「脆弱性」という言葉、インターネット上やPC関連ではよく見るが、現代では日常的にはあまり見聞きしなくなった言葉なので、意味どころか、読み方すら怪しい人もいるかもしれない。「ぜいじゃくせい」である。念のため。
だが、この「脆弱性」は、IT用語の中でもセキュリティー分野で重要なものなので、覚えておいて損はない。コンピュータやソフトウェア、ネットワークなどが抱える保安上の欠陥を意味する脆弱性は、放置しておくとハッカーに、システムの乗っ取りや機密情報の漏洩などに利用されてしまう恐れがあるからだ。
具体的に言えば、昨年11月、マイクロソフトは、ウィンドウズにあった19年前から存在する脆弱性を修正するプログラムを公開したことが話題になった。ハッカーはこの脆弱性を利用し、ブラウザ「IE」のユーザーに対して、あらかじめ仕掛けを施したウェブサイトに誘い込むことで、PCを乗っ取ることが長らく可能だったというから驚きだ。
もちろんPCだけでなく、スマートフォンにも同じことが言える。最近では、GoogleがAndroid 4.4よりも前のバージョンのAndroidに搭載している標準ブラウザに、プライバシーを脅かす脆弱性が発見された。対策としては、脆弱性のない「Chrome」や「Firefox」といったブラウザを使うことで、リスクを回避することが求められるという。
小まめに脆弱性の修正情報をチェックして最新版の修正パッチやソフトウェアをインストールしたり、もしくは新しい機種に買い替えるなどして、自らのPCやスマートフォンを万全な状態で脆弱性に備えてみてほしい。
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