スマートフォンのカメラは、最近では解像度が1,000万画素を超える製品が当たり前のように販売されており、コンパクトカメラと比べても遜色のない性能になった。そのため、旅行やビジネスシーンでわざわざカメラを持ち出さず、スマホで済ませてしまうという人も増えているのではないだろうか。
しかし、いくらスペックが向上しても、「もっとキレイに撮れたら……」という悩みを抱えている人もいるだろう。そこで今回は、スマートフォンでのキレイな写真の撮り方について紹介したい。
【1】姿勢編
コンパクトデジタルカメラや、一眼レフカメラであれば、シャッターを押すのとは反対側の脇(左脇)を締めることで手ブレを防ぐ、という話を聞いたことがあるかもしれない。スマホの場合も、この基本は全く同じ。また、スマホのシャッター(撮影ボタン)は、画面をタッチする仕組みであることがほとんどなので、片方だけでなく両脇を締めると、より安定した姿勢で撮影できる。
一方、多くの人が経験したことがあるに違いない、「レンズに指がかかってしまう」点。自分のスマホのどこにレンズがついているのか、いま一度、よく確認しよう。
【2】シャッター編
シャッターを切るとき、撮影ボタンを「押した瞬間」に撮影されると思っている人は、撮影ボタンを「離した瞬間」にシャッターが切られていることを認識しよう。
なぜ、こうした仕組みになっているのかというと、フォーカス/ピント合わせと関係している。普通のカメラは、シャッターボタンを半押ししたときにピント合わせが行われる。しかし、画面上のボタンを押すスマホの場合は、半押しという概念がないため、撮影ボタンを押したときにピント合わせが行われ、シャッターが切られるのはボタンを離すときとなる。
そのため、決定的瞬間を収めたい、といった場面では、まずボタンに指を置き、撮りたいタイミングで指を離すことを心掛けよう。
【3】HDR編
iPhoneのカメラを起動すると、メニューに「HDR」という項目が表示される。HDRとは、ハイ・ダイナミック・レンジ(・イメージング)の略。iPhoneの場合だと、明度の異なる3枚の写真を同時に撮影し、合成して1枚の画像にする。こうすることで、明る過ぎたり暗過ぎたりする写真にならず、より肉眼で見たものに近い写真になる。
Androidでも、HDRで撮影できるアプリがリリースされていたり、スマートフォンでホワイトバランスの調整をすることも可能だが、手軽に明るさを調節できる機能として、HDRを活用してみよう。
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