしまいますが、SNSにアップするサイズなら、その差はあまり出ません。とはいえ、拡大のしすぎにはご注意を。

オートでそのまま撮影した写真。肝心のイルミネーションが遠く、まわりのビルも写り込んでしまいます

同じ場所からデジタルズームで撮影。イルミネーションが主役として引き立っています

ホワイトバランスをいじって、写真の色味を変える

ここからは少々上級者向けとなります。最近のスマホではマニュアルモードがある機種が増えています。このモードでは、ホワイトバランスやシャッタースピードなどを自由に設定し、写真の色味や明るさを調整できます。

昨今のイルミネーションはLED電球を使用しており、場所によってオレンジっぽかったり青白かったりと、色味にも違いがあります。スマホカメラのホワイトバランスをオートのままにしておくと、その色味が抑えられる傾向にあります。

せっかくならイルミネーションの色味をはっきり出したいので、ホワイトバランスをいじってみることにしましょう。ホワイトバランスが数値(K/ケルビン)で表される機種の場合、数値が高くなれば黄色が強調され暖かい印象に、低くなれば青白く冷たい印象に強調されます。表参道などのオレンジがかったイルミネーションでは高めに、六本木ヒルズのけやき坂などの青白いイルミネーションでは低めに数値を設定するのがオススメです。

オートモードで撮影。こちらでも十分きれいに撮れてますが・・・・・・

ホワイトバランスのパラメータを6,200Kくらいに設定して撮影。表参道イルミネーションの黄色い色味が強調されます

同じ場所でホワイトバランスを2,600Kくらいに設定して撮影。だいぶ青白くなります

明るさを調整

明るさの設定をオートのままで撮ると、全体にいい感じにバランスの取れた写真になります。それはそれでいいのだけれど、イルミネーションの撮影の場合、明暗の差があった方が雰囲気が出ます。

オートで撮影すると、道路のクルマまではっきり写り、なんとなく興ざめ

露出を下げて暗めに撮影すると、明暗の差がハッキリ現れて、イルミネーションの光が強調されます

イルミネーションをバックに誰かを撮影する記念写真などの場合は露出の値を「+」にすれば顔まで明るく。風景写真を撮る場合は「−」にしてみて、イルミネーションの光を強調してみてはいかがでしょう。ちなみにiPhoneの場合は、画面を長押しすると露出を変えられるパラメータが現れます。

というわけで、上記のコツを踏まえたうえで撮影した今夜のベストショットがこちら。(isai Beat LGV34)

ホワイトバランスは6,000K。シャッタースピードを遅めに設定して、手前を歩く人たちはややボケに。LEDのつぶつぶもぼやけずに出ています

イルミネーションの点灯時間や開催期間は場所によってさまざまなようです。12月25日までというところが多いので、興味を持たれた方はお急ぎを。あと撮影中は動けなくてものすごく寒いので、暖かい格好で撮影に臨みましょう。

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isai Beat LGV34(LG Electronics)


祝シリーズ5位獲得! 「SUPER GT」LEXUS TEAM TOM’SのドライバーがKDDIにやってきた!

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右・伊藤大輔選手。プロドライバー歴20年以上、SUPRE GTでの年間チャンピオン経験を持ち、優勝回数は10回以上という凄腕。
左・Nick Cassidy(ニック・キャシディ)選手。ニュージーランド出身。昨年の全日本F3チャンピオンから今年SUPER GTデビュー

市販車をベースに完全レース仕様にしたマシンで、トヨタ(LEXUS)・日産・ホンダの3メーカーがしのぎを削る国内最高峰のレース「SUPER GT」。その魅力と、KDDIがLEXUSチームを通信のチカラで支えているという話題については以前、「通信のチカラ」でも取り上げた。

参考記事:国内最高峰のレース「SUPER GT」。LEXUS TEAM TOM’Sを支えているのは「通信のチカラ」でした

「エンジンの回転数」「サスペンションの挙動」「スピード」「加速度」といったレーシングカーのデータと、「タイム」「ラップタイム」やコースの区間で取った「セクタータイム」、「気温、路面温度」、「気圧」、「風速」などなど、ピット側でのデータをリアルタイムでクラウドに上げるネットワークの構築に協力しているのだ。

2016年の「SUPER GT」は、11月の「ツインリンクもてぎ」での2連戦をもって閉幕。LEXUS TEAM SARDの年間優勝をはじめ、LEXUSチームはベスト6に5台が入る大健闘ぶりを見せ、auがスポンサードするLEXUS TEAM TOM’Sは今シーズン、シリーズ5位を獲得した。

ボンネットにオレンジ色のロゴを戴いて激走した同チーム36号車のドライバー、伊藤大輔選手とニック・キャシディ選手がシーズンの終了報告にKDDI本社に訪問。さっそくお話を聞いてみた。

「ひと言で言うとファミリーチックなチームですね」(伊藤)

宣伝部長とのフォトセッションと挨拶を済ませ、KDDI本社にある携帯端末のアーカイブを眺める2人。「これ、ニュージーランドで見たよ!」とか、「俺は確かIDOだったよ」なんて端末の思い出話に花を咲かせる。「あ、これこれ」と、1996年発売のT211を手にする伊藤選手に「ダイスケ、当時30歳ぐらい?」とニック。「違うわ! ハタチじゃ!」と返す伊藤選手。

LEXUS TEAM TOM’Sの印象を尋ねると、「ひと言で言うとファミリーチックです」と伊藤選手。なるほど!

伊藤「会長の舘さんはもともとレーシングドライバーで、みんなを引っ張っていく力と、本当に家族のようにみんなをまとめる力を持った人。だからチームが一丸となって一つの方向に向かいやすい雰囲気を持っています」

ニック「僕自身は、去年も同じTOM’Sだったけど、フォーミュラ3に参戦していて、今年はまったく新しいメンバーのなかに入ったので、最初は正直、溶け込むのに時間がかかった気がする」

伊藤「ドライバーもオーナーも監督もエンジニアもメカニックもチームマネジャーも、それぞれが自分の仕事に集中して取り組む。家族っぽいけどプロだからね」

ニック「僕は、SUPER GTのルーキーイヤーでプレッシャーもあったからね。そんななかでもきちんと結果を出していくことで信頼を得られたと思う」

「最初の年に年間(シリーズランキング)5位を獲得したのはすごく嬉しかったよ」(ニック)

SUPER GTは全8戦。開幕戦の岡山国際サーキットでは8位、第2戦の富士スピードウェイでは4位に入るも、続くスポーツランドSUGOでは11位に終わり、序盤戦は安定しなかったものの、最終的には年間5位に食い込んだ。今年はどんな1年だったのだろう?

伊藤「僕自身はTOM’SでGTを走るのは4年目で、パートナーがニックになって体制も新しくなって。でも序盤に関しては苦しかったね」

ニック「シャシーに問題があったんだよね。僕はこれまでフォーミュラーカーにばかり乗っていて、市販車ベースのGT500へのエントリーは大きなチャレンジだった。それで最初の年に年間5位に入れたのはすごく嬉しかったよ」

伊藤「しぶとくポイントを取ったから、中盤戦から巻き返していけたよね。第6戦の鈴鹿では今季最高の2位に入ることもできた。もちろんタイトル争いに絡んでいきたかったし、LEXUSが上位を固めているので、LEXUSのなかでトップにもなりたかったけど、全体的にはいい感じにまとめられた1年だったかな」

「ドライバーのフィーリングをすぐにデータと参照できるのがすごく便利」(伊藤)

そんななかで、今季から構築されたKDDIによるクラウドネットワークはドライバーにとってどんな武器になったのかというと・・・・・・。

伊藤「僕らって走行後にエンジニアと会話をするんですよ。同じタイヤを使ってる違うLEXUSチームのデータを見ながら、”あっちは今こういう状態で走ってラップタイムがこう変化してる。じゃあうちはこういうふうにしない?”みたいなことを。今年になるまで、マシンを降りてすぐそんな話はできませんでした。それをするには、全チームのタイムとデータを手元にかき集めてドライバーのところに集めないといけない。タイムラグが生じてたんです」

ニック「1日後とかね。データ自体は前から活用してたんだけど、マシンを降りて即座に見ながら現状を認識できるのは大きいよね」

伊藤「練習走行を終えて予選の前にどういうセットアップをするか、走ってみたドライバーのフィーリングをすぐにデータと照らし合わせて話せるのがすごく便利」

ニック「実際にドライビングが変わるというよりは、走ったあとにデータシステムを振り返ってどういうコンディションで走っていたのか、自分の走行記録を見て”復習”できる感じ。同じようなセッティングで走っていたほかのドライバーと比べて、じゃあ僕の出来栄えはどうだったのかを考えられるようになったので、非常に勉強になりますね」

伊藤「そこからレースに向けてやるべきこと、どういうセッティングにしていくのがいいかを認識しやすくなるしね。まあ、いくら情報を得ても、最終的にレースで自分たちのパフォーマンスを上げられるかどうかは、それをどうやって生かせるかなんですけどね(笑)」

「今年はダイスケから非常にたくさんのことを学びました」(ニック)
「その通り(笑)」(伊藤)

LEXUS TEAM TOM’Sのお2人、終始フレンドリー。取材班には丁寧に礼儀正しく答えながら、お互い時々辛辣に突っ込み合ったり、微笑みあったり。非常にいいチーム感が溢れている。「ルーキーイヤーとしては、この成績はまずまずなんですけど、もっと上に行けたかな」とニックが言えば「俺もそう思う」と伊藤選手が応じる。

ニック「でも、なにより今年はダイスケから非常にたくさんの事を学びました」

伊藤「その通り(笑)」

お互い、どんな関係なのかを聞いてみると「兄貴かな」「年の離れた弟みたい」と2人。

ニック「レースのパフォーマンスとか、チームの一員としてはすごく模範的な存在だと思ってます。あとそれよりも、マシンを降りてからのことをいろいろ教わってて」

伊藤「走ることに関してはすごくポテンシャルが高いので、心配はしてないんです。今年すごくたくさんのことを習得したと思ってるし。だから僕が注意してるのは”GTのプロドライバー”という姿勢について。日本最高峰の、世界でも人気の高いレースですから、普段の生活でも自分の立ち位置をきちんと意識して行動しなさいよ、と。ね?」

ニック「アリガトウ(笑)」

最後にそんな二人からスペシャルメッセージ。

関連リンク

SUPER GT
トヨタテクノクラフト株式会社

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【TSスマホカメラ部⑭】年末のイルミネーションをどこまでかっこよく撮影できるか。〜動画編〜

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前回、イルミネーションをスマホのカメラでどれだけかっこよく撮影できるかに挑戦したスマホカメラ部。今回はイルミネーションの動画撮影に挑戦してみたいと思います。

前回:【TSスマホカメラ部】年末のイルミネーションをどこまでかっこよく撮影できるか。~静止画編~

ちなみに我々TSスマホカメラ部、動画の撮影などしたことがありません。素人の域にさえ達していない我々が一体どこまでできるのか? グーグル先生とプロの映像ディレクターの力に頼り切りながら、全力でがんばってみました。

まず用意したもの

まず我々が用意したものは、スタビライザーと呼ばれる、動画撮影時にスマホの手ぶれを防ぐ器具と、塩ビのパイプ(2m)。スタビライザーはネットで2,000〜3,000円くらい。塩ビのパイプは東急ハンズで1,200円くらいでゲット。

この2つを合体させ、イルミネーションで華やぐ表参道をまるでドローンで撮影しているように高い位置から動画撮影できるのではないか? これはスゴイと考えたわけです。

フュージョン作業中。パイプの先にスタビライザーのグリップ部分をねじ込みます。ビニールテープでグリップの厚みを調整してねじ込みます

そして、表参道へ。一体どんな映像が撮れるのか、期待が高まります

さて、結果から言うと、こちら大失敗でした。塩ビのしなやかさが裏目に出て、パイプを持ち上げると、先っぽがぐらんぐらんと揺れまくり。スタビライザーのスタビライジングを打ち消し、まるで大時化(おおしけ)にもまれる漁船の帆先から撮影したかのような気持ち悪くなる映像の完成です。素人考えって怖いなと思いました。リバース必至ですので、動画の掲載は自重します。なので、忙しい方はここまで飛ばして読んでいただいて構いません。

次に用意したもの

猛省した我々が次に用意したものはIKEAのキッチンタイマーと三脚、そして前回紹介したスマホホルダー×2。キッチンタイマーはネットで1,000円くらいで手に入ります。

両面テープを使い、キッチンタイマーの上下にホルダーをセットします。

タイマーの上にスマホをセットするとこんな感じに

ゆっくり回転するタイマーの上にセットしたスマホでタイムラプス撮影をすると、不思議な映像が撮れるだろうという作戦です。ちなみにこのIKEAのキッチンタイマーはプロの映像作家も使っているとかいないとか。これは期待できそうです。

歩行者の邪魔にならない場所に三脚を立てて撮影開始。キッチンタイマーが90°(15分)回転する範囲にセットし、スマホのタイムラプス撮影をスタートするだけ。スマホはきちんと垂直、水平になるように慎重に。撮影時は15分くらい寒空の下で立ち尽くすことになるので、暖かい格好をしていきましょう。

こうしてて撮れたのがこちらの映像。

おお、なんだかソレっぽい! こちらiPhone 7のタイムラプスで撮っただけで、細かい設定はいじってはいません。DIYの機材でここまで撮れるとは!

ついでにこんなのも撮ってみました。

こちらはiPhone 7を三脚で低い位置に固定して撮影したもの。

動画編集ソフトを使って好きな音楽を被せるとさらにソレっぽくなっていくので、ご興味のある方はぜひ。

【おまけ】人生初の動画編集に挑戦してみた

というわけで、この映像に音楽をのせてみようと欲をかいた我々、Macにプリインストールされている動画編集ソフト「iMovie」で人生初の動画編集に挑戦してみることに。

が、賢明な文系筆者はこれをマスターするには少々時間がかかりそうだということを瞬時に悟り、友人の映像ディレクターに編集部まで来てもらうことにしました。「チャチャッとかっこよくして」という雑なオーダーに、その場で本当にチャチャッと編集してもらったのが下の映像です。

「うおおおおおお、かっけぇぇぇええええ〜〜〜!」。どよめくT&S編集部。詳しいことはまったくわかりませんが、いろんな機能を駆使して編集してくれたようです。浦野君ありがとう。

スマホ機能が発達して、動画撮影もかなり身近になってきました。動画編集は初心者にはハードルが高く感じますが、「要は慣れ」とのこと。スマホカメラ部でも今後、動画の領域に果敢にチャレンジしていこうかと思っています。イルミネーションは面白い映像が撮れるので、この機会に挑戦してみてはいかがでしょう? 結構楽しいです。

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【動画アリ】三太郎CMの世界をリアル体験できるミュージアムがオープン! なつかCM5選もどうぞ!

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三太郎ミュージアムは12月21〜25日まで開催!

桃太郎や浦島太郎、金太郎といったおとぎ話の英雄たちを、松田翔太さん、桐谷健太さん、濱田岳さんが演じ、コミカルなやりとりが繰り広げられるau「三太郎」シリーズのCM。第1回が放映されたのが2015年1月1日で、これまでに64作品が放送されました(2016年12月21日現在)。そんな三太郎CMの世界観を体験できる「au 冬の三太郎まつり ~三太郎ミュージアム~」が、2016年12月21〜25日まで開催されます。

そこで今回はTIME&SPACE編集部がいち早く三太郎ミュージアムを取材し、展示にまつわるCMを一緒にご紹介します!

「桃ちゃんの家」に「大きなカブ」が! 展示にまつわるCM5選!

場所は「汐留駅」から徒歩1分の「カレッタ汐留」前。地下歩道内に突如現れたミュージアムには、CMに登場する「桃ちゃんの家」のセットが再現されており、小道具や衣装、絵コンテなども特別展示しています。

まずは「桃ちゃんの家」。実際に使用したセットが忠実に再現されていて、家の中に入って写真を撮ることができます。

「桃ちゃん家」

「桃ちゃんの家」の中ではCMで同じ席に座ることも。大ちゃんとウーたんもニッコリ!

「桃ちゃん家」を舞台にした過去のCM映像も流れています。

ちなみに「桃ちゃんの家」を舞台にして、こんなCMがありました

会場内でひと際目立っていたのが体験型フォトスポット「大きなかぶ」。CMのように、かぶをひっぱりながらの楽しい撮影ができます。

高さ2m以上はある「大きなかぶ」

「大きなかぶ」が登場するCMはこちら。

「鬼ちゃんの屋台」も絶好のフォトスポットです。ここで、メールアドレスなどを登録していただいたお客様に「鬼ちゃんクリアファイル」をプレゼントしています。

「鬼ちゃんの屋台」

「鬼ちゃんの屋台」が登場するCMはこちら

三太郎の6キャラクターが実際に着用した衣装が展示されたスペースもありました。

衣装の展示スペース

CM小道具展示では、実際に使用した「友だちのしるし」「金の斧・銀の斧」「ガラスの靴」「おむすび」「金ちゃん像」が展示されています。

友だちのしるし

金の斧・銀の斧

「友だちのしるし」が登場するCMはこちら。

「金の斧・銀の斧」が登場するCMはこちら。

6人のキャラクター全員が揃ったフォトパネルも発見! SNSの投稿などにオススメですね。

さて、盛りだくさんの三太郎ミュージアムは無料で誰でも入場できます。12月21〜25日まで「カレッタ汐留」前の地下歩道内で開催されているので、ぜひ足を運んでみてください!
「au冬フェス」は2016年12月26日(月)まで開催!

開催日時:2016年12月21日から2016年12月25日まで
・12月21、22日:12時00分から21時00分まで
・12月23~25日:12時00分から22時00分まで

会場:カレッタ汐留前 地下歩道内(〒105-7090 東京都港区東新橋1−8−2)

アクセス:都営地下鉄大江戸線「汐留駅」直結、徒歩約1分。JR山手線「新橋駅から徒歩約5分。

入場料:無料 ※auをご利用のお客さま以外でも、どなたでもご入場いただけます。

関連リンク

au冬の三太郎まつり 特設サイト
auのCM
三太郎CM 一覧

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お菓子に好きなイラストや写真をプリント。アイデア次第で、プレゼントにも!

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5個から注文できるオリジナルスイーツ

プレゼント選びって、毎回悩みますよね。人とはちょっと違ったプレゼントを贈ってみたい! とか、会社の贈答品として、ちょっと気の利いたものを用意したいという方にぴったりのサービスをご紹介します。

筆者が試したのは、印刷会社バンフー(帆風)の「お菓子プリント」。企業のパーティーなどで、ロゴ入りのお菓子をもらったことがありますが、あんなオリジナルのお菓子が、個人でも簡単にスマホで作成できちゃうとのこと。

3種類のお菓子から好きな形や大きさを選ぶ!

つくり方はとっても簡単。「お菓子プリント」アプリ(iOS/Android版、無料)をダウンロードし、好きなお菓子を選んで写真や文字を入れるだけ。

お菓子の種類は、マシュマロからクッキー、そして南部せんべいまで! お菓子の種類や形によって、入る文字や写真の大きさが変わります。

マシュマロは、丸型と角型の2種類。丸形は一般的なマシュマロの形状ですが、角型はなんと薄いカード型のマシュマロ。印刷できる部分が大きく、フルカラーの発色が良いそうなので、写真を大きくプリントしたい場合におすすめです。

クッキーは誰にでも好まれるお菓子なので、結婚式や会社のノベルティなど、たくさんの人に配る用途に向いています。形は丸形、角形、ハート型の3種類。さらに、大判クッキーも2種類あり、大判の丸形は直径95mmのビッグサイズです。味は通常サイズはミルク味、大判ははちみつ入りの味。どちらもやさしい味と口当たりです。

そして南部せんべい。ご存じ、青森の名物ですが、目新しさもあって個人的にはコレがお気に入り。ほのかな塩味で、スイーツはちょっと・・・・・・という場合にもOK。せんべいの表面は平たく大きいので、まさにプリントには最適! イラストや文字はもちろん、とっておきの写真を印刷するにも向いています。

スマホでつくれば、たった5分で完成!

お菓子を選んだら、いよいよデザイン開始です。「お菓子プリント」アプリでは、好きな文字を入れたり、複数の写真を並べたりといった簡単なデザインが可能です。

こんなシンプルなデザインなら、インストールから5分もかからず出来上がり!複数の写真を重ねて上に文字を配置することもできます。文字の色やフォントを変えたり、写真や文字を拡大・縮小したりできます。

でも、もっとデザインを凝りたい・・・・・・という人は、普段使っているカメラアプリなどを使って、スタンプでデコったり、写真に美肌効果を施して、美しく盛ってみましょう。筆者がお気に入りなのは、「LINE camera」。無料で使えるアプリとしては使いやすく、スタンプもそろっているので重宝しています。

「LINE camera」でお気に入りの写真を選んで、季節もののスタンプを使えば、あっという間にクリスマス仕様のデザインが出来上がり! この写真を保存し、お菓子プリントのアプリで使えば、アプリでさらに加工をしなくてもオーケーです。

デザインが出来上がったら、仕上がりをチェックします。お菓子の素材によって、仕上がりの色味などがだいぶ変わってきます。もともとが白いマシュマロはほぼそのままですが、クッキーや南部せんべいはやや黄色が強くなった色合いになるようです。

仕上がりを確認したら、送り先と支払い方法を選んで注文完了! できあがりは商品によって変わってきますが、スイーツの場合は、注文から6~7日で届けられます。

最低個数は5個から注文可能で、価格は税込み・送料込みで南部せんべいなら1,500円(5枚)。料金もそんなに高くないので、贈り物だけでなく、自分や家族の記念にも気軽につくれるのがうれしいところです。

ちなみに、有料になりますが、オプションで個別にプレゼント包装のサービスもあります。結婚式の引き出物などで、1人ひとりにプレゼントする場合、リボンやシールのラッピングがしてあると便利ですね。

また、スマホのほか、パソコンからも注文ができます。ハートのクッキーと大判クッキー以外はテンプレートがあり、Web上でデータがつくれますが、手軽につくりたい方はスマホアプリでの注文がおススメです。

TIME&SPACEオリジナルのお菓子をつくってみました!

今回はTIME&SPACEのロゴと、キャラクターである大ちゃんとウーたんのクリスマスとお正月バージョンの3種類をプリントしてみました。

届いたお菓子をワクワクして開けてみると・・・・・・どれもかわいく美味しく仕上がっています! 印刷会社のバンフ―が手掛けているだけあって、発色がきれい。プリントも美しいのがうれしいですね。

TIME&SPACEロゴのマシュマロ

クリスマスバージョンの大ちゃんとウーたんのクッキー

お正月バージョンの大ちゃんとウーたんの南部せんべい

世界にたったひとつだけのオリジナルスイーツ。結婚式やバレンタインデー、サークルの記念品などにもおすすめです。凝ったデザインをつくると、食べるのがもったいないけれど、出来上がった時の感動はひとしお。 ご興味ある方はぜひ。

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バンフー お菓子ノベルティ
お菓子プリント (AppStore)

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コンピュータゲームがオリンピックに!? 世界中が熱狂中の「e-Sports」

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「ゲームがスポーツ!?」・・・・・・驚いているのは日本だけ?

「e-Sports」と書いて、イースポーツと読む。エレクトロニック・スポーツの略であり、ひと言で表現するならコンピュータゲームやビデオゲームの競技のこと。「え?ゲームってスポーツなの?」と思っているのは、もしかしたら日本人だけかもしれない。

アジアで4年に1度開催されるアジアインドア・マーシャルアーツゲームズ(アジア室内競技・格闘技大会)の実施競技には、エアロビクスやフットサル、空手、ムエタイといった競技のほか、なんと、マインドスポーツ(頭脳スポーツ)としてチェスとともにe-Sportsが入っているのだ。ちなみに、この大会を主催するのはアジアオリンピック評議会。そう、世界の認識では、ゲームは間違いなくスポーツなのである。

とりあえず下の動画をご覧いただきたい。動画は1時間21分もあるので、適宜スキップいただくとして、アスリートの華麗な動きに酔いしれるように、プロゲーマーの美技に感嘆する実況アナウンサーや観客たちの様子はとても印象的だ。

プロ選手の条件は「強いこと」のみ。さまざまなジャンルが盛り上がる

e-Sportsといっても、ジャンルはさまざま。動画でご紹介したのは、ファーストパーソン・シューター(First Person shooter:FPS)と呼ばれる、プレイヤーの1人称視点で展開されるアクションゲーム。このほかに、世界中に熱狂的なファンがいることで知られる『League of Legends(略してLoL)』など、味方プレイヤーと協力しながら敵軍の本拠地を破壊する対戦型戦略ゲーム(マルチプレイヤーオンラインバトルアリーナ、Multiplayer online battle arena:MOBA)も大きな存在だ。サッカーやアイスホッケーなどのスポーツゲームも人気が高い。

大会はゲームメーカーなどが主催するオンラインの予選にエントリーし、勝ち上がった選手が決勝トーナメントに出場。オンライン上での対戦は世界中に中継される。先に紹介したように、大きなアリーナに出場者が集まり、ライブイベントとして盛り上げる場合もある。

ところで、プロ選手になるにはどうしたらよいのか? 答えは簡単。強くなればいい。ただし、プロとして通用するだけの実力を備えるためには、一部の天才を除けば長時間のプレイ経験を重ねる必要があるだろう。

少し話題はそれるが、ドライビング・シミュレーターと呼ばれるジャンルで高い人気を誇る「グランツーリスモ」では、2008年からGTアカデミーを開催。これはゲームのトッププレイヤーに、本物のレーシングドライバーとしてデビューするチャンスを与えるというもので、第1回の優勝者であるルーカス・オルドネス選手は世界三大レースのひとつであるル・マン24時間レースや日本国内レースに参戦している。ゲームで運転技術を学び、レーシングドライバーとして活躍することだって可能なのだ。

海外では賞金ウン億円の大会。トップ選手はセレブ扱い。日本では?

ビックリするほど世界で盛り上がっているe-Sports。特に盛んなのはアメリカと韓国で、賞金がウン億円という大会もあり、注目度も高い。プロゲーマーは有名人であり、テレビ番組の司会やゲストとして呼ばれることもしばしば。「ゲーム=引きこもり」なんて感覚はそこには皆無。ハッキリ言って、セレブである。

じゃあ、日本はどうなのかというと、少しずつ、しかし確実にe-Sports熱は上昇中だ。2016年9月に発足が発表された日本eスポーツリーグでは、2016年11月〜2017年1月のウインターシーズンと、2017年5月〜7月のサマーシーズンの年2回を開催。全国6チームが3つの種目で総当たり戦を行い、勝ち点最多となったチームがシーズン優勝に輝く。

日本でも近い将来、囲碁や将棋の棋士ように、プロゲーマーが認知される日も来るだろう。もしかしたら、そのときスポットライトを浴びているのは、あなたかもしれない!

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日本eスポーツリーグ

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