これまで個人間の電子商取引といえば、ヤフーオークションやイーベイといったネットオークションを指していたが、スマートフォンの普及で新たにブレイクしたのがフリマアプリ。いわば、ネット上のフリーマーケットでお手軽に売り買いができるサービスだ。2013年から若い女性を中心にヒットし、2014年にはテレビCMで認知度が高まったところに、楽天、LINEなどの大手が参入して一気にメジャー化した。2015年現在も、その勢いはとどまるところを知らない。
フリマアプリとネットオークションとの違いは、スマホならではの敷居の低さにある。売りたいものの写真を撮って、簡単なコメントを添えればいいだけのフリマアプリは、詳細な説明が求められるネットオークションと違って気軽に出品ができる。また、最初から値段が決まっていて、入札にかかる手間暇が省かれることは、多少の金額の多寡よりすぐに売り買いしたいスマホユーザーにとって魅力的だ。
ほとんどのフリマアプリでは、提供企業が第三者としていったん購入者から商品代金を預かり、商品が購入者に届いた時点で出品者に支払うという仕組みで安全性を保証している。手数料は、一般的に登録料・出品料が無料で、取引成立時のみに商品価格の10%程度が手数料としてかかるというシステムが多いが、キャンペーンなど時期によっては手数料が一切かからないこともある。
さらに、これはネットオークションにもいえることだが、フリマアプリは個人間の取引のため、消費税がかからない。このことは今後の増税を考えると、個人と個人のECにとってますます大きなアドバンテージになっていくだろう。
フリマアプリは他のアプリ同様、App StoreやGoogle Playから入手できる。「フリマアプリ」で検索してみよう。